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1/29 中国各地の新型コロナ&上海の状況

 私もまたPCR検査受けてきました。2週間に1回ペースなので、もう慣れたものです。私は鼻+咽方法ですが、実は新型コロナのPCR検査は、鼻や喉に突っ込むより、実は肛門に突っ込んだ方が、安定した結果が得られると上海の感染症の専門家から伺いました。上海で感染者の治癒確認には肛門からのPCR検査陰性も条件の中に取り入れられていますし、将来隔離解除の条件にも加えられる可能性大です。

1/29 発表 1/28 0〜24時の中国大陸新規感染者状況。

◉市中感染確定例36(黒竜江21 吉林13 北京1 河北1)
◉海外輸入確定例16(上海9 広東5 天津1 湖南1)
◉市中無症状感染者23
◉海外輸入無症状感染者19

◆黒竜江省

 黒竜江省で、21人の新規確定例(绥化市望奎县12例,哈尔滨市呼兰区8例,哈尔滨市南岗区1例)。無症状感染者は、16例(绥化市望奎县10例,哈尔滨市呼兰区3例,哈尔滨市利民开发区1例,哈尔滨市南岗区2例)。累計では1/28現在で495例(重篤2例、重症25例、普通322例、軽症146例)になっています。無症状で入院している人は537例。重篤2例ということは、人工呼吸器などを使っている症例は2例ということです。一応、先に集中隔離されたり、積極的スクリーニングPCR検査で見つかった症例のようですが、一部エリアでクラスターが出ているようです。

 無症状感染者が537例と非常に多いのが黒竜江省の特徴。なので、確定例が出切るまではもう少し時間がかかるかもしれませんね。

 これを受けて、黒竜江省で新たの高リスクエリアが出ています。1/29 12時より、黒竜江省ハルビン市呼蘭区蘭河街道が高リスクエリアに。

一方で、利民開発区対青山鎮など5箇所が低リスクエリアに戻りました。
https://ishare.ifeng.com/c/s/v0040zpF4NpdIbV8MB3c0If02iud2PfnLlfyUVBJ6gQXL0Y6J1v5D1pNNfpP3vGlnd6Q08mWci9JK3Kz3ClrcIlAkQ____?spss=np&aman=21W508e6ffc53cc16ekf80j404rc0d6648Y89fNf6a&gud=84Z861c819…


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◆吉林省

 吉林省では13例(長春市2例、通化市11例)。このうち、10例は無症状感染者からの確定例、3例は隔離観察者からの確定例。新規無症状感染者7例(すべて通化市)で、4例は医学観察中の人から、3例は全市民PCRスクリーニング検査で発見。1/28の入院者は305例(重篤13例・重症25例・普通181例・軽症86例)で、無症状87例。どうも吉林省では、全体数の割に重篤例が多い印象。上海市の新型コロナの重症病専門家が援助に吉林省へ出たのもそういう事情があったのかもしれません。

◆河北省

 新規確定例は1例(石家庄)、無症状感染者ゼロ。1/28現在、河北省の入院中確定例は627例で、重篤5例、重症24例、普通479例、軽症119例。隔離観察中の無症状感染者は64例です。一時はどうなるかと思いましたが、河北省はコントロール出来ていると思います。

◆北京

 1/28の北京市では、1例の新規確定例と1例の疑似例。無症状感染者ゼロ。1/18に確定例の濃厚接触者として隔離され、1/27にPCR陽性、1/28確定例の普通型。

 北京市では大興区でクラスターが発生しており、129箇所のリスクエリア、13,819人への調査を行って、各種接触者2,192人を拾いあげているようです。

 1/29 北京CDC。1/28 24時現在、北京市大興区でクラスタの発生で32人のPCR陽性。1例以外は全て天宮院街道融匯社区と関連し、遺伝子もほぼ同じ。今回の感染と関連ある12世帯42人のうち、9世帯で家族内で2次感染発生し、3世帯は家族全員感染とのこと。相変わらず家族内での感染問題は深刻ですね。正直、どっかの国みたいに、軽症者の自宅療養なんて到底できないと思います。それではいつまでたっても収束できません。

 北京市関連では、PCR検査料金が値下げに。上海より随分安いです。北京市のPCR検査料金規定ですが、1/28より値下げ。公立病院・CDC・非営利性医療機関向け。
◉1人式:80元(1,280円)
◉5人プール式:30元(480円)     
◉10人プール式:20元(320円)
規定以上の料金設定は禁止。
https://wap.xinmin.cn/content/31894486.html

 上海市の場合、従来の無償検査対象以外にも公的保険適用できる範囲を広げているみたいですので、保険適用できている人が多い印象。うちの妻も一般的な上海市民の公的保険で、公立病院で自発的に受けるPCR検査を何回も行っていますが、ずっと無料でした。深圳市でも、自発的にPCR検査を受ける人に対して、公的保険ができるだけ使えるように、柔軟な対応がされているみたいです。

 スクリーニングのPCR検査が多ければ多いほど、無症状感染者を見つけるチャンスは増えますし、自由にいつでも気軽にPCR検査を受けに行けることはとても重要な取り組みです。

◆上海市

1/29発表、1/28上海市。
◉新規市中感染0
◉新規海外輸入9
【累計】
◉市中感染365 退院342 入院治療中16 死亡7
◉海外輸入1,311 退院1,213 入院治療中98(重症1)
◉疑似0(市中感染)
◉疑似1(海外輸入)
◉医学観察中無症状感染0
◉最終市中感染者発見日2021/1/27

 最近、またパラパラと日本からの海外輸入例が上海で見つかっています。1/28も2例出ました。1/14の便です。集中隔離中に発症。出国前、到着後のPCR検査やIgM抗体は陰性でしょうし。集中隔離観察中の1/28に確定例。日本在住の中国籍母子とのこと。2週間の隔離解除寸前の発症例ですね。

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 なお、1/28で重篤1例→重症1例に改善しているのは素晴らしい。この重篤例の方、本当に大変だったと思います。

現在の上海市の中リスクエリアは変わらず。1/29 上海の中リスクエリアは以下の通りです。

①黄浦区昭通路区(福州路以南)・1/21から。
②黄浦区中福世福汇大酒店・1/22から。
③宝山区友誼路街道臨江新村(一村、二村)・1/23から。
④黄浦区貴西小区・1/24から。

 最近、時々勘違いされて、中リスクエリアのある上海市の黄浦区や宝山区に行くと、健康QRコードの色が変わると思われている方がおられますが、そういう仕組みではありません。もちろん、黄浦区や宝山区全体が中リスクエリアでもありません。上記①〜④が中リスクエリアであるだけで、あとは低リスクエリアです。

 中国式は、リスクエリアを専門家による分析でしっかりと限定的に定めて、そのエリアは立ち入り禁止だけど、それ以外の低リスクエリアは大丈夫ですよ、という方法。日常生活や経済を回していくための重要なポイントなのです。

 以上です。



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