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Skyrim AEでModを導入してみました③「Beyond Skyrim Bruma」プレイ動画

 相変わらずPCゲームSkyrim AEをプレイしている中島です。基本的なMOD環境も整いyoutubeでプレイ動画をいくつかアップしてみました。メインでプレイしているクエストMODはこちらです。

 Beyond Skyrim -Brumaは前作TES4の舞台であったシロディールの一部ブルーマ地方を再現したMODです。MODで新しい土地を作ることができるゲームは、スカイリム以外だとわずかじゃないかと思うんですが、このブルーマのMODはスカイリムの世界観を壊さずに新しい土地を追加するMODなのでおすすめです。このMOD、昔の導入方法はとても特殊でイタリア版をダウンロードして日本語化するという特殊な作業が必要でした(そうしないとそこが抜けてキャラクターが無限落下するという恐怖のバグがありました。)。今では、そんなバグはありませんので割と簡単に導入できると思います。

 ブルーマを舞台にしたプレイ動画を6本作ってみました。ブルーマ地方の外れで再起し、スカイリム地方まで逃れていく物語です。まだ動画作成に慣れてなく拙いものですが、だいたい15分から20分程度の動画なのでよかったらご覧ください。


 男たちが歌っている。彼らの声は雄々しく、はるか彼方の山々の隅から隅まで響き渡るような声が聞こえる。男たちの歌声は、大きなうねりとなって私を包み込む。彼らの声は徐々に大きく、さらに力強く、私の頭の中まで響き渡り最後に男たちの掛け声が頭を駆け抜けて、私の意識は虚空へと弾け飛んだ。弾け飛んだはずの私の意識は、光のない闇に中に囚われた。私の意識に一つのイメージが浮かび上がってくる。それは、翼を大きく広げた漆黒のドラゴンだった。

 目を開くと、そこは暗い牢獄だった。いつからそこにいたのか、自分が何者なのか、脳髄を何者かに掴まれたかのような感覚が襲う。何も思い出せない。私はいったい何者だろう。松明の炎が前を照らし出す。目の前に松明の灯火がちらついている。何かあるのか?ゆっくりと顔を上げると金色の女性の像が置いてあった。なぜ今までこの像に気が付かなかったのだろう。金色の像に目を向けると、頭の中に女性の声が響いてくる。どこか懐かしい感じの声だ。
 この声に私は…

 タムリエル暦第四期201年収穫の月(8月)17日サンダス(日曜)。私にとって忘れられない日だ。スカイリムの上級王トリグがイーストマーチを統治するウルフリック・ストームクロークの-ドラゴンの言葉-シャウトによって死亡する事件からわずか数日。スカイリムの帝都があるシロディールの北部ブルーマ地方にタロス信者が隠れ住むヒャルティの隠れ家という洞窟があった。ヒャルティとはタロスの別名で帝国を統一した英雄タイバー・セプティムを神格化したもので、スカイリムの大勢を閉める人種であるノルドが多く信仰している。しかし、帝国領内であるブルーマ地方ではタロス教はハイエルフで構成された組織サルモールの厳しい迫害を受けていた。
 私は、ヒャルティの隠れ家でタロス信者に囲まれて育った。実の親は誰か知らない。それでも、慎ましい生活に満足していた。だけど、その日に私は全てを失った。目の前にあったのは、死体の山だ。耳にはタロス信者の悲鳴が耳に残る。息が苦しい。体の節々が悲鳴を上げる。でも私は生きてる。生き残らなければ。


 生き残るためには誰かを殺めなければならないのなら、迷うわけにはいかない。ヒャルティの隠れ家での虐殺は凄惨を極めた。武器を持たずに静かに暮らしていたタロス信者を、虫でも潰すかのようにサルモールの連中は殺していった。私をかばい死んでいった男、親代わりとして育ててくれた男の心臓を抉り出し、魔法の炉に放り込んで治癒の呪文を覚えた。そして、ヒャルティの隠れ家を後にした。そして、レイクサイドの隠居所で初めて人を殺した。それは山賊だった。
 サルモールはヒャルティの隠れ家に生き残りが生きていたとは気がついていないはずだ。しかし、帝都に向かうわけにはいかない。色は白いノルドの血が濃い私では茶褐色のインペリアルが多く住む帝都では目立ちすぎる。まずは、スカイリムと程近い地方都市ブルーマに向かおう。そこなら、旅人の一人としてしばらく身を隠せるはずだ。


 シロディールの地方都市ブルーマでは、多くの人がいて活気に満ちていた。しかし、ここでもサルモールの連中が幅を聞かせていた。ここに長居するのは危険かもしれない。だけど、遠くに旅をするには資金と食糧が足りないし、戦い慣れてもいない。安くても危険が少ない仕事を請け負って生活費を稼ぐしかないだろう。そう思ってブルーマからすぐそばのアップルウォッチ村でいくつかの仕事を請け負っていると、私の仕事ぶりを見てブルーマの衛兵隊長が仕事を斡旋するようになってきた。


 ブルーマの仕事で資金が少しづつ貯まってきたが、困ったことにブルーマでの私の知名度も上がってきた。そうするとサルモールの動向も気になってくる。私がヒャルティの隠れ家の最後の生き残りだと気づかれないだろうか。なるべく、市内での仕事を請け負うのは控えるべきだろうか。そう思い悩んでいるとブルーマから離れた場所を目的地とする依頼が舞い降りてきた。どれも、何か裏がありそうな依頼だが、しばらくブルーマから離れた方が良さそうだ。そして、少し怪しげな2つの依頼を受けることにした。


 意図せずストームクロークの密偵に力を貸してしまった。帝国に対しては仲間を虐殺された恨みはあるが、かといって安易に反対勢力に加担しようとは思わない。生き残るためにももっと情報が必要だ。それにアラムのような子悪党に言いように使われるのは真っ平だ。ブルーマ地方に残っていれば、アラムの相棒ネルダムが私を脅迫したように命を狙ってくるだろう。あの男の暗い目はただの脅しではなく、何人もの人間を殺めてきた暗殺者の目だった。今の未熟な私では熟練の暗殺者であるネルダムを倒すことはできず、易々と命を奪われる。もっと強くならなくては。それには、新しい呪文を学ばなければならない。私は、魔術師ギルドの門を叩き入門しようと考えた。


 サイジックの魔術師ギルドはとても閉鎖的な組織だった。これでは、何年かかっても呪文の一つも覚えられない。いくばくかの小銭を手に入れるだけで仕事は終わってしまった。そして、アラムを衛兵に突き出したことを逆恨みしたネルダムがついに襲撃してきた。今回は辛くも逃げ出すことができたが、そう何度も成功するとは思えない。当面の生活資金も貯まったし、スカイリムへの亡命を考える時が来たようだ。スカイリムでは、上級王の死去に伴いストームクロークと帝国で衝突が始まった。まもなくスカイリムの地で内戦が起きるだろう。この好機を逃すわけにはいかない。ストームクロークと帝国軍が小競り合いを続けるペイル峠であれば、どさくさに紛れて突破できるかもしれない。極めて危険が高い方法だが、もう一刻の猶予もなさそうだ。スカイリムへ脱出しよう。

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