1/16 中国の新型コロナ関連情報&同じマスクを1日中使い続けないように

1/16 発表 1/15 0〜24時の中国大陸。
◉市中感染確定例115(河北90 黒竜江23 北京2)
◉海外輸入確定例15(上海7 天津3 四川2 湖南1 重慶1 陝西1)
◉市中無症状感染者55
◉海外輸入無症状感染者24

今日も色々なことがあった一日でした。では、各地の状況を見ておきましょう。

◆河北省

  河北省での確定例は90例。このうち石家庄市では83例(7例は無症状感染者からの確定例)、邢台市は7例(2例は無症状感染者からの確定例)。無症状感染者は石家庄から11例、邢台市から1例でした。現在、河北省では643例の確定例がいて、重篤2例、重症22例、普通532例、軽症87例となっています。

 石家庄では、2回目の全市民PCR検査が行われ、陽性者は247例で、1回目より13人の減少。このうち藁城区が最も多く、全体の87.85%を占めていて、さらに増村鎮が81.1%に。やはり、高リスクエリアに指定されている藁城区増村鎮対策が重要であることが分かりました。

 また、邢台市では、管轄下の南宮市の封鎖管理を1/19まで継続し、廊坊市固安県の封鎖管理は1/25まで継続されるようです。

一方で、1/16夜には、河北省南宮市で、早期に解決目指すため最も厳しい対策実行することになりました。これは、本当に中国でも稀に見る厳しさです。
①全ての世帯は自宅隔離とし、家の中でのみ。外出禁止。
②職場に居る人は帰宅不可。職場で食事、宿泊。
③違反者は行政拘留、場合によっては刑事責任を追求。
④市民生活を守るためのボランティア活動開始。

◆黒竜江省

 黒竜江省では、1/15は23例の確定例。とはいえ、無症状感染者も30例出ました。このうち21例は绥化市望奎県で、うち7例は無症状感染者からの確定例。そのほか、绥化市北林区1例、绥化市安達市1例でした。

 無症状感染者も、ハルビン市道外区で1例のほか、29例は绥化市からでした。ハルビン市の無症状感染者は、検査希望者への検査から発見されました。その他は濃厚接触者など集中隔離された人の中から発見されました。

◆北京市

 北京市では、1/15は2例の確定例。いずれもクラスターが出ている順義区から。1例は、濃厚接触者として隔離観察されていて、発症し確定例。もう1例は、1/10に無症状感染者として診断されていて、発症し確定例。

◆吉林省

 吉林省では、公主嶺市で行われた何らかの講座で、無症状感染者となった講師から授業を受けた受講生(主に60歳以上の高齢者)等からクラスターが発生しました。じつはこの講師がスーパースプレッダーでした。黒竜江省ハルビンから吉林省に入った男性で、この1人から81人に感染(通化市61例、公主嶺市19例、松原市1例)させました。ちなみに、男性は1/16現在では無症状感染者であるというのもなかなか厄介な話です。

 その為にも、無症状感染者の発見と隔離がとても重要であることが分かるかと思います。これが実行できないと収束はかなり難しいのです。

 吉林省では、3/16に長春市でも3例の無症状感染者が確定例に。明日の数字に反映されることでしょう。


◆マスクに関して、今さらながら復習。

 中国では、国務院がマスクの使い方について公式の手引きを発表しています。中国で暮らしておられる方は、参考にできると思います。詳しくは↓

https://baike.baidu.com/item/公众科学戴口罩指引/24609773?fr=aladdin

 その中で、中国では医用マスク・医用サージカルマスクの使用が薦められていますが、意外に知られていないのが使用時間の制限。一般の人は、8時間を越えて同じマスクを使用しないように、また職業的に暴露される人は4時間を越えて使用しないうように言われています。マスクは常に鞄に予備を持っておくようにしましょう。長時間同じマスクを使っていると、マスク本来の性能を発揮できなくなるからです。

 ちなみに、この手引きにはどういう時にマスクが必要であるかもハッキリと書かれています。家に居たり、屋外にいたり、人が集まっていないところ、通気が良いところではマスクは必要ありません。

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 中国でのマスクの基本は、使い捨ての医用マスク・医用サージカルマスクです。布マスクやウレタンマスクではありません。また、マスク類は薬局ではもちろんのこと、地下鉄駅の自販機でも手に入ります。

 




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