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千葉薬品 社長 八川氏インタビュー DgS+調剤+介護「ヤックスケアステーション」を狭小商圏立地にドミナント展開

千葉県を中心に123店舗のドラッグストアを展開する千葉薬品(店名ヤックス)。介護施設事業を併設した「ヤックスケアステーション」という新業態に挑戦している。地域密着企業の強みを最大限に生かした「医療連携」によって、地域のヘルスケアハブの役割を果たす。(聞き手/月刊MD主幹 日野 眞克)


DgSでは最も早く25年前に介護事業に参入

─千葉薬品(店名はヤックスドラッグ)さんは、物販だけでなくて、介護、調剤のヘルスケアサービスも強化していますね。

八川 当社は、物販だけでなくて調剤、介護、長時間営業という地域のヘルスケアハブとしての機能強化にこだわっています。千城台(ちしろだい)店は、店名もドラッグストア(DgS)と名乗らず、「ヤックスケアタウン」と称して開業しています。

千城台店は物販に加えて、管理栄養士による健康相談スペース、調剤、在宅介護、デイサービス、サービス付き高齢者向け住宅まで自前で開業し、さらにクリニックも併設した総合ヘルスケアセンターとして営業しています。ケアタウンはまだ1ヵ所ですが、ここで得た知見を既存店にも水平展開していきたいと考えています。

行政が「地域包括ケアシステム」に力を入れていますので、物販だけではなくて医療の分野にも参入していく必要があります。当社もかつては、ドラッグストア(DgS)といいながらも物販中心でした。

しかし、25年前に千葉県の八街(やちまた)店にケアサービスを併設したことが、介護事業への参入のスタートでした。DgS業界で介護事業に参入したのは当社がもっとも早かったですね。

そこで介護用品のレンタル、ヘルパーの派遣などの事業を開始しました。デイサービスをDgSの店内に併設したのも八街店が最初でした。

その後、調剤併設、長時間営業を拡大して、ヘルスケアサービスを事業の柱にしようと経営戦略を大きく転換したのです。

─今後の成長戦略の中でも介護事業は重要ということですね。

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