些細なことが…
今日は、朝から不穏な雰囲気の職場。
総務の女性が退職して以来、様々な困り事が発生します。
かんしゃく持ちで気難しいとされている従業員が、まるでこの世の終わりみたいな金切り声を上げて、騒ぎ始めました。
「コピー用紙が、もう、ひと包みしかないじゃないですか!」
「どうして、誰も注文しなかったの!」
「私が気が付かなかったら、一体どうなっていたと思うの!」
総務の女性は、定期購入をしてくれていました。
ところが、彼女の退職後、ボスが、これを解除してしまいました。
先輩従業員が、ボスに言いました。
「足らないより、余る位の方が良いだろう?」
しかし、何故か、ボスがこの意見を却下。
「少なくなったことに気が付いた人が、注文すればいい!」
ボスのお目目は三角。
先輩と最初に騒ぎ出した従業員もご機嫌ナナメ。
先輩が、吐いて捨てる様にして言いました。
「最悪、コンビニへ走ればいい!」
これで、騒ぎは一旦収まったのでしたが…。
しばらくして、複数の従業員が使用しているシステムがいきなり使用不可に…。
今度は、先輩がキレ始めました。
「バカ○○(システムの名前)め!」
これを聞いたボス。
珍しく、先輩従業員を激しく叱責。
「私が選んで導入したシステムの悪口を言うの、止めてもらえますか!」
もともと、パワハラ野郎のボスなのでしたが、職場で1番仕事ができるこの先輩を叱責する姿を見たのは、初めてです。
先輩も、負けてはいません。
「私が言いたいことは、言わせてもらいますからね!」
「このシステムは、いつも不具合を起こすじゃないか!」
何しろ、ボスより遥かに仕事ができる先輩。
彼が退職したら、職場崩壊は確実です。
でも、今日は、一歩も引かないボス。
激しい言い争いが繰り広げられ、困惑する従業員達。
どちらの味方をする訳にもいかず…。
すると、ある従業員が、このシステムの問題を解決してしてくれました。
言い争いは、ここで終了。
よくよく考えてみると、そんなに大袈裟に騒ぐことでもなかったハズ。
日頃から、ボスに腹を立てていた先輩従業員や同僚。
些細なことがきっかけで、怒り狂ってしまうのでした…。
従業員達の感情を切り捨てて、自分勝手な振る舞いをしてきたボス。
現在、元従業員にパワハラによる損害賠償を請求されているというのに、全く反省している様子はありません。
アルバイトのお爺さんが、私に言いました。
「人は変わらないから、逃げるしかないんやで!」
私も、変になる前に、脱出しなければならないのでした…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?