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イオン軸にDgSの再編加速か?/ DgS各社、業績好調を受け通期予想の上方修正続く

2023年8月のツルハHDの株主総会で、イオンが同社に一定の理解を示し、物言う株主の提案から守ったことから、イオンのその後の動きが注目されていたが、半年とたたないうちに、ツルハHDが同社の持ち分法適用会社になりそうだというニュースが舞い込んだ。イオンが軸になって、業界再編が加速するのかが注目されている。

《略号の表記一覧》
DgS=ドラッグストア、SM=スーパーマーケット、CVS=コンビニエンスストア、HC=ホームセンター、GMS=総合スーパー、SC=ショッピングセンター、DS=ディスカウントストア、HD=ホールディングス、M&A=合併・買収


イオン、ツルハHD株式取得でファンドと独占交渉開始

イオンは1月29日、ツルハHDの株式を、オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッド(オアシス)が運用するファンドから取得することについて、オアシスとの間で独占的に交渉を開始すると発表した。

イオンはツルハHDの13%超を保有する筆頭株主で、オアシスも約13%を持つ大株主だ。今回の交渉が進み、イオンがツルハHDの株式を取得するとその比率は26%強となり、持ち分法適用会社となる。傘下のウエルシアHDと合わせると、売上高は単純合計で2兆円規模になり、国内のDgS業界では圧倒的なグループ規模となる。

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