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KiiteCafe、「好き」が伝わる…だけじゃない?



こんにちは、まきづめと申します。合成音声が好きです。

この記事はobscure.さん主催の『ボカロリスナーアドベントカレンダー2022』のゆるめ枠22日目のものになります。

?今日はもう25日ですが…(めちゃくちゃ遅刻です、ごめんなさい)
素敵な企画に参加させていただきました、ありがとうございます…!

こちらの企画にも初参加なのですが、noteを書くこと自体初めてなので、色々と至らぬ点があるかもしれませんがご容赦ください。

また、主観に塗れた自分語りが中心の記事となります。かっこつけたタイトルにしていますが、要は数ヶ月間Kiite Cafeを利用してみての所感ですね。それでも良いという方は読んでいただけますと幸いです…!




“好き”がわからない



自分の“好き”ってわかりますか?

僕はわかりません。

…いきなり何を言っているんだコイツは、って感じですよね、すみません。
具体的には、『自分の好きな曲の傾向を把握しているか』という話です。

僕はTwitterやKiite Cafe(後述)を始めるまで、孤独に細々と(?)ボカロリスナーをやっていて、初音ミクやその他合成音声たちが歌唱している楽曲であれば大体なんでも聴いていました。(と言えるほどに知識豊富ではないですが…)

しかし、その中で『特に好きな曲』はあっても『嫌いな曲』と言えるほど嫌悪感を抱くものはなく…
さらに、その『特に好きな曲』にも特筆するほどの共通項は無いように思えて。
結構なんでも好き、色々な曲が同じくらいに好き、といった感じだったんですね。

だからTwitterを始めて他のボカロリスナーさんたちと交流してみて、驚いたんですよ。

多くのリスナーさんが、自分の“好き”を把握している…!

〇〇な曲が好き、こういう音が好き、と明言している方のなんと多いことか。
そして、あなたはこれが好きそう!と曲を送ったりしている光景を見て、自分にこれは無理だな…と思いました。この曲好きそう、と言ってもらえるような好みの傾向が、無いので…。

自分の“好き”を把握している皆さんは誇って良いと思います、少なくとも僕にはわからないことをわかっているというだけでもう尊敬しています。すごい。




“好き”でできた場所『Kiite Cafe』



ここで先ほども出てきたKiite Cafe(キイテカフェ)の話をします。
僕がTwitter等でリスナーさんと交流するきっかけになったサイトです。というか僕が交流してるリスナーさんたちはほぼほぼこのサイト常連の狂人さんたちなのですが…(褒めてます)。

このKiite Cafe、簡単に言うと延々とボカロ曲が流れ続けているサイトなんですね。で、その流れる曲がログインしている人のプレイリストから選ばれるという感じです。知らないという方はこちらのnoteがわかりやすいので読んでみてください。ギザさんというKiite Cafeの常連さんによるnoteです。いつもありがとうございます…!

そして是非入店してみてください(宣伝)。


さて、どうして急にKiite Cafeの話を始めたかというと、このサイト、人々の“好き”でできているんですよ。

みんなが好きな曲を持ち寄ることで成り立っているサイトなので、1人1人それぞれの“好き”が色濃く出ます。何日か滞在すると、それこそ『この人こういう曲が好きそうだな…』というのがわかってきたりします。そうすると、自分と好みが近そうな人や、逆に好みが離れていそうな人が出てきたりもします。

さらに、自分が無意識に避けていた曲や、自分では見つけられなかったであろう曲、なんとなく聴きそびれていた有名曲など、数多のボカロ曲との出会いがそこにはあります。

Kiite Cafeには『「好き」が伝わる音楽発掘カフェ』なんてキャッチコピーがあり、それも勿論その通りなんですが、



そう、Kiite Cafeは“好き”が磨かれる場所だと思うんですね。

他人の“好き”によって、またたくさんの曲との出会いによって、どんどん自分の“好き”の解像度が上がっていく、それがKiite Cafeという空間なのかも。

Kiite Cafe利用者さんの中で、「利用を始めてからから好みが変わった」という方を結構見かけるのですが、それも新たな楽曲との出会いによって自分の内なる“好き”に気づけたってことなんじゃないかなあと思います。素晴らしいことだ…

こんなことを言いつつ、僕自身はまだ“好き”を探っている途中です。ただ逆に、Kiite Cafeに滞在するようになってからは自分の『こういうのはあまり好きじゃないかも?』がわかるようになってきた気がします。言いにくいことですが…


別に自分の“好き”がぼんやりしていても、ボカロリスナーとして楽しむことはできています。でもやっぱり僕は、もっと自分の“好き”を知りたい、わかるようになりたい、磨きたい、と思います。自分の好みを知ることでまた新しい世界が見えてくる気がする、ボカロリスナーとしての楽しみの幅も広がるような気がするので!

〇〇な曲が好きです、と言えるようになりたい…!




自分の“好き”・他人の“好き”


ここまでKiite Cafeの利点について語る形になっていましたが、実は少し気になることがありまして。

Kiite Cafeも人間の集まりである以上、その中の多数が好きだという曲があり、世間での人気曲とはまた違った『Kiite Cafe内での人気曲の傾向』のようなものが存在します。

実は僕にはそれがわからない時があります。
嫌い、というわけではないんですが、みんながものすごい勢いで褒め称えているけれど、そんなに…?、みたいな。

それ自体は仕方ないというか、別に悪いことではないのです。ただ僕と周りの好みの問題なのですが…この、Kiite Cafe内での人気の傾向がこれ以上加速してしまうと、



“好き”を強制する場所
になってしまう恐れがあるような気がします。



…これは僕の考えすぎというか、言い過ぎかもしれません。
ただ、Kiite Cafe内での人気曲を好む人を『優れている』とする空気になってはいけない、と強く思っています。

そうなることで、人気の傾向に着いて来れない人々を輪に加えない、排他的な空間になってしまう。内輪ノリなどとはまた別の、好みで人を仕分けるような空間になってしまう。そんな「こういう曲の良さがわからないとダメなのかな」と思わせるような空間になってしまうことだけは、避けなければいけないと感じます。

今のKiite Cafeがそうだという話ではないです、念の為!むしろ今は人気の傾向がありつつも色々な好みを許容する空間で僕にとっては居心地が良いです。

Kiite Cafeでは回る機能やお気に入り機能によって、店内で好きを可視化できるワケですが、誰も回ってなかったら回りにくいです、少なくとも僕は…。

また、自分が好きな曲でみんなからの反応が薄いと正直凹みますし、僕なんか考えすぎてしまうタイプなので特に、『自分の好きは間違っていた…?』とすら思ってしまうことがありました。重っ

でもたとえ誰も回ってなくても、好きだと感じたら回っていいしお気に入りも付けて良い!逆にみんなが回って発狂してお気に入りを付けていようとも、自分が好きだと感じなかったら無理に合わせる必要は無いし。

そしてたとえみんなにさほど好かれてない曲でも、自分が好きであるならばそれを誇って良いんだと思います。むしろ、他の奴はこの良さがわからないのか〜!くらいのメンタルでいられたら素敵ですね。

たくさんの人々と同じ空間にいるからこそ、周りに合わせすぎないこと、自分の好きに正直であることが大切なのかなあと思います!


ただKiite Cafeって不思議で、自分一人で聴いても刺さらなかった曲がみんなと一緒に聴くことで刺さったりもするんですよ。人々の好きに背中を押されているのかも。

言ってることの筋が通ってないかもしれませんが、そういう人に釣られた“好き”もまた自分の“好き”なんじゃないかなあと思いますね。




“好き”に優劣は無いしどんな“好き”があっても良い


この記事で最終的に言いたかったまとめです。

人間の数だけ“好き”の形があって、それを開示するのってすごく素敵なことだと思います。どんどん自分の“好き”を誇りましょう。

僕も“好き”がわからないなりに、わからないからこそ、脳にビビッときた曲たちを褒めちぎっていこうと思います。


そしてこれは余談ですが、僕はTwitterやKiite Cafeを利用し始めてボカロリスナーとしての世界が変わりました。1人で聴くのも勿論楽しかったですが、みんなで聴いたり感想を言い合ったりすることで曲の新たな魅力に気づけたり、Twitterで感想を呟くことでそれがボカロPさんの目に入ったり。

もし過去の僕みたいに1人でボカロを聴いている人がいて、少しでもKiite Cafeやリスナーたちとの交流に興味がある方がおりましたら、是非一歩踏み出してみてください!想像以上に楽しくて広い世界があなたを待っているかもしれません。



Kiite Cafe常連の方からしたら、当たり前のことばかりを書き連ねた記事だったかもしれません。コイツ随分考え過ぎてんな〜と笑ってやってください。

あと、Kiite Cafeに関して好き勝手述べましたが僕はKiite Cafeもカフェにいる皆さんもめちゃくちゃ大好きです!これからもお世話になります!


それでは最後になりますが、ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。2023年も、良き合成音声ライフ&Kiite Cafeライフを!





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