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需要創造型の「アソートメント」が小売・卸売業の最重点の技術である!

品揃えの3つの設計図 商品構成、商品分類、相乗積

「品揃え」という言葉は、曖昧に使用されている用語の代表である。品揃えの良し悪しを決定する「設計図」は、大きく分けると3つある。

第1が「商品構成(グラフ)」であり、商品ごとの陳列量(フェース数)を決定することである。小売業の商品構成の基本は、品目ごとの陳列量の「メリハリ」を明確にすることである。「売れ筋」もしくは「売り筋(強化商品)」の陳列量(フェース数)を意図的に多くすることが基本である。

すべての商品が1フェースで並んでいる棚は売場ではなくて、メーカーのショールームである。意思と意図に基づいて商品ごとの陳列量を変えることが小売業の品揃えの基本である。

品揃えの設計図の第2は「相乗積」である。

「粗利ミックス」ともいう。粗利ミックスという言葉でGoogle検索すると、当社が運営しているサイト「MD NEXT」も含めた用語集にヒットするので、意味や計算式はそちらを確認してもらいたい。

https://md-next.jp/yougo/%E7%B2%97%E5%88%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

いずれにしても、利益率の低い集客商品と利益率の高い商品を組み合わせて、店全体で粗利ミックスする技術は、小売・卸売業にとってもっとも重要な品揃えの設計図である。

品揃えの設計図の第3は、「商品分類」(アソートメント)である。商品分類は、「ワイドアソートメント(広い品揃え)」と「デプスアソートメント(深い品揃え)」の2種類に分けられる。

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