塵影に交わる残響(アークナイツ)
こんなにストーリーが良いのは想定の範囲外でした。言ったじゃないですか友情物語に弱いって……。イベント個別で述べる記事とか熱意があったらやるかな程度でいいやと思ってたんですけど、ストーリー読み終わってこれは今のうちに備忘録しとくべきだと考えを改め書いてます。
これ以上語ると前置きでネタバレをかましてしまいそうなので、ストーリー以外のところについてさっくり触れてからストーリーの話をしますかね。
報酬
星5重装オペレーター「ツェルニー」
職分は術技衛士。要は対術重装です。術攻撃を受けると術ダメージで殴り返すカウンター持ち。スキル中はスキル効果で上昇した攻撃力で殴り返すのでそれなりな数値になるみたいです。あと知覚情報持ちなのでそのへんのオペレーターが揃ってるなら基地強化パーツにもなります。
詳しいことはこんな記事よりwiki見た方が早いです。身も蓋もねえな。
文字だけ見てると中々楽しそうなので育ててみたいのですが、なにせリソースカツカツロドスすぎてまだ育ててあげられてないです。
アフターグロー風音楽室(家具)
家具のテキストをストーリー完走前に読むと若干のネタバレ要素になるかもしれません。匂わせ程度のものではありますが……。裏を返せば完走後に読むと一層世界観を楽しめるものではあるということなので読了後にどうぞ。
快適度5000。ステージの床、木目の壁紙、「アンサンブル」、「黒雲」×5、「星々」×5がイベント報酬。その他は購買部でお求め下さい。ドクター!
素材
いつもの。今回の素材は融合剤、上級装置、上級マンガン、結晶回路、人工ゲル、中級エステル、初級装置、初級源岩、初級異鉄。
新たにデータ補完マシンとデータ補完チップも交換所に。同時実装の保全駐在のやつらしいです。起きたばっかりのドクターはモジュールなんて高級品誰も持ってないのでエアプです。余談ですが新コンテンツ触れたくてリィンのモジュール解放しに行ったら信頼されてなくて門前払いをくらいました。なんか刑務所とか言われてるらしくてこわい
新オペレーター(人材発掘)
星6術師「エーベンホルツ」
職分は秘術師。エリートとボス絶対殺すマン。彼も知覚情報を持つのでロスモンティスとシナジーのある基地強化パーツとなっておりす。
S2の引き寄せの挙動とS3の形態変化ボス絶許砲で楽しいこと出来そうだなと未所持の身でふわっと思ってます。実際今回のラスボスもS3で瞬殺できるみたいですし。
星5医療「濯塵ハイビスカス」
職分は呪癒師。敵を殴って回復するタイプの医師。回復対象が居ない時にも敵は殴れるのに敵が居ない時に回復が出来ないという性質上殴りの方が重視されてる感がありますね。脱法術師。
医師なのに殴れるし、S2で継続ダメージと減速も与えられる器用なオペレーター。継続ダメージというと将進酒の食器共みたいに刺さる奴が出てくるかも、しれない。スキル発動時にロックオン、範囲から出ても効果継続する代わりに後から範囲に入ってきた敵には効果がない。ちょっとエリジウムのS2に近い挙動ですかね。継続コスト回復も兼ねてるあっちと違ってデバフかけた敵が倒れたらスキルが即終了します。
イベントステージ
ギミック
常時自動回復SPの回復速度-50%(被弾回復、攻撃回復はそのまま)。マップ上のチューバから出る指揮光線をオペレーターにぶつけるとデバフ解除、指揮光線は当てたオペレーターが向いている方向に屈折します。これを利用してオペレーターに光を行き渡らせ戦う、みたいな感じです。
指揮光線の向きばっか気にしてると攻撃方向がめちゃくちゃになるしギミックシカトするとSP貯まらないしなかなかめんどくさかったです。射程無しオペが配置方向の自由度高くて光線屈折調整要員に良感触。デバフ範囲外の攻撃回復、被弾回復で使い勝手の良いソーンズクルースはどこにでも置けるし問答無用のスタメン。スキルの重要度が低いパフューマーみたいな医療も光線外に置けて良い感じでした。後半ステで出てくるレゾネーター解放の為にちょっと屈折させる→スキル打ってレゾネーター開けたら帰る、という運用と旗主の相性も良かった。解はそれなりにあるので煮るなり焼くなり、まあめんどくさいのはめんどくさいんですけど。
以下ちょっと手こずったとこだけ攻略の話
LE-5
下に指揮光線を投げることは諦めてパフューマー+ソーンズで閉鎖、上は重装+ミヅキとかで溶かしてた気がします。最初に右の方に狙撃置いて左に先鋒置いて屈折させながらレゾネーター開けたら左奥に狙撃or術師と医療を並べ、下レーンにソーンズを置いておく。
別に指揮光線を遮ってくるのはどうでもいいんですけどスタンがめんどくさいんですよ。とりあえずグラベルでタゲ調整しつつさっさとこいつを倒します。ピヨってモタモタしてると後からマドロックの巨像量産型巨像が出てきてブロ数不足で抜けてくので速戦即決しましょう。
LE-7
少し年増な貴族ゲルトルーデがボスを務める糖堀りステージ。別にこいつ自体は足が遅くて攻撃が痛いレッドラベル浸透者というか幻影出してきて攻撃してくるゴースト兵というかって感じなのでそこまで大したことないんですけど、2体同時攻撃なのとバイオリン奏者が重なると若干単体医療じゃ苦しいんで群癒師を入れてあげると楽になります。
ゲルトルーデは攻撃優先度+1の幻影を生み出し2体に同時攻撃を仕掛けてくるブロック不可のボスです。S字を描くようにうろうろするので引っかかるように適当にミヅキS1置いといたら幻影諸共食べてくれました。
LE-8
!!!ラスボスネタバレ注意!!!
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周回不要のラスボスステージ。時短も戦友不使用も考えずに突破できればヨシ!ボスはみんな大好きクライデ。ここが周回ステージじゃなくて本当に良かった
通常攻撃は遠距離範囲術、ブロック中スタン追加(6秒)。指揮光線を浴びているオペレーターに継続ダメージを入れるのと味方全員に順番に術ダメージを飛ばしクライデに自傷ダメージを入れるので2つ特殊行動がある。後者は割と長い間動かなくなるので殴り放題。
一度倒すと味方に変化し、敵に攻撃を飛ばすようになる。しばらくは湧いてくる雑魚敵もある程度は無視できるがクライデだけに任せられるほどではない。
40秒後第二形態に移行。行動パターンはそのままだが攻撃力と通常攻撃の射程と全域攻撃の間隔が強化される。その代わりに防御力と術耐性が落ちる。
最近のボスにしてはやってくることが割とわかりやすい子ですね。回避しないしバリア貼らないしトークン強化もないし。だからといってクソ雑魚ではないので悪くないボスなのでは?
この子本体はブロック役を強引にルーメンS3で叩き起こして集中砲火で落とせるんですが、厄介なのが一緒に流れてくる雑魚の皆さん。先にクライデをタゲると雑魚が無限に溜まってすり抜けていきます。多くの人が言ってるようにスタン無効+雑魚吹き飛ばしを持つリー先生が多分最適解なんですけどそんな柔軟な考えは攻略中の弱小ドクターには存在しなかったため、ブロック役を山さんに任せることにしました。色んな解法があるアークナイツ最高!ただしうちの山さんは昇進1Lv50なので当たり前のように火力不足。そこはGGちゃんを添えて突破します。あとは雑魚をなんやかんやするだけです。上でも少し触れましたが中盤クライデが味方になった時にドブオリジムシが大量に湧くのには注意。
ここのね、演出が心に来るんですよ……。という話は後ほどストーリーの項で触れますね。
ストーリーの感想
評判では陰鬱陰鬱言われてたけど個人的にはそんなか?って感じです。陰鬱さはどっちかというとウォルモンドの方が酷かった気がしますし。リターニアやべえ?それには同意します。多分街の雰囲気も大いに関係があって、あっちこっちで感染者がキレてて衛兵長はヤニカスな荒廃した街と喫茶店とか飯屋とか楽器屋とか服屋とかコンサートホールとかが真っ当に機能してる街では同じ感染者の街でもだいぶ印象が変わってきますからね。だけど読後の虚脱感は圧倒的にこっちの方が大きかったです。LE-8の演出が悪いよ……まさかあそこで40秒中立になるとエーベンホルツS3で仕留められるよ!っていう新オペ試し斬り場として置いてないよね?
あの瞬間のクライデは確かに彼の意志でプレイヤーサイド、エーベンホルツに力を貸していました。クライデ自身が塵界の音を引き受けて死ぬのを受け入れてることが何より伝わってきて痛すぎた。
でもエーベンホルツはクライデを殺したくはなかったはずなんです。あんなに死なないでくれと悲痛に叫んで、事切れたあともその事実を受け入れたくなくてハイビスカスに言わないでくれと言ったエーベンホルツ、本当につらい。
ふたりが出会った事で事件は起きて結果的にクライデは死んでしまったけど、それを悲劇と嘆くことはクライデが許してくれないと思うんですよね。だってクライデとエーベンホルツの親交を深める過程も、友として寝食を共にしてフルートとチェロの音を合わせた日々も決して不幸ではなかったので。彼らにとって出会えた事は幸せでした。
エーベンホルツが思い出を後生大事に抱えてる事がわかる家具のテキスト大好きなので見てください
ついでにツェルニーの音楽情熱シリーズ。
家具テキスト読んでるだけで涙出てきました。今ここにいないもう一人の匂いがアフターグロー風音楽室には染み付きすぎている
このままの流れでツェルニーの話しますか。彼初対面めっちゃ怖かったんですよね、厳しいし発言にオブラートというものが一切なかったし。まあ後からツェルニーの音楽とか貴族とかに対する姿勢が分かってきてそっかそっか……とはなったんですけど。
ツェルニーって本当に音楽に真摯だから音楽に対して手を抜いてる奴のこと嫌いなんですよね。あと感染者だから当たり前のように帰属も嫌い。だけど音楽に手を抜いているように見えるかつ貴族のエーベンホルツに対しても公平な目で見てて印象変わりました。言葉怖いけど普通にいいひとでしたね。
正直エーベンホルツも最初の印象気難しそうだし少し年増な貴族さんと悪巧みしてるしでこいつ大丈夫か?みたいな感じがありました。そもそもリターニアの貴族ってろくなのいないんですもん(悪口)。蓋を開けたらちょっと皮肉屋ってだけのこっちも普通にいいひとで。
自分この話ってクライデとエーベンホルツがダブル主人公だと思ってて、その中の『取っ付きやすい方の主人公』がエーベンホルツとツェルニーの人柄を解き明かしてくれる構成良かったなと。まあそうやってクライデの解像度上げてエーベンホルツとの親交を深めていく過程を丁寧丁寧丁寧に描いて、それを最後2話くらいで全部丁寧丁寧丁寧に破壊したんですけど。サルカズより悪魔!!
さっきも書いたけどキャプリニーふたりが主人公だと思ってるのでツェルニーとゲルトルーデの話は「ああ道を違えてるな、詰んでしまってるな」くらいの感想だったんですが手を取り合うIFがあったならと真剣に考えたらクライデの犠牲は……とか考えて辛くなってしまいました。そんなこと考えても仕方ないから今の彼らの現状に幸せを、少しでも感じたいと思います。そうでしょクライデ、それがおまえの考え方でしょう……
では、年越しそばを食べてくるのでこのへんで。良いお年を(滑り込み)
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