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社交辞令


こんばんは!
今日は紹介の人の続きについて書いて行きたいと思います。

結論から言うと、帰宅後はお礼の連絡を取り合いました。
その中で彼から今度の週末は空いていたりしませんか?と提案されました。

友達の紹介、今は気がないと言えどまだ会って話したのはたったの一回。
今回のお礼も兼ねてご飯に行くくらいはと思い、予定を調整しました。

相手の気持ちを蔑ろにしてしまうかもしれないという思いと
相手だってまだ一回しか会ったことの無い相手、
完全に恋愛対象として私を見ていると思うのはあまりにも虫が良すぎる話だ。
手探りの状態だろうと思いつつ、迎えた週末17:00。
人混みを掻き分け、集合場所へ到着。

こんにちは!というごく普通の挨拶と共に
会話がはじまり、ご飯屋さんへ向かうことになりました。
ご飯屋さんは彼が美味しいからと提案してくれた居酒屋でした。

まだ17:00過ぎだというのに賑わっている店内。
案内された席へ着き、お互いについて少し話ました。
趣味はどのくらいのペースでやるのか
仕事への情熱についてだったり、将来こうなりたい像だったり。
本当に特に変哲もない会話を交わしました。
ただ、互いに恋愛の部分の会話には触れずに。

相手が奥手なのか興味が無いのか、恐らく前者だったのだと思います。
わたしとしては、正直に言うと興味が無いのにここの部分を聞くのはなんだか違うなという思いがあり、自らは触れませんでした。

時間も2時間ほど経ち、場所を移動することに。
実は彼からは事前に某展望台に行きませんか?という誘いがあり、登ったことの無い展望台だったので興味本位ではありましたがそこへ向かいました。

やはり週末ということもあり、賑わっていました。
そんな中、窓の外には打ち上がる花火が見えました。

「わあ、花火!」

わたしは思わず、窓の方へ駆け寄って行きました。
この日に花火大会があるなんてことは、今日の今日まで知らず集合する数時間前に知りましたがまさか見えるとは。
夏真っ只中の今日、同時に4箇所の花火が見えることまでは予想外でした。
そんな彼は1箇所、花火大会があることは知っていたようでした。

なんだかほんのり虚しい気持ちになりました。
恋人との別れ、マッチングアプリでは疲れてしまった自分、気を遣って作った時間。
わたしは、今こんなにも焦って恋人を作ることを必要としているのだろうか?
自暴自棄はやめる、自分の悪い癖を直すと思うにせよもう少し自分のことを分析して落ち着いてからで良かったのではないか?
もしかして今の本当の自分は
恋愛をするというフェーズにいないのでは。
焦ってした恋などその後も焦りが続き、本末転倒になりかねない。
虚しさの原因は自分との対話の時間の少なさだったのかもしれません。

駅へ向かう帰り道、ふと彼から次の提案が。
次の週末は空いていませんか?と。
すみません、今度の週末は予定があります。
と、本当に同僚との予定があり断った時
「あっ・・・」と言う一言と同時に彼の表情が曇り
断られてしまった、という居た堪れない空気になりました。

そんな空気に耐えきれず、また連絡しますと一言残して解散しました。
改札をくぐり抜け、足早に向かうは乗る路線の電車のホーム。

あの表情を見たあとからの行き場のない感情はどうすることもなく
ただただ自分の好きな曲を聴きながら電車に揺られる。

自分の恋愛観、人の好きになり方ってなんだろう?

と、ポツリ心の中で考えました。
あまりにもこじらせている。
全てに焦りを感じて空回りしている。

そうしているうちに最寄りに着き、自転車に乗り自宅へ。

彼からはお礼のメッセージ。
頭の中で過ぎる、曇った表情。
返信には少し時間をかけました。

紹介の手前、適当にブロックしてお別れとはいかないような気がしたわたしは
最後にお茶をして終わりにしようと思い、
翌月の半ばと月末であれば予定の調整が効くことを伝えたのでした。

なんだか難しい。
大人になって恋愛の進め方に彷徨うことになるなんて思っていなかったでしょう。
でも私自身あまり恋愛を器用にできるタイプではなく
学生時代も告白しては振られを繰り返し
結局3年間、同じ人に片想いをしていたり
一言も話したことがないが一目惚れをし、
どうにか連絡先をゲットし、少しやり取りをして
我慢できず相手に突然告白するような
当たって砕け散りまくる不器用なタイプでした。笑
好きな人に対しては、行動力だけが先走りするタイプであの時の自分には正直引いてしまいます。
今も根本としては変わっていないのだろうけど
それ程までのガッツはなくとも追われるより追いたい派の人間の末路という感じでもあります。
好意がない人からの好意に全く靡かない自分を思うと余計に。

そして、この選択にも悩まされるのでした。
彼から送られてきた返事は、確かにわたしへの好意もほんのり伺えるものでした。

最後の再会の結末についてはまた次回の記事で。


me.

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