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世界の安楽死と医師幇助自殺の潮流 8

地域医療ジャーナル 2021年12月号 vol.7(12)
記者:spitzibara
医療にウルサイ「重い障害のある子どもを持つ母親」


 読者のみなさん、こんにちは。先月はお休みをいただき、2か月ぶりの登場となります。

 この間に新型コロナウイルスへの感染者がなぜか激減し、娘の施設では第5波が落ち着くやLINE面会をすかさずアクリル板越しにしてくださいました。そして11月に入ると、そのアクリル板も消えて、週に1度15分間のナマ面会となりました。私たち夫婦も、8日に娘と触れ合うことができ、もう母は娘の糊付け状態。海は15分間ずっとゲヒゲヒと笑いっぱなしでした。こちらでは面会制限について何度もボロカスに書かせてもらい、読者の皆さんからご心配をいただいておりましたので、まずは喜びのご報告をさせてもらいました。

 11月初頭の段階では、まだLINE面会のみとしている重症児者施設が多いようですが、これから少しずつ緩和されていくのでしょうか。いち早く柔軟な対応をしてくださった娘の施設には感謝しており、これまでの経緯や、それに対する親たちの思いなどについても、また改めて書きたいと思っています。

 コロナ禍が落ち着いてきた一方で、この間、6月号の記事「世界の安楽死と医師幇助自殺の潮流 7」でお知らせしたいくつかの国の動向に進展がありましたので、今月はそのあたりをご報告しましょう。


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