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来店目的をつくる「栄養の指導」で来店頻度を上げる〜スギHD「生活習慣病リスクレポート」とは

狭小商圏化が進む小売業では、一人ひとりの固定客の年間購入額(年間客数×年間客単価)を増やすために、来店目的をつくって「来店頻度」を上げることが重要になる。スギ薬局が開始した「生活習慣病リスクレポート」は来店頻度を増やすためのサービスである。管理栄養士の専門職である「栄養の指導」を深掘りした新サービスを紹介する。


健康診断結果を順位づけ生活習慣を改善する

▲生活習慣病リスクレポートの概要

2021年9月に管理栄養士の新サービス「生活習慣病リスクレポート」が開始された。スギ薬局には管理栄養士が約500人在籍。「栄養の指導」を専門職とする管理栄養士は、栄養指導・運動促進の習慣づくりを個別に行い、1店舗当りの商圏人口が減少しているドラッグストア(DgS)の「固定客づくり」において重要性が増している。

管理栄養士がいる店舗で、最初に、お客が持参した健康診断の結果をタブレットの画面上に入力すると、「同性・同年齢100人の中でのあなたの健診値の順位」が表示される。

全国150万人以上の健診データを使用することで、同性・同年齢の人を100人の分布にした場合の健診値の順位が5分程度でわかるため、このサービスの目的である管理栄養士による「健康アドバイス」までスムーズに進められる。

以下の図表1が実際の画面である。値が高く順位が下位であるほど注意が必要であることを意味する。肥満、血糖、血圧、脂質、腎臓、肝臓の各項目で順位がつく。

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