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セルフサービスの「陳列と補充」の大原則

セルフサービスの業態では、陳列における大切な原則がある。(1)見やすい、(2)買いやすい、(3)手に取りやすい、(4)戻しやすい、(5)安全、である。すべての陳列でこの5つの原則が実現されていなければならないし、こうしたことが実現された売場こそ買上点数の増につながるである。ここでは5つの原則に合致した売場を実現するための技術を説明する。(エイジスリテイルサポート研究所 所長 三浦美浩)

“見やすい陳列”を実現する縦割り売場、ゴールデンライン

見やすい陳列の意味するところは、簡潔に言えば“欲しい商品、買いたい商品が見つけやすい”ことである。

①バーチカル陳列(縦割り陳列)

カゴを持ったりカートを押して店内を歩くお客の目線は、常に横に動いている。常温のゴンドラや冷蔵ケースの前を歩きながら、視線を横に動かして「来店したとき買おう」と決めていた商品、あるいは「家のストックがなくなりそう」と思い出した商品などを見つけ、足を止め購入に結び付く。

このようにゆっくり歩きながら買いたいものに気づくためにはゴンドラ1本ごとに“何を売っているか?” がひと目で分からなくてはいけない。「これはコーヒーの売場だ!」「これはカレールーのコーナーだ」など、歩きながら識別できなくては欲しい商品を見逃してしまうことになる。

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