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店舗レポート ヤックスケアステーション作草部店/ヤックスケアタウン 千城台店 「地域包括ケアシステム」を具現化したヘルスケアの新業態で差別化する

千葉薬品は、ドラッグストアではもっとも早く介護事業に参入した企業である。長年蓄積した介護事業のノウハウを武器に「ヤックスケアステーション」と「ヤックスケアタウン」という2つの新業態を展開している。

▲300坪のDgSに調剤+デイサービス(介護)を併設したヤックスドラッグ作草部店。施設全体の名称は「ヤックスケアステーション」。正面の店名はドラッグという言葉を使用している

DgS+調剤+介護を複合化するヤックスケアステーション

千葉薬品の最新標準店であるヤックスケアステーションを紹介する。約300坪の売場面積のドラッグストア(DgS)に調剤を併設し、店内と行き来できる「デイサービス(介護事業)」も併設している(レイアウト図参照)。地域に密着したヘルスケアハブの役割を果たす。

▲[図表1]ヤックスケアステーション作草部店売場レイアウト

同社では、今後の新店および改装店舗は、ヤックスケアステーションに標準化していく計画である。DgSの入口すぐの位置には、大型の調剤薬局が併設されている。その近くには、健康相談・介護相談・健康チェックができる「街のほけん室」というコーナーがあり、管理栄養士が常駐している。

300坪の物販スペースは、メインターゲットのシニア世代にとって「時短・簡単・便利」な店を目指すためにワンストップショッピング性を重視している。青果、精肉、総菜の生鮮食品、冷凍食品の売場を拡大している。また、実用衣料、文具、ペットフード、シニア向けのグラウンドゴルフなどの定番売場を強化している。

店舗の側面の店名は「ヤックスケアセンター」となっている。売場の後方部分がデイサービスで、売場と行き来できる設計になっている

売場とデイサービスがつながっているのも特徴である。デイサービスに訪れた高齢者がDgSで商品を購入できることは、とても喜ばれているそうだ。デイサービスは、取材日もフル稼働しており、地域の高齢者に定着したサービスであることがわかる。デイサービスには、介護職員、生活相談員、看護師などの専門家が常駐している。

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