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ウエルシアHD、イオン九州とフード&ドラッグでタッグ、サンドラッグは四国でDgSの地盤築く

イオングループ内で、イオン九州とウエルシアHDが九州で合弁会社を設立した。フード&ドラッグ業態の確立を目指し、2030年までに200店舗、1,800億円を目標に掲げる。サンドラッグは、これまで手薄だった四国で大屋を買収し、一気に50店舗の地盤を築いた。DgS業界も、非対面、非接触型の商品、薬の受け渡しサービスが進んでいる。

《略号の表記一覧》
DgS=ドラッグストア、SM=スーパーマーケット、CVS=コンビニエンスストア、HC=ホームセンター、GMS=総合スーパー、SC=ショッピングセンター、DS=ディスカウントストア、HD=ホールディングス、M&A=合併・買収


イオン九州とウエルシアHD 合弁会社を設立

イオン九州とウエルシアHDは、9月1日付でフード&ドラッグ業態の確立を目指して、合弁会社を設立した。生鮮・総菜を含めたSM運営に関するイオン九州の知見と、調剤薬局の運営を含めたDgS運営に関するウエルシアHDの知見を相互に共有し、新業態の開発と運営を行う。

新会社の名前は「イオンウエルシア九州」。資本金4億500万円、出資比率はイオン九州が51%、ウエルシアHDが49%となっている。社長にはイオン九州の安倍俊也氏が就任する。また本社は、イオン九州の中に置く(福岡県福岡市博多区博多駅南2-9-11)。

基本フォーマットの店舗面積450坪に、2万7,000SKU(ドラッグ1万5,000SKU、食品1万2,000SKU)を展開。単なるフード&ドラッグではなく、薬剤師や栄養士の知見を生かしたレシピ提案などで差別化を図り、地域にとっての「かかりつけのお店」を目指す。

1号店の出店時期やエリアは未定だが、まずは福岡エリアに出店。同エリアで地盤を固めた後、出店エリアを九州全域に拡大する。2030年までに新業態200店を出店。売上高1,800億円規模を目指す。

なおウエルシアHDは2022年4月、熊本県熊本市に生鮮をフルラインで扱う「熊本麻生田店」をオープンしている。同店の生鮮・総菜にはイオン九州をコンセッショナリーとして導入するかたちでのオープンになっている。

サンドラッグ 四国の大屋を子会社化

サンドラッグは10月4日付で、四国地方でDgSを展開する大屋の全株式を取得し、完全子会社化した。

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