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青龍蝦

他人から、周りから良く思われたくてつい気を吐いてしまう。この夜もそうで、酒の勢いも相まって威勢良く新規事業立ち上げの意気込みを語った。

そんなこと、誰も気にしてないだろうと思う。独りになった帰り道、天を仰ぎ見る。

つい数時間前まで分厚かった雲はもうほとんど見えなくなっており、視界には薄い光が点々と浮かんでいた。

「がんばろう」

誰にでもなく、呟いた。
吐いた気は現実にしてしまえばいいのだ。

明日はきっと晴れるだろう。私の心の鈍色など吹き飛ばして。

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