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精肉と直営の惣菜で3割の売上を稼ぐ「ドラッグストアmac 垣生店」

伊藤慎太郎社長はインタビューで地域シェアを高めることが狭小商圏時代の勝ち残り戦略であると述べている。地域客の真のニーズを理解する「生活ストア」として成立させるために、垣生店では「生鮮4品の品揃え」「調剤の強化」などに挑戦している。


売場のPOP、抗原検査で調剤の認知率を高める

「ドラッグストアmac垣生店」の開店は2021年12月10日。松山空港の近くの激戦区に立地し、垣生店の1km圏内には「ウエルシア」「くすりのレデイ」「スーパードラッグひまわり」「ローソン」「トマト薬局」など多数の競合店が出店している。

2010年頃から、ドラッグストアmacの基本的な業態戦略は「フード&ドラッグ」の出店であったが、2019年から新店・既存店に「調剤」を併設する戦略にシフトした。毎年6店舗のペースで調剤併設を増やし「フード&ドラッグ+調剤」を地域客に「最新標準店」として浸透させているところだ。

松山市西垣生町は、地価が安いことから共働きの若い夫婦が増えており、さらに垣生店の目の前には小学校がある。垣生店はもともとスーパーの「うごもり」を引き継ぐ形で出店したが、うごもりの惣菜スタッフをそのまま垣生店に採用した。

▲入口入ってすぐの右手に通年商品である「生花・仏花・榊」を展開

垣生店の売場レイアウトは図表1に示した。この店の強化カテゴリーである「生鮮4品(精肉・青果・惣菜・鮮魚)」を主通路沿いに展開し、目立たせている。

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