1/23 中国の新型コロナ状況＆上海で3箇所目の中リスクエリア
1/23 発表 1/22 0〜24時の中国大陸新規感染者。
◉市中感染確定例90（黒竜江56 河北15 吉林13 北京3 上海3）
◉海外輸入確定例17（上海8 山西4 江蘇2 湖南1 広東1 四川1）
◉市中無症状感染者89
◉海外輸入無症状感染者10
今日も色々ありました。まずは河北省の試みです。
1/23 河北省石家庄。市内各県（市・区など）単位で、リスク管理することになりました。低リスクエリアはエリアを越えない限り極力正常な経済活動し、中リスクエリアでは感染者が出た小区（住宅地・村）は高リスクエリア管理とし、それ以外は小区内での人の移動は認めるとのことです。高リスクエリアの市・区は従来通りにもっとも厳しい管理が行われます。なお、どのリスクエリアも石家庄市から出られない制限は継続します。ちなみに、中国では市の管轄の下にさらに市・区・県があったりします。
石家庄市全市民対象のPCR検査も3回目になりました。1/22 河北省石家庄、3回目の全市民PCRスクリーニング検査完了。検査を受けた1,025万6,424人中、PCR陽性は30人。このうち、25例は既に隔離していた人の中からで、83.3%占めていたようです。
https://ishare.ifeng.com/c/s/v004KOXmd1y5l-_eSQBN3-_DmV1PkkhEZXyhK-_qP7AzJyEFJRmFc86x-_liJxKM-_Ug8ai4433gfLZtH9Lv6tb0-_5Bpo1g____?spss=np&aman=21n50806ffJ53cr16ejf80s404nc0d2648R89fZf6a&gud=84n861T819
1/23 には吉林省通化市で2回目の全市民PCR検査完了したとのこと。36万人を検査して、陽性88人確認。このため、濃厚接触者2,123人、2次濃厚接触者3,099人、一般接触者25,141人を集中隔離になりました。
https://ishare.ifeng.com/c/s/v004lkpFnQnj1DUS7dC4MfKK-_--uFP0wcLMjpzWUlRcvHFyD4ZdALcW75yPs-_LP-_e7mx5k--fQEobQhLMF6MY4ClFm4g____?spss=np&aman=21L508V6ffK53ca16e4f80B404sc0dx648I89f2f6a&gud=84v861v819
食べ物関係でのPCR陽性が相変わらず見つかっています。
1/22 江蘇省無錫梁渓区のCDCで、2020/12/18 に生産された輸入チェリーの表面からPCR検査陽性発見。このチェリーの一部が梁渓区・恵山区・濱湖区へ流通していたため、環境・物品・人員へのPCR検査し、199サンプル陰性。濃厚接触者集中隔離しました。
こうした対策から分かる、中国式を簡単にまとめると、感染者が1人出たら、濃厚接触者・2次濃厚接触者・一般接触者・スクリーニング対象 を探し出しPCR検査。ここでもしまたPCR検査陽性が出たら、さらにその感染者の濃厚接触者・2次濃厚接触者・一般接触者・スクリーニング対象 を探し出しPCR検査･･･。これを陽性が全く出なくなるまで続けていき、最終的に2週間経って感染者ゼロが続くことができたら一旦感染はコントロールされたことになり、低リスクエリアに戻ります。そして、感染者が出る限り、中リスク〜高リスクエリアの指定となります。
上海市の新型コロナ治療チームのリーダー、華山医院の張文宏教授。この先生は、分かりやすく簡潔に市民に訴えるのが本当に上手です。例えばこのポスター。
1．私たち（医療者）は積極的にスクリーニングPCR検査。
2．あたな（市民）は、症状があったらすぐに病院へ。
3．私たち（医療者＋市民）は、一緒になってウイルスと駆けっこ。
専門家による言葉だけに説得力がありますし、素人でも分かりやすい。
◆上海の状況
1/23発表、1/22上海市。
◉新規市中感染3
◉新規海外輸入8
【累計】
◉市中感染358 退院342 入院治療中9 死亡7
◉海外輸入1,277 退院1,176 入院治療中101（重症0 重篤1）
◉疑似1（市中感染）
◉疑似2（海外輸入）
◉医学観察中無症状感染0
◉今回の市中感染者発見日2021/1/21
今日は、1月19日に日本から上海に到着した便で1人確定例が出ました。
【市中感染者3人】
市中感染者3例。症例1、症例2は宝山区で、1/21確定例の父母。症例3は、1/21確定例の友達で、黄浦区のホテル在住。濃厚接触者として隔離され、PCR検査陽性。これで上海で治療中の確定例は9例に。現在、上海市では9例の確定例（8例普通型、1例軽症型）。この9例に関して、濃厚接触者160人隔離、このうち153例PCR陰性、5例はPCR陽性で確定例、2例は検査中。2次濃厚接触者は299人で全員陰性。また、関係者スクリーニング検査28,332人のうち、28,330人陰性、1人陽性、1人疑似。環境PCR検査では1,939件行われ、1,909件で陰性、30件で陽性。いずれも確定例関連となっています。
【市中感染者の行動範囲】
黄浦区：海底捞外滩店，米亭味自慢料理南京西路店，花醉无限极荟店。
徐汇区：徐汇商务大厦2011室练琴房，全家便利店裕德路店，香守潮汕海鲜港式火锅岳阳店，龙华知韵琴行。
宝山区：临江一、二村，青鲜菜场。
南京西路のお店は日本料理店ですね。昨日から気になっていたのですが、時節柄火鍋に行く人が多そう。ある意味、感染者と接するリスクの高い飲食形式なのかもしれません。万が一濃厚接触者になっていまうと、集中隔離の対象になってしまう可能性が高くなるので注意が必要です。
感染者の一人がピアノ教師をしていて、確定例のピアノ教師が100名の学生を教えていたというウワサも当局が否定しています。確定例はプロのピアニストで、練習室で練習していたそうです。さらに、確定例に関して、濃厚接触者434人、2次濃厚接触者82人は集中隔離済みで、1回目PCR検査は全て陰性。24時間後に2回目のPCR検査を行うと言うこと。また、環境PCRでは821件のうち1件陽性、3件が弱陽性。
なお、すでに始まっている春節休み期間中、学生には塾など対面での習い事に行かないように注意しています。
【上海市の中リスクエリアは3箇所に】
新たに、1/23に宝山区友誼路街道臨江新村（1村、2村）が中リスクエリアに。これで、上海市の中リスクエリアは3箇所になりました。
①黄浦区昭通路区（福州路以南）ー1/21から。
②中福世福汇大酒店ー1/22から。
③宝山区友誼路街道臨江新村（1村、2村）ー1/23から。
眠くなってきました。
今日の所はこんな感じで。
私のnoteでは、中国全土の網羅は難しいですが、少なくとも上海の医療者の一員として、上海ぐらしに最低必要な新型コロナウイルスの情報をお伝えしていきます。
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