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サンドラッグ、キリン堂をグループ傘下に/マツキヨココカラ、今期1兆円超と上方修正

サンドラッグが、中堅DgSのキリン堂HDの株式3分の1を取得すると発表した。ウエルシアHDも長野県のとをしや薬局を子会社化する。一方、オーエスドラッグは、富士薬品グループから外れる。業界再編の動きがめまぐるしい。業績の好調を受けて、通期業績の上方修正を発表するDgSが続いている。マツキヨココカラ&カンパニーは今期1兆円超えになると発表した。
(本稿の内容は2023年11月29日現在)

《略号の表記一覧》
DgS=ドラッグストア、SM=スーパーマーケット、CVS=コンビニエンスストア、HC=ホームセンター、GMS=総合スーパー、SC=ショッピングセンター、DS=ディスカウントストア、HD=ホールディングス、M&A=合併・買収


サンドラッグ、キリン堂HDの株式1/3を取得

サンドラッグは2023年11月29日、キリン堂HDの株式のうち33.4%を取得すると発表した。株式取得日は2024年2月を予定している。キリン堂HDは、サンドラッグの持ち分法適用会社となる。キリン堂HDは主に関西地区で300店以上のDgS店舗を展開し、2023年2月期の売上高は1,358億円、純利益は21億円だった。

キリン堂HDはPB商品開発ノウハウなどの強みを持ち、出店エリアもサンドラッグとは重複が少ないことが今回の株式取得に繋がった。

ウエルシアHD、長野県中信の「とをしや薬局」を子会社化

ウエルシアHDは2023年11月17日、長野県の中信エリアでDgS併設型調剤薬局を運営する「とをしや薬局」を子会社化すると発表した。

とをしや薬局は1874年創業。長野県松本市を中心とした長野県の西部の北アルプスに接する地域で、21店舗(2023年6月末時点)を展開しており、地域に根差した企業として高い信頼を得てきた。2023年6月期の売上高は124億2,900万円、営業利益1億2,600万円だった。

ウエルシアグループは、これまでグループの店舗が少ない中信エリアにおいて、とをしや薬局を子会社化することで地盤を築く。

マツキヨココカラ、EV企業のASFに出資

マツキヨココカラ&カンパニーは2023年11月1日、EVの企画、開発、製造、販売などを行うASF(本社・東京都千代田区)に出資したと発表した。

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