投下資本に疑問あり

私のいる業界に、異業種からやって来た人達は、皆、口を揃えて言います。

｢こんなに責任の重い仕事を、薄給でやってられませんよ！｣

｢もっと楽な仕事でも、給与はこんなに安くありません！｣

まあ、価格競争が激しい世界でもあるため、どうしても、従業員が犠牲になります。

業界自体は人手不足。

昼休みもロクに取れない様な状態で、１日中、全力疾走。

おかげで、毎日疲労困憊。

休日になると、お布団から出られなくなって、生きているんだか、死んでいるんだか…。

もう、何も考えたくありません（笑）。

長く働ける職種ではないことは確かです。

今月入社して来た新人さんは、ある資格取得を目指していますが、まさか、｢やめとけば？｣と言う訳にも行きません…。

｢この会社に入社したら、知識が増えると思ったのに…｣と愚痴をこぼします。

しかし、ほとんどの職場で求められているのは、作業屋的な働き方をしてくれる人です。

正直、従業員の知識レベルは、最低限のものしか要求していません。

ですから、教育体制は全くと言っていい程ありません。

学習意欲に燃える新人さんでしたが、入社した途端、迷惑がられることに…。

｢余計な事、考えるな！｣的な空気が流れます。

そもそも、この資格を激務の状態で取得するのは、並大抵のことではありません。

ある人が教えてくれました。

｢業界に身を置いて働いていた人は、変な垢が付くから、試験に受からなくなるんだよ！｣

ちなみに、私は働く前にこの資格を取得。

実務とは全く違う内容の試験を行っているのです。

資格を取る時は、よく考えた方が良いのかも知れません…。