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地域密着HC「カンセキ」の挑戦

栃木県内を中心にホームセンター(HC)を25店舗展開しているカンセキ。店舗年齢の古い売場面積450坪程度の小型HCも多く、周辺を取り囲むように出店するドラッグストア(DgS)に売上を奪われて、毎年客数を減少させていた。利便性(来店頻度)の向上と専門性強化の両立を目指して、45年前に開店した「カンセキ雀宮店」(売場面積450坪)を全面改装した。地域密着企業の生き残り戦略と、小商圏HCへの挑戦をリポートする。


【インタビュー】小型HCを新業態に改装。来店頻度高めて客数増やす

3つの事業で粗利ミックスを行う

—カンセキさんはHC、アウトドア専門店の「WILD-1」、エリアフランチャイズ事業である「業務スーパー」など複数の業態を展開していますね。

大田垣 当社は再来年で創業50周年を迎えますが、宇都宮市にHC1号店を開店し、HC事業で創業しました。その後、事業を多角化し、現在では売上高の45%はHC、30%はWILD-1、残り25%はFC(フランチャイズチェーン)事業の「業務スーパー」「オフハウス」(リユースショップ)です。

現在もっとも好調な事業がアウトドア専門店のWILD-1です。1年間に1〜2店の出店を継続しています。2020年3月には九州初出店の「WILD-1ブランチ博多店」を開店しました。WILD-1は売場面積350坪平均なので、設備投資はそれほどかかりません。しかも粗利益率は約40%弱と高い業態です。

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