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~マントル細胞リンパ腫闘病記~ 5.造血幹細胞採取入院(2019年8月9日~8月16日)

2019年8月6日 (火) 診察

12時30分から診察の予約だったけど、外来患者が多くて、13時30分の骨髄穿刺が先になった。結構痛いから、もう終わりにしてほしいね。
14時30分からやっと診察。本日15時からCTを勝手に予約されてた。
9日に入院して、10〜13日に造血幹細胞を出す薬を注射。普段、造血幹細胞は骨髄の中にいて血管にはいないから、血管に出てくる薬を打つんだとさ。
副作用は、骨の痛み。これは鎮痛剤で抑えられる。
で、14日に造血幹細胞採取。15日予備で退院は16日。
今回の入院は、夏季休暇を利用して、有給休暇を消化しないようにした。
15時からCT。頭頸胸腹骨盤の撮影で、これはすぐに終わった。

8月9日 (金) 入院

10時前から入院。
窓側のベッドやん、ラッキー。
血圧118:76、体温36.4度、酸素量98、身長168.2cm、体重53.5kg
昼前に先生から、今回の入院の説明。

今回入院に対する内容説明

よくわかりました。
先日のCT画像も見せてもらいました。
喉やリンパ節、脾臓の腫れも引いてます。

喉のCT画像

右の2月12日のCTでは、喉もリンパ節も腫れていたけど、左の8月6日の画像では、腫れは見られなくなっている。
診療内容説明書にあるように、一応「寛解」と考えていいらしい。
寛解とは、現在の技術では病変やがん細胞を見つけられないので、治っているとみなせるが、本当に治っているかは分からないという状態のことだと。どこかにがん細胞が潜んでいるかもしれないけど、それを見つけられないのか、本当にいなくなったのか。なんか、ハッキリしないねえ。
とりあえずは、治ったと考えましょう。
で、9月にとどめの抗がん剤で、潜んでいるかもしれないやつをやっつけてしまおう、という治療方針です。
午後に寝たきり爺さん、夜は救急搬送の喘息にいちゃんが入って来て、やかましくて寝られなかった。
爺さんは、真夜中に「おーい、起こしてくれ!」とでかい声出すし、喘息にいちゃんは、息が荒い上に咳する(喘息だから仕方ないが)、眠ったら「アツいよ、アツいよ!」と寝言言うし、サッパリ眠れん。

8月10日 (土) 注射

9時頃に注射、上腕に皮下注射。直後はプックリ膨らんだが、10分もするとなくなった。跡はちょっと痛い。さて、どんな副作用が出てくるか。
10時30分頃検診、血圧97:62、体温37.3度、酸素量96
昼過ぎに喘息にいちゃんが退院して静かになった。良かった!
夜9時半過ぎに2本目の注射。今度は腹にしてもらった。脂肪が少なくつまみにくくて、ちょっと刺しにくいみたいだったけど、腕よりも痛くなかった。これから腹にしてもらおう。

8月11日 (日) 骨痛

9時注射。右腹にしてもらう。やっぱり腹の方が痛くない。
9時20分検診、血圧92:57、体温36.8度、酸素量97、軽く頭痛がする。ちょっと眠ったら、頭痛は少しマシになった。
昼食頃から骨盤が痛み出した。初めはこの間の骨髄穿刺のところ、それから左右骨盤の上半分。痛いと言うほどではないけど、やっぱり痛みだ。
夜になって、関節痛。膝、肘がメインで手指はほんの少し。
夕食後の歯磨きで、歯が欠けた。ギザギザしてるなーと思ってた歯が、米粒みたいなカケラで取れて、穴があいた。
(後日、何年も前に処置した詰め物が取れたと分かった。歯医者で再度詰めてもらい解決。)
21時前、注射。腹にしてもらう。

8月12日 (月) 骨痛続く

6時、採血、9時注射。
先生に許可もらって9時30分よりシャワー浴びた。アー、スッキリした。
薬の副作用で骨盤と膝、肘関節とそばの骨が痛いかな?くらいの痛みがある。でも、他のことに気を取られていたら、全然意識しない。
歯医者に歯が欠けた旨を連絡、「患歯治療において、歯周辺に浸潤麻酔する事が可能か」を確認するようにだと。

8月13日 (火) 血液検査結果は思わしくない

午前様で夜空を見上げてたけど、見えたのは、うっすらとした流星1個だけ。結構晴れていたから期待していたけど期待通りに飛ばず。今年のペルセウス座流星群は、残念でした。見回りの看護師さんが寝てるもんだと思ってベッドのカーテン開けたら、起きて窓際に居たのでびっくりしてた。ゴメンナサイね。
6時、採血。9時過ぎ注射。
午後、先生の説明。白血球数の戻りは結構遅い。抗がん剤の影響でしょう。造血幹細胞は5個/μℓ。20個あれば安心だが少し少ない。夜の注射は、モゾビルとかいう薬も追加する。
取り敢えず、予定通り14日採取決行。これの結果次第で15日も採取するか決める。
21時にいつもの注射。モゾビルは22時に注射。
昼から救急搬送で入ってきた肺炎疑いの爺さん、いびきと寝言がうるさくてなかなか寝付けない💢

8月14日 (水) 造血幹細胞採取

6時に採血。
10時過ぎに階下の血液循環センターに行く。
あらかじめ局所麻酔貼り薬を貼ってたけど、左腕は針がうまく入らなくて、ズレたところになったので痛かった。

局所麻酔貼り薬


針刺し跡2カ所

右腕にも刺して、血液を循環させて、途中で、洗濯機の脱水槽が回ってるような機械で遠心分離して採取する。約3時間、仰向けの同じ姿勢で寝たまんま。腕も動かせない。特に左肘が辛かった。遠心分離機が結構うるさくて、眠ることでもできないし。
担当の臨床工学技士の可愛い女性が、ちょくちょく様子を見に来てくれて、ちょっと話した。
臨床工学技士は、病院内の医療機器の保守も担当なので、あちこちから機械が止まったとか、呼び出しがかかって結構忙しいらしい。
造血幹細胞採取では、遠心分離機の回転数や採取位置の設定が、腕の見せ所なんだと。
3時間で約100cc取りました。
帰りは車椅子で。ちょっとフラつく感じなので、丁度良かった。
部屋に帰って来てから、手の指先に軽い痺れがある。少し熱っぽい感じもする。
昨日のうるさい爺さんは、さっさと退院した。良かった。
16時からシャワー。終わってサンダル履こうと屈んだら、腰を軽くやってしまった。ギックリ腰は、不意にやってくる。やっかいだ。
16時30分、先生から十分量取れていたとの報告。ホッとした。もう一回採取は辛い。
色々使用する針の内で、造血幹細胞採取の針が一番太いそうな。痛いはずだよ。

8月15日 (木) 退院決定

7時、採血。今日は、採血の患者が多くて回ってくるのが遅くなったそうな。朝一から忙しいねぇ。
昨日の指先の痺れは、いつのまにか無くなった。
腰はまだ痛い。
台風が近づいているはずだけど、まだ雨は来ない。風は少し強いようだけど。不謹慎だけど、病院の頑丈な建物で、台風のような大荒れの様子を見られるのはちょっとウキウキする。
9時過ぎ、先生の診察。
血液検査の結果は、問題なし。明日10時退院決定。
次回入院は、再来週に血液検査して、無菌室の空きも考慮して決めましょう。今のところは、予定通り9月中旬からで。
また、歯の治療に麻酔OK。
台風が来て、両親が見舞いを諦めてくれたので、助かった。
治療の入院じゃないんだから、見舞いなんていらないよ。

8月16日 (金) 退院

10時退院。
27日に血液検査して、その結果と無菌室の空き状況で具体的な入院日を決めることになった。
退院際に無菌室の説明があった。
持ち込みに用意するものやら、結構ややこしい。
昨夜も爺さん達が喧しくて寝不足。
帰って昼寝。
腰はまだまだ痛い。

8月27日 (火) 診察、治療説明

診察。
9月17日からの入院になった。18日から抗がん剤を6日間投与して、25か26日に造血幹細胞を戻す予定。
血液を元のように作れるようになるまで、2〜3週間。その間は無菌室。
血液を造れるようになったら、一般病室に。で、抗がん剤の副作用で無くなった食欲が戻れば退院。
今度の抗がん剤の副作用は、吐き気はそれ程ではないけど、食欲が無くなるのと、毛が抜けるのとがあるそうだ。
折角、前より黒い毛が生えてきたのに、また抜けるのかい。
毛が生えてきたと言えば、白髪が減って黒い毛が多くなった。でも、いわゆる猫毛で、細くて柔らかい。髪質が変わってしまった。不思議だ。

以上で、5.造血幹細胞採取入院(2019年8月9日~8月16日)は、終わりです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
もし、よろしければ、続きもどうぞ。

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