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たこすけさん「ゆっくりていねいに自分と向き合う時間」

🎤ーーたこすけさん、宜しくお願い致します。最初に病名と困り事をお聞かせ願えますでしょうか。

(たこすけさん)

はい、病名は「抑うつ状態」です。2016年4月に診断されました。そこから4年間、心療内科に通っています。

また、診断は降りていないのですが、僕自身「適応障害」の傾向に近いのかなと思っています。環境が変わることで体調が変化することが多かったからです。

心療内科に通い始めた当時は、なかなか薬が身体に合わなくて、自分に合う薬が見つからずとても苦労しました。

また、夜眠れずに、朝起きられなかったりするのが1番しんどかったです。当時働いていた会社を休職していたのですが、全然生活リズムが良くならなくて、夜3時に寝てしまい昼過ぎに起きてしまうということが多かったです。特に冬になると、日が短く、起きてすぐ暗くなってしまうので、「今日も何も出来ずに終わってしまったな」と焦りを感じてしまったりしました。

その後体調が良くなって、転職活動をしたのですが、「抑うつ状態にあったこと」をオープンでの再就職を目指していました。しかし、なかなか採用を貰えることが出来ず、不採用通知を受け取る日々が続いていました。精神的に参りましたし、生活も「傷病手当金」に頼っていたのでそれも苦しかったですね。

🎤ーー休職中の辛さ、とても共感します…。
僕自身も2年間、休職を経験しました。昼夜逆転生活がとても辛かったのを覚えています。何も出来ない毎日から、日々焦燥感に襲われていました。
オープンでの一般枠就職は、「精神疾患」を記載又は口頭で伝えてしまうと、採用率が低くなってしまうのが現状ですよね。僕も一般オープンでの就職は難航していました。その人の経歴や能力ではなく精神疾患だけを見られて落とされる事も多いですよね…。
🎤ーー今、頑張っている事、教えてください。

(たこすけさん)
仕事と学業の両立を日々頑張っています。

仕事の方は、「自転車での配送業」をメインに働いています。体を動かす仕事なので、体力がついたと思います。寝付きの悪さも自然と改善されました

学業の方は、「精神保健福祉士」を目指していて、専門学校に通い始めました。精神保健(メンタルヘルス)について学んでいます。将来的には就労支援などで自身の経験を活かせる支援が出来るればなと思っています。

また、精神疾患の当事者の方向けに、対話イベントや、ウォーキングを楽しむイベント、「うつラボ」を運営しています。こちらも仕事と学業と並行して、継続して行きたいです。

「うつラボ」の様子↓↓

🎤ーー自身の経験を活かして「精神保健福祉士」を目指されているとのことで、たこすけさんのような当事者の目線で支援してくれる方がどんどん増えていって欲しいなと思います。仕事と勉強の両立は大変だと思いますが、応援しております!
「うつラボ」は僕も実際に参加させていただいたのですが、就労の悩みなどを話し合う対話イベントやうつラボウォーキングなど、斬新なコンセプトで、リハビリでの外出にも効果的なイベントだなという印象でした。最後になりますが、当事者の皆さんにメッセージはありますか??

(たこすけさん)

僕は休職の経験があるのですが、休職中の方にも読んでいただきたいです。

焦らず、時間をかけながら、日々取り組んでいけば自分らしく生きられる日々が来るはずだと思っています。僕自身がそうであったように。

闘病中は「周りから遅れをとってしまうのではないか」「レールから外れてしまうのではないか」と焦ってしまうこともあると思うんですが、精神疾患は治療に時間がかかるものですし、焦ったら悪化することもあります。

病期になったことをきっかけに、今までの生き方や働き方など、自分を見つめ直す時間だと思って、焦らず、ゆっくり療養していく方が結果的にいいのかなと思っています。

時間はかかってしまうかもしれませんが、焦らず、丁寧に自分と向き合って治していきましょう。

🎤ーーたこすけさん、ありがとうございました!

たこすけさんのTwitter

@taccotacosuke

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