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アインズ&トルペ新宿東口店レポ「店舗に権限を与え、個店の力を最大限引き出す」

コロナ禍の影響により昨年売上を落としたコスメ&ドラッグストア、アインズ&トルペ(運営:株式会社アインファーマシーズ)だが、今年からは徐々に回復の兆しを見せている。出店計画の見直し、品揃えの変化など意識的な改革を成し、その結果が実績に反映された形だ。現在のアインズ&トルペがとっている経営戦略について、取締役 物販事業部長である石川香織氏が語る。


美容関連の「薬」をカギに都心近くにも出店を続け結果を残す

近年の変化として最初に挙げられるのが、出店エリアを変えたことです。コロナ禍以前は大都市圏、駅近への出店を中心としていましたが、現在では横浜市の戸塚の駅ビルや東京都小岩の駅ビルなどの準都市型、つまりベッドタウン的な場所にも店舗展開するようになりました。ただしファミリー層を狙うのではなく、昼間人口もしっかりある地域であることを条件に、駅ビルなどに出店を行っています。

品揃えの変化としては、ビューティ特化型店舗でも薬も扱うようになったことが挙げられるでしょう。例えばコロナ禍によりマスクを常用するようになったことから、マスクで隠れる部分のニキビや肌荒れなどがよく見られるようになりました。そのお悩み解決のために、ニキビケアのコーナーにニキビ薬を配置したり、ボディケアのコーナーに肌の黒ずみ、ニキビ、アザなどをケアする薬を配置したり、この1年ほど好調な売れ行きを見せているビタミンC系のスキンケア商品周辺に健康食品を配置したりと、ポイントを押さえた商品展開を心がけています。

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