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ドラッグストア白書2022 PART1 [ランキングとグルーピング]

毎年恒例のDgS白書をお届けする。今期の決算は、コロナ禍の反動はありつつも、コロナ前の状況には立ち返り切れていない各社のジレンマが浮き彫りとなる結果となった。特に光熱費・人件費高騰が利益率の足をひっぱり、苦しい決算となった企業も少なくない。一方で、昨年10月に経営統合したマツキヨココカラ&カンパニーは、その統合によるシナジー効果も表れた結果となった。いわばDgS企業にとって「踏ん張り時」ともいえる2022年決算を分析する。

マツキヨココカラ&カンパニー売上高第4位に

今年の主要ドラッグストア(DgS)売上高ランキングに掲載した企業数は、2021年10月に旧マツモトキヨシホールディングス(HD、昨年6位)と旧ココカラファイン(同8位)が経営統合してマツキヨココカラ&カンパニーが誕生したことと、ププレひまわり(同26位)が、2021年12月にウエルシアHDにグループ入りしたことで、2社減の27社となった。

ランキングでは、マツキヨココカラ&カンパニーが経営統合で4位に入った。なお、同社の2022年3月期の売上高には旧ココカラファインの上半期分(4〜9月)が算入されておらず、これを加算すると9,117億円となり、コスモス薬品を抜いて2位のツルハHDと肩を並べる規模となる。

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