肥満研究 2020年26巻3号

肥満研究は日本肥満学会の学会誌。2020年26巻3号は1月22日到着。

特集は「小児期期の肥満・肥満症対策」

小児肥満の定義は肥満度20%以上

小児(6歳以上18歳未満)における、肥満の定義は肥満度20%以上、かつ有意に体脂肪が増加した状態。

小児肥満症診断基準は2014年版が最新。小児肥満症診療ガイドライン2017が上梓されている。

スクリーニング、症候性の肥満(2次性肥満)の対応とトランジッション(キャリーオーバー)が問題となる

小児肥満症診療ガイドライン2017

日本における幼児肥満の頻度は、2017年5歳児では2.73%,地域差あり

生理的にはBMIは出生から乳児期後半にかけて増加しその後一旦低下して6歳頃に最低値、ふたたび上昇する(AR adiposity rebound)という経過をたどる。ARが早いほど将来肥満になりやすい。早期ARは短い睡眠時間、運動不足、果糖を含む清涼飲料水の過剰摂取と関連している。

3歳時検診のカウプ指数が1歳6ヶ月より大きかれば将来の肥満発症リスクが高い。生活習慣の指導が重要(3食+1日1回の間食とし、1日必要量の10-15%にとどめる、1日60分以上の運動、寝る前にスマホはつかわない)



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