日記ーー2月。弊TLとウェブニュースから。

2月1日


 引き続き「緊急事態条項」の話題。これは「非常事態宣言」のようなものではないのだが、混同して「どうしてもこの危機には強権の発動が必要だ」と煽っている人達がいる。これは危機に乗じて権力の移譲や権力者の束縛を変更しようとするもので、基本的に民主主義においては警戒をしなければならないものと思う。何故というと、権力者の権力が増大し束縛が緩まれば、議論や検討が減り、権力者の意向が通りやすくなり、またより通りやすいシステムを作りやすくなるからだ。なんとも単純な話だが、機械や聖人君子が「お上」であるわけではないのだ。
 だから、どうしても必要ならまずは非常事態宣言を出すことだ。必要だと言うなら今すぐにでも出せばよい、その提案をすればよい。できる範囲内でできることをすべきだ。

 「緊急事態条項を発動したがる政治家」の話題で「民間でもイキった人達が自警団とか作って外国人排斥を」云々のツイートを見る。
 実際、ネット上では「医療ツーリズムデマ」で外国人(主に中国人)を攻撃しているので、「ネット自警団」はすでに行動を始めている。まあ以前からやっていただろうが

 「宇崎ちゃん」の新コラボ絵の話題を見る。
 性的な表現の善悪や、性と公共道徳の問題。女性の表現に関する社会的問題、表現における人権的問題。こういった問題に基礎的な見解や議論がなく、ただ出来事ごとにその場その場で言い合いをしているように見える。
 「我々は被害者」と思っている者同士が「言い負かせば勝ち」と思っているように見える。


2月2日


 アンディ・ギルが亡くなった。

 キンプリライブの話題が多いのは僕のTL構築のせい。


2月3日


 スーパーボウルだ。
 HTショーでシャキーラが出ていた。シャキーラは良い。

 宇崎ちゃんの話題でおぎの某という議員がオタクにすり寄っているようなツイートを見る。彼の支持層とアンチフェミとオタクとは重なるのだろう。

 ザハ・ハディドをシテにした『挫波』という能のスタイルの演劇をやるそうだ。

 香港政府が大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号に乗って香港に帰国した男性から新型コロナウイルスによる肺炎が確認されたと発表。船は着岸せず、沖で約3500人の検疫をするそうだ。朝日新聞によると「症状のある人は検査をして、感染がわかれば医療機関に入院する。症状がなければ、検査せずに下船。感染がわかった人と接触した人は自宅にとどまってもらい、健康状態をチェックしてもらう。乗客らは検査結果が出る4日夕方ごろに下船する見込み。」だそうだ。

2月4日


 男女同性が家族の連帯のために必要だ、というのなら、まずは女性の姓を名乗るように推進していけばよい。どうしても連帯のために必要だ、と言うのなら、それでも構わないだろう。だが、そうはなるまい。男性の一族に女性が姓を捨てて入り一家となることを推進しているはずだから。

 宇崎ちゃんの話題……どうしてもフェミニズムの話題になる。『昔はちゃんと頭の良い人達が男性の立場も汲んだ上でゆっくりじっくり世の中を良いものに変えようと努力して』云々というツイートにsaebouが『冗談でしょ』と。『今のフェミニストなんてサフラジェットよりずっと平和的ですよ。』と。その通りだろう。続けて、この手の歴史修正はほとんどの政治運動で起こり『なぜか後世の保守派は「昔の活動家は今の活動家より穏当だった」と言います。』とのこと。
 この話題は、ひるがえせば、「男性の立場を汲んで、言いかえると男性の立場や気持ちが傷つかないようにするのが賢い女性だが、あなたたちはそうではなく愚かだ」という主張だろう。強訴や革命や一揆に対して王や領主や権力者もみなそういう言葉を聞かされたら「そうだそうだ」というだろう。
 それにしても、フェミニズムの話題が昨今多く、自分の不勉強が身に沁みる。

 豪華客船の沖での停泊について『英語の検疫(quarantine)の語源』のツイートを見る。ペストの感染に関するらしい。

 IR誘致で中国企業の賄賂工作。時事によると『秋元司容疑者(48)以外の5人の衆院議員にも「100万円ずつを渡した」などと供述したが、東京地検特捜部は5議員側の刑事責任を問わない方針だ。政治資金規正法に抵触する可能性があるが、過去の事件に比べ額が少ないことなどを考慮したとみられる。』とのこと。
『国会議員や公務員が収賄罪に問われるのは、職務に関して金品を受領した場合などだ。5人はIR担当の内閣府副大臣だった秋元容疑者のような立場になく、該当する可能性があったのは、禁止された外国人からの献金を受領したり、政治資金収支報告書に虚偽記載したりした政治資金規正法違反罪だった。』
 抜け道があるものだ。
 「職務に関してではなく、額が少なければ不起訴になる」とはいえ、この人らが再び選挙で当選することは難しくなるだろう。いや、みんな忘れてしまうかな?

 青葉譲、ツイッター開始。やばい。

 新書で『李鴻章』を借りる。今非常に興味のある人物。

2月5日


 黒川検事長が前例のない定年延長を閣議決定したというニュース。
 先月末に発令された人事だそうだが、政府は三権分立を犯してまで彼の定年を延長する意義を強く主張せねばならなくなるだろう。近代国家が司法立法行政を独立させたのは、それが一体化した時に権力が非常に強くなってしまい、その権力を揺るがし難くなってしまうからだ。
 森まさこ法相「管内において遂行している重大かつ複雑困難事件の捜査公判に対応するため」の判断だというが、これは追々検証されることだろう。しかし、これまでに「引き継ぎさえできないほど重大かつ複雑困難事件」がなかったというのなら、それは幸福なことであろう。これからは、そう言った場合においても「閣議決定で定年延長」などせず、適切な「引き継ぎ」ができるようシステムを整えたほうがよいだろう。

 DeNAが501億円の最終赤字。ゲーム事業低調だそうだ。

 とある漫画の登場人物に「丸太」という狂った医師がいるとかいないとかで問題になっているとか。どうも片耳で聞いたかぎりでは、悪漢の医術者に「丸太」とつけるのは否定を含むため批判と合流するはずなので撤回する必要あるまい、という話と、731部隊などなかった、という話と、例のばかみたいな「あれがいいならこれは……」という話があるようだ。

 歴史修正主義とは、単に私の気持ち良いよいに歴史を「正そう」ということなので、端的に言って歴史改変主義者だ。すでに何度も検証され歴史的事実として確認されたものに対しても、ハッキリ断言できない部分を持ち出し、それを拡大し「これは事実とは『言い切れない』」「諸説ある」などとハッタリをかます。そしてそのハッタリの上に「通説はある政治的なイデオロギーによって生まれたものだ」と独自の批判をして、自己正当化を図る。

2月6日


 厚労省が『#新型コロナウイルス 予防にアルコール消毒は効果がないという情報が広がっていますが、これは誤った情報です。厚生労働省では、咳エチケットや手洗い、うがいなどと並んで、「アルコール消毒」を行っていただくよう、国民の皆さまにお願いしています。』とのツイート。
 厚労省がこういった布告をするのは珍しい。

 確かに僕もアルコール消毒が効果があるとかないとかそういうツイートを見た気がするが、ウィルスにアルコール消毒が効果ないわけがあるのかしら? と思ってスルーしていたが、よくよく考えればこれは素人の臆見で、なんとなく仕入れた情報からなんとなく判断して「アルコールは効果があるに決まってるじゃないか?」と思っているに過ぎない。理屈に基づいてはいない。そう考えれば「アルコール消毒に効果がない」という意外な意見を驚きとともに受け入れてしまう人がいても僕は責めることができないだろう。

2月7日


 友人のボドゲカフェがついに明日からオープン。ちと遠いので通えはしないが頑張ってほしい。

 豪華客船の検疫の話。一旦着岸して物資を補給。客は船内に二週間の隔離ということだ。すでに陽性が十人ほどいるそう。

2月8日


 産経新聞。東京都の小池都知事は『3月1日に実施予定の東京マラソンについて「(中国行きの)フライトも止まっている。結果として(中国人の参加)自粛という形になる。メールなどで(参加自粛要請の)連絡をしている」』とのこと。
 これには「人種をターゲットにして、渡航歴をスルーするのは、単に差別主義なだけだ」という批判がある。確かにそうだろう。人種を線引の対象にすると喧伝すれば保守的な傾向のある人々は「中国人」をなにとはなしに「悪く」思うだろう。だが、それは保菌者と非保菌者の線引とは重ならない。日本に長く住み中国からの渡航者との接触がない在日中国人もあれば、頻繁に中国へ渡航する日本人もあるからだ。

 いったいに国や首都圏のトップは東京マラソンやオリンピックなどなどやるつもりらしいが、どうなることやら。反対の多さもあるが、もはやここまで進んでオジャンにし、埋没費用にしたほうが「マシ」なのだろうか。

 東京新聞。
 『政府が「ない」としていたデータが存在していた。埋め立て予定海域の海底に広大な軟弱地盤を抱える沖縄・辺野古の米軍新基地建設工事で、防衛省が想定する地盤強度を大幅に下回るデータが明らかになった。これまで防衛省は本紙の取材や国会で、最深部の軟弱地盤について「強度試験はやっていない」と虚偽の説明を繰り返し、不都合なデータを伏せてきた。』とのこと。
 安全保障は外交問題で、すなわち政治的問題なのだろうとは思うが「リアリスト」を自認する人々はこういったニュースをどう思うのだろう?
 リアリストは、しばしば「国家は国民のためにあるのではなく、国家のために国民がある」という全体主義的な傾向があるように思う。「国家」や「全体」が傷つくことを嫌うために、全体主義独裁国家なら封殺を行うだろうが、本邦では「自己責任論」や「衆愚性」が幅を利かせているようだ。

 大澤某が「上野千鶴子は枕営業を」云々というツイートを見る。この人は例の一件以来やけっぱちになってるようにも見える。

 よい月が出ている。

2月9日


 「731部隊が存在した証拠などない」という珍説が出回ってる様子。

 WEB東奥。LINEやツイッターで『1月末ごろから「県南の宿泊施設で十数人が体調を崩し、地元の病院に運ばれた」とのデマが拡散』とのこと。
 続けて『ツイッターの投稿をたどると「病院に勤めている家族からの情報」として「武漢からの観光客100人単位で宿泊していて、体調不良で市立病院に運ばれた」「はっきりとコロナウイルスと診察されなかった様ですが、かなり要注意」といったLINEグループで回った画像と同内容の書き込みが見つかった。』
 『「コロナウイルスは中国の生物兵器」や、生理食塩水、紅茶などが効果あり』などという噂も飛び交ってる由。

 全体の傾向や主流の話をしているときに「例外もある」と言ったところで、それが全体の傾向や主流の分析にどれだけ関わりあるのか、判断したほうが良いだろう。

 ねこハンドさんという方が「ペーパーマスクの作り方」というイラスト書いたところ、イトーヨカドーがサインを消して勝手に使った由。そういえば今月に入ってマスクは売れに売れている。ワゴンに山と積まれたマスクが見る見る無くなっていく。当氏『怒ってないので今度イラストの仕事貰えませんか?』というのは上手い。

 NHK。記事タイトル『稲田幹事長代行 “憲法に男女不平等解消明記”議論の考え示す』。男女雇用機会均等法が「ざる法」と呼ばれたそうが、しかし現今憲法ですでに法の下の平等は明記されているので、これは改憲をするための口実というか「取引」のつもりなのだろう。どうやら改憲の話は男女平等や選択的夫婦別姓を持ち出す方針になったようだ。

 最近はじつに男女平等やフェミニズムの話が多い。が、いまだに「女性にはレディースデーや女性専用車両があってズルい。すでに女尊男卑だ」という話を見る。仮に企業がメンズデーや男性専用車両を作る世界があったとしよう。なぜ企業はそうしたのだろう? 普段は「女性」が顧客であって、多少割り引いても「男性」を客として取り込みたいからだ。「男性」から性被害の訴えが止まないから「男性専用車両」を作るのだ。
 この世界では、歴代総理大臣はすべて女性だし、各大臣もほとんど女性だ。九割の大企業や団体の幹部は女性だ。「医者」とは女性の医者を指し、男性の医者は「男医」と言われるだろう。平均的に女性の収入が高く、男性は低い。男性が姓を捨てて女性の一族に嫁ぐ。そして「メンズデー」や「男性限定の割引」があり「男性専用車両」がある。
 そして「メンズデーや男性専用車両があるんだから、すでに男尊女卑だ」と言う女性たちがいる。
 そういう世界がお望みなら、それを目指したらよかろう。
 僕は積極的なフェミニストではないが、あまりにお粗末な話は否定せざるを得ない。

2月10日


 ツイッタージャパン。『情報・メディアリテラシーの確立に向け、日本青年会議所とTwitter Japanはパートナーシップ協定を締結しました。全国に広がる日本青年会議所のネットワークと発信力を通じて、Twitterの公共の場での会話の健全性・公開性がさらに向上することを期待しています。』の由。
 批判噴出。そりゃあ「宇予くん」日本青年会議所だから。

 アカデミー賞。
 アナ雪の松たか子の話題。ブラピのスタントマンへの称賛の話題。そしてポン・ジュノ。
 韓国は文化が世界に打って出る強い力だと知っている。知っているだけでなく実行している。十年後にはどうなっているだろう? ポン・ジュノはブリティッシュ・インヴェイジョンならぬコリアン・インヴェイジョンと捉えられているかも知れない。

2月11日


 検事長の定年延期に関して、森法相「39年前の国会答弁は知りませんでした」との答弁。
 森法相は少々不憫にさえ思う。流石に行政から司法への介入をゴリ押しする閣議決定を法務大臣が擁護し続けなければならないはつらいだろう。

 『MSN産経もTwitter Japanも笹本裕が主導していたなら、全く同じ展開になるのは当然ですね。』というツイートを見る。

 時事。『国際通貨基金(IMF)は10日公表した日本経済に関する年次審査報告書に関し、新型コロナウイルスによる肺炎感染の拡大は「新たな景気へのリスク」と警戒感を示した。高齢化による社会保障費増大で財政悪化が深刻になると懸念。消費税率を2030年までに段階的に15%へ引き上げるよう提言した。』
 これはIMFに批判多数。僕もそう思う。この状況で増税で消費を削っていってどうなるというのだ?
 しかし、不景気からの景気悪化と社会保障費の増大と少子高齢化がセットになってしまった場合。これが本当に「国民に金がない、働けない人間に金を与えられない」となったとき、どうするのだろう?

 野村克也の訃報。

2月12日


 中国の工場や企業がストップして、各種の生産が厳しくなっているそうだ。
 「中国に媚びた結果」などという言葉も見たが、これは違うだろう。資本主義の下、企業は生産性の向上を目指すために労働力や施設費が安価であることを望む。わざわざ得もないのに中国に擦り寄るほど感情的にプランを立てたりはしない。それに「自国にこだわる」ような愛着に高いプライオリティを持っている企業を「自国に媚びてる」と言うのだろうか。

 アニメなんかも海外への外注が少なくないので、大分大変だということだ。

 ワシントンポスト。『ロシア疑惑を巡り偽証罪などで有罪評決を受けた盟友ロジャー・ストーン被告(67)に関し、禁錮7~9年が相当とした検察官の意見を、誤ったもので厳しすぎると激しく批判した。直後に司法省が量刑の短縮を求めたところ、異例の政治介入に抗議して4人の検察官全員が担当を辞めると表明、うち1人が検察官職も辞した。』
 驚いた。
 ここまでおおっぴらに大統領が司法に介入し、あまつさえ司法省が量刑の短縮を求めることなど「できるのか」という驚きだ。
 いや、しかし、アメリカはイラク戦争をはじめた国だ。

 「崎陽軒がクルーズ船にシウマイ弁当400個を差し入れ」というニュース。
 しかし、日々感染が拡大しているクルーズ船には批判もある。確かに国内にウィルスを入れないが、船内でウィルスが伝染する、という批判だ。要するに、隔絶された船の中で乗員は全員高い感染リスクの中で過ごしているという話だ。どうだろう? いささか穿ち過ぎに思う。というか、船内がどの様になっているかのディティールがないうえで、なんとなく「密閉された箱」を思い浮かべているだけなのでは?

 官房長官の記者会見で原稿を読み間違えたというニュース。
 一体このあらかじめ質問の内容を伝え、答えの内容も順番も決まっている会見というなんの意味があるのだろう?

 首相の「意味のない質問だよ」というやじが問題に、というニュース。

 2月13日


 「危機管理もしないで玉城知事と瑞慶覧市長がカチャーシー踊っていた。」というようなデマをバズフィードが検証。
 もちろんただのデマだが、沖縄の話題はなにごとも左右の側から感情をこめて見られがち。
 
 槇原敬之が覚せい剤で捕まる。
 マーシーに続いてしまったかぁ。

 百田尚樹という人が「中国肺炎」と呼ぼうなどというツイート。なんとも幼稚で、中国への悪口が言いたくてしかたないのだろう。あまつさえ「これがヘイトなら、スペイン風邪はどうだ」というような稚拙なことを平気でおっしゃる。地名と病気を結びつけると差別が生まれるからやめようという方針がまるでわからないのか、積極的な差別主義者なのだろう。

2月14日


 バレンタインデーだとかなんとか。

 AFP。『南極で初の20度超え 史上最高気温20.75度を観測』とのこと。『史上最高気温はシーモア島で観測された。この記録は一度限りの気温であり、同地での長期的なデータセットの一部ではないため、「気候変動の傾向という点については何の意味も持たない」』
 
 日経。『長寿化で企業年金の負担が増しているので、厚生労働省は平均余命が延びたら年間の支給額を減らせる仕組みを2021年度にも導入する。』とのこと。要するに企業年金を減らす仕組み。
 これに関してのツイートで『そら資本家のための政党を「他にいないから」と半分近い人間が支持してるんだからそうなるよ。』と言うのを見たが、たしかにそういう面はあるだろうと思う。民主党が「国民」や「生活」をアピールしているのはそこに対立軸があるからだろう。もちろん共産党や社会党はそもそも労働者を向いた政党だから資産家や大企業が支持層にはならないだろうが。

 『【東京地裁】同人誌の「海賊版サイト」運営会社に賠償命令』というニュース。
 「同人誌は違法な二次著作物だから損害賠償請求はできない」と反論していたが、結局「海賊版サイト」を運営していた会社に200万そこそこの賠償を命じたということだ。

 2月9日の記事を見る。WoW!Korea。『韓国政府が新型コロナウイルスで入院隔離された人たちに対して、4人家族を基準に123万ウォンの生活費を支援する。支援の対象には外国人も含まれる。』とのこと。
 『「現在一日3000件ほどの検査が可能であると判断している」とし「努力して間もなく5000件ほどの検査に拡大されるだろう」』
 日本の約十倍の検査数だが、検査数を増やすことの良し悪しの話題あり。


2月15日


 最近気になっている李鴻章の誕生日だ。

 『厚労省英語サイト、Coronavirusで検索しても上位に英語情報は出てこない。』というツイートを見る。2014年の記事がトップにでてくるそうだ。未確認。

 ネットロアをめぐる冒険さん。『コロナウイルスに最初に警鐘を鳴らした医師の「遺書」はウソっぽい』というはてブ。あいかわらずこの方のアンテナと調査は好きだ。
 講談社の現代ビジネスがこの「遺書」を取り上げているようだ。
 李文亮医師が2月7日前後に亡くなったのは本当だが、この「涙なしでは読めない遺書」というのがどうも「ウソっぽい」という話。
 李医師は当局の公表前に新型コロナウイルスの危険性に警鐘を鳴らしたが当局によってお咎めがあったらしい。中国当局による言論封殺には国内からも非難の声がある。

 例の検察官の人事。首相は「国家公務員法の定年延長は検察官には適用されない」という政府の見解はあったが、検察官も国家公務員法の規定が適用されると解釈を変更したとのこと。
 なんともはや。しかし「事情通」の政権支持者は、前例を覆すほどの重大かつ複雑困難事件はなんだと主張しているのだろう? カルロス・ゴーンの件か? 司法の人事に行政が介入するほどの大事件なんだろう? 人事権はたいへん強い力なのだが。

 厚労省。雇用調整助成金のハードルを下げた、というが、「賃金の支払いの必要性の有無などについては、個別事案ごとに諸事情を総合的に勘案するべきですが、労働基準法第26条では、使用者の責に帰すべき事由による休業の場合には、使用者は、休業期間中の休業手当(平均賃金の100分の60以上)を支払わなければならないとされています。」とのことで「※不可抗力による休業の場合は、使用者の責に帰すべき事由に当たらず、使用者に休業手当の支払義務はありません。ここでいう不可抗力とは、①その原因が事業の外部より発生した事故であること、②事業主が通常の経営者として最大の注意を尽くしてもなお避けることのできない事故であることの2つの要件を満たすものでなければならないと解されています。例えば、自宅勤務などの方法により労働者を業務に従事させることが可能な場合において、これを十分検討するなど休業の回避について通常使用者として行うべき最善の努力を尽くしていないと認められた場合には、「使用者の責に帰すべき事由による休業」に該当する場合があり、休業手当の支払が必要となることがあります。」とのこと。
 また「新型コロナウイルスに感染しており、都道府県知事が行う就業制限により労働者が休業する場合は、一般的には「使用者の責に帰すべき事由による休業」に該当しないと考えられますので、休業手当を支払う必要はありません。」
「新型コロナウイルスへの感染が疑われる方について、休業手当の支払いは必要ですか。」という問いにも「「帰国者・接触者相談センター」でのご相談の結果を踏まえても、職務の継続が可能である方について、使用者の自主的判断で休業させる場合には、一般的に「使用者の責に帰すべき事由による休業」に当てはまり、休業手当を支払う必要があります。」
 などなど。
 企業は「感染が拡大するかも」と思っていても、休ませると休業手当を出さねばならず、それを嫌がった場合にはできるかぎり社員を出社させることになるが、休業によって収益が減った会社とその社員をバックアップする制度ということだろうか。
 しかし、感染して休むことになると休業手当が出ないので、労働者は感染していても働きに行ってしまうのではないか? という指摘がある様子。

 『野党が新型コロナウイルスについて数多く質問している事実を伏せ、市民を籠絡する為に「野党は桜ばかり」という風説の流布に躍起になっている」』人々がいる云々というツイートを見る。
 「無駄な批判をすることで貴重な時間と金がドブに捨てられている」「もっと大事な問題があるのに」ということはまあ実際世の中にはあるだろうが、ダダをこねてゴネる時のクリシェになっている。この紋切り型が常に有効だと思い続けている人もいる。

 それで言うと、朝日。『香港が新型肺炎対策に3500億円 マスク増産など支援』という記事。に関わって「日本はいまだに153億円」という批判はあるし「コロナ対策会議に8分」という批判も見た。「桜ばかり」でもあるまい。

 きむかん先生のツイート。『韓国政府、とりわけ外交部は日本を「新型ウィルス汚染地域」に公式に指定したいのだけど、日韓関係の改善の悪材料になることを恐れて大統領官邸がこれを止めている、という話が。』云々『今回のソウル滞在でも韓国の関係者から「どうして日本は中国で起こっている事態に、もっと慎重に対処しなかったのだ」という質問が散見され』云々。

2月16日


 福井新聞。『東京都は2月15日、新たに日本人8人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表』40代都内勤務の男性が重症化したが、咳や発熱が出たあとの10日に東海道新幹線で愛知県内に出張していた、という報。
 『ほか7人はいずれも1月18日に屋形船で開かれた新年会に居合わせた関係者で』『参加者のタクシー運転手4人と家族2人、船の従業員1人。』『新年会に参加した76人や従業員16人など計約190人を順次検査し、既に119人は陰性と判明』
 都内で感染者は計14人。だそうだ。

 東京新聞。『四十代男性は今月二日から咳や発熱があり、五日に都内の医療機関を受診。十日に別の医療機関を受診し、新幹線で愛知県内に出張していた。症状が改善しなかったため十二日にさらに別の医療機関を受診、肺炎で入院し、気管挿管の治療を受けている。十五日に感染が判明した。』

 「感染拡大者」として非難する声もあるが、医療機関を2つ経ても出張する会社の体制やそれが「常識」と化している労働環境に問題はあるだろう。毎年インフルエンザに関してもそういう問題は指摘されてきたはずだが、どこか本気で取り組んでいる感じがなかった。今日を期に変わるだろうか?
 「ウィルス検査ができなかった」という指摘があるがソース不明。検査数を絞ることでどうこう、という話があるが、検査体制の不備が「感染拡大者」を作ってしまったという面もあるかもしれない。後手に回ってる感はあるが、まだ14人だ。

 時事。『加藤勝信厚生労働相は16日夜、記者会見を開き、同日夕にあった専門家会議の初会合の中で、日本の現状について「国内発生の早期」との認識で一致したことを明らかにした。』とのこと。
 ガイドラインについては『感染に不安がある人が各地の保健所に設置された窓口に相談したり、医療機関を受診したりする目安について、17日にも公表』

 朝日。『台湾 新型肺炎で初の死者』

 香港の周庭が『私は日本人じゃありませんが、今回の日本政府と日本社会が新型肺炎に対する反応はとても遅い、香港政府より遅い、と感じました。新型肺炎が中国で流行っているに関わらず、多くの中国観光客を受け入れ、経路がわからない感染者が』云々のツイート。

 一方で『新型肺炎の治療の為、中国人が日本に押し寄せるとか言っていた人がいたけど実際感染者が出始めたら治療どころか、検査すらまともに出来ない』というツイートも見る。
 
 『バイバイ・ヴァンプ』という映画がちょっと炎上してるっぽい。「同性愛が感染する」という内容らしく、そりゃあね、という感想。
 奇しくも「感染」という要素がまた。


2月17日


 昨年末の時事の記事がTLに流れてくる。『政府、病床削減へ84億円 20年度予算案で病院支援』
 『過剰となっている病床の削減に取り組む病院への財政支援として、約84億円を2020年度予算案に盛り込むことを決めた。全額国費を充て、病院の再編・統合を促す「地域医療構想」をさらに推進する考え。麻生太郎財務相と加藤勝信厚生労働相が同日の閣僚折衝で合意』
『政府は団塊の世代が全て75歳以上になる25年度に向け、医療費の膨張を抑える必要があるとして、地域医療構想に取り組んでいる』とのことだが、ツイートを見るとまるで今決めたかのように書いてあって扇動的。日付を見ないうっかり者を騙そうとしているようだ。
 とはいえ、この方針は進むだろう。

 NHK。『宮内庁は、今月23日に予定されていた即位後初めての天皇誕生日の一般参賀について、新型コロナウイルスの国内での感染拡大を考慮して取りやめる方針を固めた。』

 NHK。『新型コロナウイルスをめぐっては、感染が各地に広がり、感染経路の特定に向けた手がかりが見つからないケースも出ています。 こうした状況を踏まえ、安倍総理大臣は、政府の対策本部の会合で、国民の不安を軽減するため、感染が疑われる場合のウイルス検査の着実な実施、各地の相談センターの24時間体制での対応、それに、医療機関の診療設備の拡充に取り組んでいると説明しました。 そのうえで、「国内感染の拡大防止に向け、各地の自治体と連携して、今後も検査体制を大幅に強化するとともに、治療・相談体制の拡充強化に全力を挙げていく」と述べました。 また、各閣僚には、先手先手で対応するよう指示しました。』
 専門家会議の初会合が昨日行われたわけだが、1月の末の時点から考えると「先手先手」はどうかと思う。が、言ってもしようがないので、ここから巻き返してもらうしかないだろう。「先手」は口癖と言うかいつものアピールみたいなものだ。
 その「ウイルス検査の着実な実施」、「各地の相談センターの24時間体制での対応」、「医療機関の診療設備の拡充」をやっていくしかないだろうが、しかし人材と資源はあるんだろうか?

 クルーズ船の乗客は問題がなければ19日に下船の目処ということだ。

 朝日。『東京マラソン、一般参加の縮小検討 全面取りやめも視野』と。
 まだやるつもりでいるのか、という批判があり。
 
 百年前新聞。『スペイン風邪が日本中で蔓延しつつある。予防のためのマスクが爆発的に売れており、どこでも品薄状態になっている。』

 「311のとき、野党自民党は政権に協力的だった」という話に対して『大連立拒否したりメルマガでデマ流したり』『民党が内閣不信任決議案を衆議院に提出したのは東日本大震災から3ヶ月もたってない2011年6月1日のことなんだけど』という反論のツイートを見る。僕も下野した自民党が協力的なところはほとんど見たことはないのでこの話は「デマだ」と言えると思うが、しかし何度も何度も繰り返されてる話でもある。

 青山繁晴という議員、感染症対策本部で「一方で、武漢のバイオ研究施設からウィルスが漏れたのではないかと懸念する声が、ネットを通じて、私のブログにいくつも寄せられています」などと言ったそうだ。この人は中々の陰謀論者だそうな。

 日経。『内閣府が17日発表した2019年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比1.6%減、年率換算では6.3%減だった。』『同時に発表した19年通年のGDPは実質で前年比0.7%増、生活実感に近い名目で1.3%増だった。』とのこと。

2月18日


 2.29エイさんの企画「Chaos Meets Chaos 2020」が中止になった。

 ラブライブのスカートがどうしたこうした、という話題を見る。追ってないのでよくわからない。
 手塚治虫がどうしたこうした……という藁人形論法的な話のようだが。
 フェミニズム系の話題、とくに二次元に関するものを今年はよく見る。

 『アメリカやロシアは、新型コロナは人工ウイルスだと気づいていたという話はデマ』というTogetter。高須院長が釣られたネタらしい。

 岩田健太郎氏が「ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。」とYoutubeで。
 クルーズ船の中の感染対策は悲惨だ、という告発的な内容。
 かなり衝撃的。

2月19日


 先の岩田健太郎氏の動画に対して反応がいろいろ。
 橋本岳氏『現在、ダイヤモンド・プリンセス号では検疫終了者の下船に向けた準備が進んでいます。』というツイートにツリーで『私の預かり知らぬところで、ある医師が検疫中の船内に立ち入られるという事案がありました。』『現場責任者としての私は承知しておりませんでした。』と。

 NHK。『クルーズ船調査の責任者「船内に待機措置は適切」』
 『岩手医科大学の櫻井滋教授は、今月11日から2日間、日本環境感染学会の調査チームの責任者として横浜港に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で調査を行い、感染予防対策の指導に当たりました。』
 『「大勢の人を収容できる巨大な検疫所が陸上にない以上適切な方法だった」』『一方で、船内で集団感染が起きたことについて、櫻井教授は船内での感染予防の対策には不十分な点があったと指摘しています。』とのこと

 毎日。『クルーズ船内は「レッドゾーンとグリーンゾーンがぐちゃぐちゃ」。神戸大教授の指摘に関し、菅氏は「感染拡大防止を徹底している」と反論しました。』
 下船は予定通り行うとのこと。
 
 船内で働いていた高山義浩医師コメントがFBに。

 バズフィード『「新型コロナ、日本での検査は陰性の場合8万円自己負担」というツイートが拡散しています。これは誤りです。4200円という情報も広がっていますが、現状の検査体制では「無料」です。』だそうだ。

 CNN『トランプ氏、元イリノイ州知事ら11人の恩赦を発表』
 トランプ大統領がお仲間を恩赦、という感じだ。

 ラブライブの話題は続いているが董卓という人が『フェミニストになりすまして声優や店舗に嫌がらせリプしてたのをなんの検証もなく「フェミニストの仕業」と決めつけて煽ってたおぎの稔が、なりすましが発覚したあとでひっそりツイ消ししてたという話を聞いた』と。

 これもその関係で『森哲平、北守、Simon_Sin 、イナモトリュウシの凍結を確認。』というツイートを見る。
 「著作権侵害」でTwitter凍結だとか。虚偽のDMCAで簡単に凍結アタックできるとのこと。
 森哲平のnote『口封じなんてこんなに簡単。「著作権侵害」によってTwitterが凍結された話』

 どうもこの手の話は荒んできた。

2月20日


 共産志位和夫氏のツイート『「新型肺炎で財政措置を要求へ 立民・枝野氏と共産・志位氏」
政府の対策は100億円の予備費等をあてるもので、余りに少なすぎます。命を守るために緊急に財政出動の抜本的強化を求めていきます。』
 100億円の予備費では少ない、という点は海外の対策費との比較ですでに言われているが「先手」を強調するならドンと大きな額を組み込んでいいだろうと思う。
 個人的な予想だが、さすがに今月中には十倍くらいの額を確保するようなことを言うんじゃないかと思う。

 ラブライブの件、というか虚偽凍結アタックの件。「フェミとやってることは同じだ」的な意見があって、それに対して「批判と虚偽の申告が同じなわけないだろ」との反論。

 橋本厚労副大臣が船内の写真をアップしたところ、ゾーニングのなさに「すわ内部告発か」となり副大臣が写真を削除したとの由。

 『岩田教授の動画を報道したBBC特派員が「謝罪した」とツイートしたことに対して、特派員本人が「謝罪などしていない」と反論。』とのこと。

 CNN。『新型肺炎の「陰謀説」、科学者が共同声明で非難』『新型肺炎の感染源は動物ではなく中国の研究所とする陰謀説を事実誤認などと非難する共同声明を医学誌「ランセット」に掲載した。』
 どうもアメリカの上院議員がFOXニュース(お察し)の取材で陰謀論を言ったそうだ。

2月21日


 スポニチ。『森喜朗会長「私はマスクをしないで最後まで頑張る」東京五輪パラの公式ウエア発表で』ご随意に。

 『「えっちなことが嫌いというのは”性嫌悪”という心の病気であって、それは治すべきもの」』というツイートを見る。社会的な問題の批判を十把一絡げに「心の病気」として「治すべきもの」というのは間違っている。無知だ。

 岩田教授の件。他の専門家の言葉を見て、素人ながら、仮に全員が誠実であるとするなら、やはり多少の事実誤認や空回りもあるのだろうとは思う。船内に関してはもはや今後の検証も待たねばならないんだろう。

 とはいえ、菅官房長官は『「発症者は徐々に減少しており、現在はほぼいないと聞いている」と前日行われた専門家会議での見解を引用して、クルーズ船の隔離政策が適切だったと強調した。』とのこと。

 『韓国ワースト2位でマウントをとったつもりで騒いでるやつはなんなんだろう。韓国は13,202人検査して104人陽性で日本は603人中70人だぞ。』とのツイートを見る。
 韓国は医療崩壊がどうこうなど、どうしても隣国に関しては嫌悪や勝敗で見たがってしまう人がいる。日本は検査数をしいて抑えているのだという意見も見るが、公式のものなのだろうか? それとも誰かの見解? 風聞?

 その韓国は興行業界に緊急生活資金融資及び防疫物品などの支援に乗り出すそうだ。『公演取り消し·延期によって経済的困難を経験する芸術家が緊急生活資金を融資されることができるように来月から計30億ウォン規模の資金支援』

産経。『ANAホテル領収書 桜夕食会の宛名は「上様」 首相答弁と一致』これはこれは。ご冗談でしょう。


2月22日


 NHK。『新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船で、厚生労働省の職員の多くが、船内での業務を終えた後、ウイルス検査を受けずに職場に復帰していたことが分かりました。専門家は「船内で感染した職員も出ているので、職員の検査の在り方を見直す必要があるのではないか」と指摘しています。』
 何言ってるの? って感じ。
 『船内で事務作業にあたった厚生労働省などの国の職員4人の感染が明らかになっています。』
 厚労省は『「職員については、発熱や呼吸器に症状がある場合、ウイルス検査を行っている。今後、検査の在り方を見直すかどうかはコメントできない」』とのこと。
 あくまで「症状がある場合のみウィルス検査」という方針らしいが、無症状で拡散してしまう場合は想定していないのだろうか?

 時事。『栃木県は22日、新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した同県在住の60代女性について、新型ウイルスの感染を確認したと発表した。』
 『待機期間を終えた19日時点で発熱などの症状がなく、14日以降に受けたウイルス検査で陰性だったことから、19日に夫と共に下船した。下船後はバスで横浜市内の駅へ行き、自宅最寄り駅まで電車で移動、知人が運転する車で帰宅した。』
 感染者が電車移動し、バスで移動したのだという。電車はほぼ満員状態で動いているし、換気だって悪い。これは怖い。

 ともかくも、国内で感染が起こることになった。

 日テレ。『黒川検事長の定年延長をめぐり、検察官の定年延長を可能とする新たな法律の解釈について、法務省は文書での決裁をとっていなかったことを明らかにした。』『法務省は21日、予算委員会の理事会で、文書ではなく口頭での決裁だったことを明らかにした。』
 ゴリ押しもゴリ押し。

 Y!ニュース『『週刊新潮』鈴置高史氏記事の、驚くべき「嫌韓こじつけ」』という記事を見る。徐台教。
 『『デイリー新潮』サイトに「韓国で新型肺炎の患者が急増 保守派は「文在寅政権の無能、無策」と総攻撃」という記事が掲載された。書き手は元日経記者の鈴置高史氏。
記事は新型コロナウイルスに関する日韓の状況をまとめたもので、要約すると「韓国が日本の対応のマズさをあざ笑っていたが、韓国内の状況も悪くなりもはや笑えない」というものだ。』
 徐は韓国では1月末の時点で20億円を投入、2000億円の予備費を見ているし、CDCもある。と言っているに過ぎない。
 典型的な「日本すごい」「韓国クソ」のワイドショー的な見方しか備えてない鈴置が、そのまま日韓を入れ替えて「嫌韓記事」を作っているだけだという話。

 「韓国の医療崩壊」みたいな話はやっぱりずっと誰かが言っているようだが(これは翻って「日本大成功」なので)十年以上続く「韓国崩壊話」の一種なんだろう。


2月23日


 共同。『政府が検察官の定年を2024年度に65歳へ引き上げる方針であることが21日、分かった。』『検察庁法は、検事総長以外の検察官の定年を63歳と規定する。22年度から2年ごとに1歳ずつ上げ、検事総長は現行の65歳のままとする。』

 WPにイーストウッドはブルームバーグを押すそうだ。

 百年前新聞。『ドイツの「ドイツ労働者党」が、マルクス主義政党と勘違いされるのを防ぐため、「国民社会主義ドイツ労働者党」に名称を変更する。』と。
 同紙。『22日、東京・芝公園で普通選挙を求める演説会が開かれる。衆議院議員・小泉又次郎(54)は、人々を動かし、デカンショ節の替え歌「デモクラシー節」を歌わせながら、デモ行進を誘導する。「オラに選挙権なぜくれぬ ヨイヨイ デモクラシー」』

 ネット上に「新型コロナウイルスは耐熱性がなく26~27℃のお湯で死滅する」というデマが出回っているらしい。「熱湯が良い」とか。

 
2月24日


 『『よく考えたらコロナウイルスかかってる人あんまりいないよね笑 噂の力ってすごい😮』
っていう一言一句同じ文章を大量の人が一斉にツイートし始めてる!と聞いて、ちょっと検索してみた』というツイートを見る。
 こういうのって、本当になんなのだろう? 誰かがやっていることは間違いないのだが、本当に「そういう空気」を作りたい人がやっているのか、単に少数がおもしろがってやっているだけなのか? 例えば、右翼的なバカ意見や左翼的なバカな意見、最近ならフェミニズム的、反フェミニズム的なイラッとするバカな意見のコピペを複数のアカウントがやったら「釣れる」だろうし。
 機械的に大量生産されたアカウントが自動でどこかのツイートをコピペしてるだけかもしれないし。
 なんなのだろう?

 毎日。『長崎市で釣りをしていた50代男性が、海から上がってきたイノシシに襲われました。男性はイノシシを押さえ込み、顔を海につけて窒息死させました』

 ブタキンでかんとくがすごいの巻。
 


2月25日


 『鳴海杏子さんが二年近くツイートを更新してなくて活動していない』という類のツイートを見る。引退したのか。アーススターといえば鳴海杏子さんでしょう? これは悲しい。

 経産省から事業者への支援策が出た由、TLで見る。

 AFP。『「地球平面説を証明する」 米男性、自作ロケット墜落で死亡』

 ネットロアを巡る冒険。『安倍首相は最近仕事をしていないのか』という記事。
 まるで仕事をしていないような言いぐさのツイートがあったので首相動静を実際見てみる、という内容。
 対策会議や国会が開かれていないのに「サボってる」かのように言う、執務室にいる時間を無視している、などなど、実際は仕事をしているのにしていないかのように言っている。という結論。

 ネット上の情報検証まとめ。『「安倍首相がコロナウイルスの対策会議を欠席して稲田朋美氏の誕生日会に出ていた」は誤り。誕生日会は21日で、この日対策会議は行われていない。なお首相はこれまでの会議は全て出席、稲田氏は国務大臣じゃないので元々会議メンバーではありません』

 やれやれ。政治的感情でデマの応酬だ。

 NHK。『新型コロナウイルスの感染の拡大を防ぐため、厚生労働省は、イベントを開催する際は感染状況などを踏まえて開催の必要性を検討するよう呼びかけました。ただ、一律に自粛を要請するものではないとしています。』
 判断丸投げ。「自粛を希望する」ということは言わない。「必要性を検討してほしい」と言う。
 これでは興行主はたまらないな。

 安倍首相が基本方針を発表した。
 『国内の複数地域で感染経路が明らかではない患者が散発的に発生しており、一部地域には小規模の患者集団、いわゆる患者クラスターの発生が把握されています。』
 『今が正に、感染の流行を早期に終息させるために極めて重要な時期となります。』
 とはじまり、具体的な話は
 『患者の増加スピードを可能な限り抑制し、国内での流行を抑えていただくことが重要です。このため、患者クラスターへの対策を抜本的に強化します。』
 『昨日の北海道知事からの要請を受け、本日対策チームを現地に派遣いたします。併せて、今後国内で患者数が大幅に増えたときに備え、重症者対策を中心とした医療提供体制等の必要な体制を整えることも喫緊の課題です。』
 というところか。

 厚労省を見るとpdfで基本方針があった。
 『現時点では、まだ大規模な感染拡大が認められている地域があるわけではない。
感染の流行を早期に終息させるためには、クラスター(集団)が次のクラスター(集団)を生み出すことを防止することが極めて重要』というのが現状と対策のようだ。
 『あわせて、この時期は、今後、国内で患者数が大幅に増えた時に備え、重症者対策を中心とした医療提供体制等の必要な体制を整える準備期間にも当たる。』
 以下、ウィルスの特徴と分析。
 『感染経路は飛沫感染、接触感染であり、空気感染は起きていない』
 『感染力は事例によって様々である。』
 『発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多い。』
 『罹患しても軽症であったり、治癒する例も多い。重症度としては、致死率が極めて高い感染症ほどではないものの、季節性インフルエンザと比べて高いリスクがある。』
 『インフルエンザのように有効性が確認された抗ウイルス薬がなく、対症療法が中心である。また、現在のところ、迅速診断用の簡易検査キットがない。』
 以下今後の対策など。

 
2月26日


 首相動静。『ランサーズ社長と会食とあるけど、ランサーズってネット工作してる会社なのな。』というツイートを見る。どうやらネット記事に政府ヨイショのコメントを載せる仕事で、取引先には内閣府が入っていたり、などという内容。
 あってもおかしくはないが、どうだかなぁ。

 共産・志位和夫氏のツイート。『共産・藤野議員「コロナ対策で、国民には様々な要請を行いながら、実行するための予算措置があまりに少ない。抜本的強化のため予算修正が必要だ」
首相「今の予算措置でも対応は可能。新たな予算措置はただちに必要ない」
「対応は可能」とは驚く。PCR検査も重症者のケアも今の予算ではできない。』とのこと。
 頼もしい限りだが、野党に言われて「はい、やります!」という動きはしないだろう。とはいえ、どこから見ても低予算なので、何かの理由をつけて工面して体面を保つんじゃないかしら?

 Yahoo!ニュース特集。『専門家会議メンバーが明かす、新型コロナの「正体」と今後のシナリオ』という記事を見る。
 『政府は2月25日、感染拡大を防ぐための基本方針を発表した。今後1、2週間が拡大か収束かの山場となる。』と冒頭に書いてあるが、「今後1、2週間が分岐点」であるってのは誰が言ったんだ? まあしかし、うまくすれば3月の中頃には目処が立つということなのだろう。
 感染しても全体の8割が軽症か無症状、潜伏期間は一週間前後……なので感染連鎖が把握しにくい……というえらく感染に特化したウィルスだ。
 SARSの致死率が10%ほどに対して現在わかっている新型コロナの致死率は2%台。だが、感染力が強い。つまり分母がひたすら大きくなる可能性があるわけだ。
 なかなか衝撃的なのは
 『──SARSのときのように封じ込めはできないのでしょうか。

短期的には無理だと思われます。SARSは感染者が中国を中心に、世界で8056人でした。新型コロナウイルスは、もうどのくらいなのか、本当の感染者数は把握できなくなっています。少なく見積もっても数十万人。そこまで広まったウイルスの感染連鎖を見つけて、全部潰すことは非常に困難です。』

 病院は重症化した患者以外を受け入れない、という方針は、1病院がパンクするから、2継承者に対する治療がないからだそうだ。
 記事はとにかく「クラスター連鎖を作らない」ということだが『避けたい行動の一例』に『長時間の満員電車の乗車』とあって、ちょっと笑った。ま、飲み会や立食パーティーは無くしましょう。
 続いて『怖いのは、そういう状況が日本全国で相当数起きて、クラスターの連鎖が起こり、拡大を止められなくなることです。そうなると、感染拡大を止めるためには、社会機能を完全に止めるしかなくなります。』
 とは……。
 この先生はご存知かどうか知らないが、その「クラスター」だが、居酒屋はやってるし電車は混み合っている。戦争が起きてもゾンビが出ても満員電車で通勤するだろうとおもわれている本邦で、どうなるものやら。

2月27日
 百年前新聞。百年前の今日、「カリガリ博士」が公開されたのだ。カリガリから百年!

 フォークダンスDE成子坂の桶田敬太郎さんの訃報。フォークダンスDE成子坂はどちらも亡くなってしまった。

 古井由吉逝去の報。

 武田砂鉄のツイートで2月25日に『杉田水脈さんを育てる会』なる立食パーティーがあったことを知り、ちょっと笑ってしまう。
 
 さて、森法務相の不信任決議案は否決。

 @masanorkのツイート。
『この数週間で感染拡大を本気で防ぎたいならば傷病休暇で診断書を求めない、傷病手当金の医師証明欄の運用緩和といったルール整備、入試や登校の中止、イベント延期・中止の補償、雇い止め補償など数千億円規模の財政出動を行う必要があるのでは?全てを住民の自主的協力に委ねて誰が責任を取るのか?』
 なるほど、そりゃそうだ。
 ただ漠然と「やめてほしい」ではなく「やめろ、やめても大丈夫だ、補償するから」と言えば、自主的にやめたので自分たちで雇用調整助成金でやりくりする必要はない。政府は「やめろ、補償するから」「補償が必要なやつはここだ」を繰り返せばいいだけだ。

 地球に第二の月が見つかる。というニュース。が『直径2-3mの小惑星が地球の重力に捕まり、3年ほど前から地球を回る衛星になっていたらしい。ただ、数カ月後には再び遠くへ飛んで行ってしまうとみられる。』とのことで、物語の導入や一部としてはありそうだ。

 コロナに対しての雑感だが、「頭を低くしてやりすごす」というタイプと「どうにかして乗り越えよう」というタイプがあるように見える。具体的に言うと、後者はこの状況でも収益化の方策を練って、どうにか金を稼ごうという人たちだ。僕みたいな肉体労働者は難しいが、それでも収益化を目指していかねばならないのだろう。

「自助努力」と「挙国一致」がどうして組み合わさるのかと思っていたが、「お国(全体)を優先して、自分のことで迷惑をかけるな」という点で組み合わさるのだろう。

 @dragonerのツイート。
 『CDCの年間予算が1兆円超えてるのに対し、国立感染症研究所の年間予算が100億円に満たない現状をまずどうにかしろとしか……』
 そんなに少ないのか。驚き。

2月28日


 カナロコ。『新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍晋三首相が27日に打ち出した全国の小中高校や特別支援学校の臨時休校。実施に踏み切る3月2日からわずか4日前の表明に、県内の教育現場や関係者に衝撃と動揺が広がった。』
 
 岩田氏のツイート。『他の国も学校休みにしてる、というご意見を頂戴しました。確かに中国やイタリアの都市ではそうなのですが、それは店、レストランなどすべて閉じ、鉄道も止めずといったオールレンジの対策の一部としての休校』云々。

 たしか以前見た記事でも「休校はあまり意味がない」という内容だった。
 ともあれ、突発で猶予期間の短い要請に混乱多数。教員はもちろん大変だが、我が家でも子のある親戚がリスケできなかったらうちで預かるかという話がある。

『衆院予算委で、共闘野党が提案した新型コロナ対策を含んだ予算の組み替え動議は自公維により否決』とのツイートを見る。

 日経。『マイナンバー、ポイント付与に2458億円 20年度予算案』
 『消費増税後の需要喚起と、東京五輪・パラリンピック大会後の消費下支えに向けた対策と位置付ける。』とのこと。いや……増税と相殺するかい、それで?
 『マイナポイントは、マイナンバーカードを持つ人がキャッシュレス決済サービスを1つ選び、2万円分を前払いすれば5000ポイントをもらえる仕組み。』1ポイント1円だそうだから、インセンティブにはなる。
 『マイナンバーカードの普及も進める。カードの交付にかかる事務費用の補助などに1365億円を充てる。12月時点での交付済みカード数は約1871万枚にとどまって、「2020年7月末までに3000万~4000万枚」という政府想定には遠く及ばない状況だ。』
 大もめした挙げ句、政府がゴリゴリと通したマイナンバー制は現状どういう分析がされてるんだろう?。
 
 共産。志位和夫ツイート。
 『(会見で)新型コロナ対策予算が1円も計上されていない来年度予算案の衆院強行に強く抗議する!
野党は2500億円の組み替え案を提起した。「ポイント還元」とカジノ予算を削り、コロナ対策にあてるという最小限のものだが、政府与党は聞く耳もたず強行した。真剣に命を守る態度が全く見られない!』
 『首相、全国一律休校を要請したのに、国会で、合理的根拠が説明できず、「要請に過ぎず法的拘束力はない」「各学校、地域で柔軟にご判断いただきたい」と答弁。自分で述べたことを翌日に自ら否定する無責任極まる態度だ。一律に押し付けるやり方は撤回し、現場の判断に委ね、それを国が支援するべきだ。』

 最近の志位さんは的確だ。「「ポイント還元」とカジノ予算を削り、コロナ対策にあてるという最小限のもの」は良い。
 一斉休校要請も「休校」という判断自体が良いか悪いかはわからないが(意味がないという専門家の記事は読んだが)、突発的で根拠もなしじゃあ流石にいただけない。

 どうやら『トイレットペーパーがなくなる』という噂が出回っている様子。
 なんとドラッグストアにいったらトイレットペーパーやティッシュが全滅していた!
 これはショックだった。
 マスクがなくなったからといってちり紙にシワ寄せが行くとどうして思ったんだ、デマだとわかるだろう! 人はあっという間に理性を失ってしまう。ゾッとした。
 社会は簡単に狂ってしまう、と思ってしまった。
 顔も知らない沢山の人達がおかしな行動をするのだ。ゾッとする!


2月29日


 『【首相動静】 午後8時1分、官邸発。同2分、公邸着。作家の百田尚樹氏、ジャーナリストの有本香氏と会食。』とのこと。

 CNN。『38%のアメリカ人がコロナウィルスがあるのでコロナビールを買わない、と答えた』だと。

 時事。『麻生太郎財務相は28日の閣議後記者会見で、政府の小中高校などへの休校要請に関し「経費がかかる場合は政府が払うことになるのは当然だ」と述べた。休校に伴い発生する臨時的な費用を国の支出で賄う考えを明らかにした。』
 さすがに混乱に対処するようだ。
 とはいえ、突然の休校要請で社会がガタつくのは教員はもちろん親のスケジュール、ひいては出勤と子守のバランスなので、これ自体は対処できるものではないが。
 おそらく休校にともなう休業補償がでるのだろう。

 能町みね子のツイート。『収束もしないけど、感染者数をあまり公表しなくなって爆増してる感じがなくなり、なんとなくみんな報道とかパニックとかに飽きて、ある程度の人はかかるけどインフル程度でほとんどは済んで、自粛モードもグダグダになり、夏頃には収束したってことになって、政治のマズさとかもみんな忘れそう』
 これはありそう。

 河野太郎。『来週からの休校措置に伴って、自宅に残る子供の面倒をみなければならない自衛隊員が、どうしてもやむを得ない場合に有給休暇とは別に、有給の特別休暇を取得できるように指示しました。』云々。
 やるね。

 毎日。『一斉休校、判断根拠示さず 具体策乏しく 感傷的に「断腸の思い」 首相会見』
 情緒や感情に訴えることを僕は否定しないが、とはいえ、それに根拠や具体策がない場合は少々以上に辛く見なければならない。
 
 『大量の児童が学童保育所にすし詰め。』というツイートを見る。それじゃ意味がない。

 台湾が上手く言ってる。台湾のオードリー・タン大臣がすごい。という類のツイートをいくつか見る。知らない人だが、高いIQを持ちながらそれを聞かれると「「大人になってからのIQについて議論することには意味がない」」とかなんとか。

 熊谷俊人(千葉市長)のツイート。『安倍総理、演説もいいのですが、収入保障などについて詳細を早く言って頂きたい。
千葉市は今回の政府方針によって失業や収入が減って生活困窮者に陥る方に、国の収入保障が実際に届くまでの繋ぎ融資を考えていますが、国の保障基準の考え方が示されないと最終案まで詰められません。』
 市長としてはこれは切実なところだろう。補償がこの月末までに決まらなかったのはつらい。新年度の前に金の話はハッキリさせて、周知の方に注力するくらいならいいんだけど、雇用調整助成金と公庫の融資くらいしか何かよくわからないし、それをどう利用してくださいってのも政府やメディアはあんまり言わない。
 いやいや、どんどん言ってくださいよ。
 「知っててわかる人だけ救われる」じゃあダメでしょ。政府もマスコミも。
 とはいえ、現状あんまりバックアップとして機能してるようでもないけど。

 河出がマンゾーニ『いいなづけ』に関するツイート。

 【臨時休館される美術館・博物館さまへ】中止になった展覧会をネットで開催しませんか?費用はドワンゴが負担します <ニコニコ美術館>

 「トイレットペーパー不足デマの発信元はこの人!」→というデマが流れて個人叩きに(篠原修司)

 テレ朝。『デマなのに…トイレットペーパーの次はおむつが品薄 』

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