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ユウさん「支援者、カウンセラーとして当事者の方とご家族の方にお伝えしたいこと」

🎤ーーユウさん、宜しくお願いします。まずは、ユウさんの活動について教えて頂けますか?




(ユウさん)

宜しくお願いします。仕事は、重度知的障害を持つ方の生活支援をしています。

支援は利用者さんやそのご家族と一緒に立てた支援計画に基づいての支援です。

簡単に言うと、利用者さんやそのご家族が安心して生活する為のお手伝いをさせて頂いております。


その傍らで、SNSを通じたカウンセリング活動もしています。基本的には死にたいとか辛いとかの言葉に対して、お声掛けをしていますが、そこからカウンセリングに発展することもあります。

その場合には、メール、電話、対面の中から相談したい方が選んで頂いています。

🎤ーー気軽に使えるSNSで、ユウさんの様な専門職の方にカウンセリングを受けることが出来るのはとても心強いです。

ユウさんとお話させて頂いて、いつも知らず知らずのうちに僕は今カウンセリングを受けているのかな?と思ってしまいます(笑)。お話していて心が落ち着きます。そんなユウさんだからこそ、多くの人がカウンセリングを求めて来るのだなと感じています。

🎤ーーユウさんが障害のある方の支援やカウンセリングの際に心がけていることなどありますか?



(ユウさん)
自分の中で心がけているのは「本当に言いたかった言葉や気持ちを汲み取れるようにする」ということですね。


障害を持った方の中には、言語をうまく話せなかったり、伝えたい事を上手く伝えることが出来い方がいます。

でも、当たり前に心はあって、パニックになると、自分を傷付けてしまったり他者に手が出てしまったりしてしまう事もあります。

でも、その背景には、それほど我慢出来なかったという気持ち等があります。

ですから、その前後の様子から何が不快だったかを探るようにしています。不快な原因が分かればそれを取り除いたり乗り越える為に支援できるので。


SNSでは、複雑な気持ちを「死にたい」、「消えたい」という言葉に置き換えて表現されています。

それは、気持ちが凝り固まってる状態で例えば「死にたい」という感情の裏側には、悲しかった、悔しかった、もっとこうして欲しかった、自分は本当はこうしたかった、など、様々な感情が隠されています。


障害を持つ方の支援もカウンセリングも、言葉や行動を額面通りに捉えるのではなくて、そこには必ず想いがあることを意識することを心がけていますね。

🎤ーー「負の言葉に隠された感情を読み取る」、誰しもネガティブな言葉を言いたくて言ってるんじゃない。ネガティブな言葉の裏には隠された想いがある。

僕達当事者も伝えたい事を伝えられずに、言葉を濁してしまったり、上手く表現出来ない時があります。そんな時、言葉を額面通り受け取るのではなく心情を汲み取って頂けるのはとても助かります。

🎤ーー最後になりますが皆さんに何かメッセージはありますか?


(ユウさん)
とても辛い状態の時には、自分でも何がこんなに辛いのか分からなかったり、気持ちを上手く話せなかったりするかと思います。でも、そうした方は沢山います。そして、それはその人が悪いんじゃない。

例えば、転んだ時には地面しか見えなくて、そこからゆっくり起き上がると周りの景色が見えるように、物事には順番があって、その最初の方にいる感じ。

転んだ時に痛ければ痛いほど、起き上がるのには時間が掛かったり自分では起き上がれなかったりします。


だから、周りに声を掛けて欲しいです。それがカウンセラーでも、信頼できる友人、家族、先生、医者など、誰でもいいです。


周りにそんな人がいないという人は、SNS界隈には思いを聞いてくれる存在が実は沢山います。私もその1人です。

また、当事者会などもあります。


たくさんある選択肢を、自分が選んでいいんです。

自分の気持ちが少しでも楽になる方へ、歩んで貰えたらと思います。



また当事者の方と同じく、支えているご家族の方も様々なご苦労を抱えていることと思います。


そして、自分の多くの時間を、家族である当事者の方に費やしてきたことと思います。



少しずつですが、行政も障害者支援に力を入れ始めています。

様々なサービスを使い、人の手を借りることは決して悪いことでも恥ずかしいことでもありません。

どうか、1人で抱えずに相談を持ちかけて頂けたらと思います。

当事者の方の幸せの中に、きっとご家族の皆さんの笑顔も含まれていると思いますので。

🎤ーーユウさん、ありがとうございました!



 ユウさんのTwitter

@yuu_kokorohotto

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