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レデイ薬局社長 白石明生氏インタビュー 「安全・安心で便利な店であり、地域の健康を支える企業でありたい」

2019年7月に代表取締役社長に就任したレデイ薬局の白石明生氏。取材時点では49歳と、これからのツルハグループを引っ張る若き経営者の一人である。レデイ薬局の今後の経営戦略、業態戦略を聞いた。
(聞き手/月刊MD主幹 日野眞克)

ツルハグループ入りで営業利益率が大幅改善

—ツルハグループに入って良かったことは何でしょうか?

白石 ツルハグループ入りする前の2014年の営業利益率が2.2%でしたが、グループ入り(2015年)の2年後には営業利益率が5%を突破しました。営業利益率が劇的に改善したことがもっとも良かったことです。2021年の営業利益率は5.9%とさらに改善しています。

もうひとつは、グループ入りして調剤の原価が大きく下がり、調剤の利益率が3%くらい上がったことは非常に大きかったと思います。個人の調剤薬局と比較すると調剤の原価率は全然違いますね。

一方、調剤以外のドラッグストア(DgS)商品に関しては、レデイ薬局は地域一番企業でしたので、それなりにメーカーさんの条件も出ていて、調剤ほどの利益率改善にはなりませんでした。それよりも、ツルハさんやツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本(TGN)さんは利益率の高い商品の推奨や売り方がとても上手だったので、グループ入りして、それを真似できたことが利益改善には大きく貢献しましたね。

とくに近い距離にあり、かつては競合だったTGNさんは、儲かる商品をセルフで育成する売り方がとても上手な企業でしたので、情報交換しながら売り方を教えていただけたのは、グループ入りの最大のメリットでした。

—利益率の高い商品とは?

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