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No.31ヨーデルは通信手段!

🟢ヨーデルは低い音は地声、高い音は裏声を用いて瞬時にして切り替えて出す発生法です。それもシャープに切り替えます。

いきなり蛇足ですがよく日本民謡のホーハイ節は日本のヨーデルソングと言われていますが私は違うと思います。ホーハイ・・ホーは裏声ですが、地声の「ハイ」を出す時 シャープに切り替わっていません。単なる「音の移動」として教えています。

🟢固定電話の着信音、救急車のサイレン、ターザンの雄叫びなどすべて
高い音→低い音、低い音→高い音が使われ、危険を知らせたりする目的で使われますね。
危険だけではありません。
実際に16世紀~17世紀のアルプスの牧童達に始まったこのヨーデルは通信手段として山と山で連絡しあっていたようです。

世界三大ヨーデル

🟢ヨーデルのおおもとはヨーロッパアルプス地方と言われていますが
民族の大移動ととも世界中に広がっていったようです。
大きくわけると、アルプスヨーデル、ハワイアンヨーデル、アメリカ西部のカントリーヨーデルです。

アルプスヨーデルはスイス系とオーストリア系になります。
私の好きなヨーデラーには フランツル・ラング、石井健雄 メラニー・オシュがいます。
石井さんは毎年のように帰国されますが数年前、私のヨーデル講座の生徒の発表会にも来られて私もゆっくりお話ししました。1才上のお兄様で、youtubeでご覧の通りの優しいかたでした。
ラングとのエピソードなども大変おもしろかったですが公にお話できる内容ではありませんので控えます。

ハワイアンヨーデルとは一般的にハワイアンファルセットとも言われています。私の好きなハワイアンシンガーはジェノア・ケアヴェ、エイミー・ハナイアリイが素晴らしい方々です。

カントリーヨーデルはジミー・ロジャースから始まりましたが
エルトン・ブリット、スリム・ホイットマン
パスティ・モンタナ、マーゴ・スミス、リーアン・ライムスなどのシンガーをはじめもっともっとたくさん!

私は故ウイリー師匠がカントリーシンガーであるため カントリーヨーデルが一番好きです。
それぞれの特徴があり、基本はアルプスヨーデルにはじまるのでしっかり教えます。
ハワイアンヨーデル、つまりハワイアンを歌うときには大きなビブラートが必須です。
カントリーヨーデルの究極は高速トレモロヨーデルで、ウイリーの得意技である ほとんど口の形を変えずに歌うという歌い方です。
これが出来るようになるにはかなりの練習量が必要です。
また肺が丈夫な人というより呼吸コントロールが上手であることが求められます。


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