~マントル細胞リンパ腫闘病記~ 4.RB療法外来治療(2019年4月9日~7月23日)
2019年4月3日 (水) 散髪
本日は有給休暇。
何はともあれ散髪!
中途半端な髪を、5分刈りの坊主頭にした。
サッパリした。
理髪店のお兄さんの話だと、同じように抗がん剤治療で坊主頭にする人が、たまにいるそうだ。
悪性リンパ腫の人は、3人知っていると言っていた。
近所にも同じ病気の人がいるんだ。
4月9日 (火) 外来治療1
8時過ぎに病院着。
採血と血圧計測。
駅から10分ほど歩くので、血圧は、高めに出る。上126。
売店で弁当買って、9時半から診察。
指に小さな怪我が出来るのは、代謝が落ちて肌が乾燥しているから。
それ程心配することは無いとのこと。
朝食にヨーグルト+バナナを食べているためか、血液検査でカリウムが高いから、朝食のバナナを少し控えるように言われた。
白血球は順調に回復しているので、本日抗癌剤投与を予定通り行う。
ということで、外来治療室で、10時20分から吐気止め、10時40分からトレアキシン。
12時20分より、リツキシマブ。
16時10分、副作用出ず無事終了。
4月10日 (水) 外来治療1
8時30分過ぎに病院着。
受付で直接治療室で良いか聞いたら、受付通れとの事。
血圧測って、9時30分頃ファイルを渡されて外来治療室へ。
順序がややこしい。
10時より点滴開始。
トレアキシンを10時10分より11時40分まで投与。
今日は、針が血管の壁に当たっているのか、点滴中ずっと痛い。
まあ、我慢できるから、何も言わずにいる。
本当は、ここで看護師さんに言えばよかったんだけど。
とにかく予定通り終了。
この後、出社。
業務は通常通り。
19時30分頃、ムカつきが出てきた。
軽く済めば良いのだが。
4月11日 (木) 腕が腫れる
便秘気味、シカの糞みたいなのがポロッと小さいのが少ししか出ない。
ムカつきは、軽いがおさまらず。
ちょっと食欲が落ちる。
夜、点滴した血管に沿って上腕まで赤くなり、触ると筋肉痛のような痛みを感じる。
4月12日 (金) 腕の診察
腕の腫れが不安なので、会社に一瞬だけ顔を出して病院へ。
予約してないので、やたら時間がかかる。
担当の先生がたまたま居て、話しができた。
この症状は、よく出るらしい。
抗癌剤はキツイので、血管にも悪さする。
それで、点滴時には生理食塩水で薄めている。
確かに、トレアキシンとかは、劇薬だもんね。
今回、症状が出たので、次回は別の方法も考える。
で、皮膚科に回されて、ステロイドの塗り薬を処方される。
午前中いっぱいかかった。疲れる。
病院のやたら長い待ち時間は、どうにかならんのかね。
4月13日 (土) ハッピーバースデイ
今週、還暦の誕生日を迎えた。
そこで、週末にささやかながら、ケーキとワイン(少しだけ)でお祝い。
こういう時の誕生日って、何か複雑な気分だ。きっと家族もそうだろう。
4月23日 (火) 診察
2週間目の診察。
白血球数は、予定通りなので、次回の抗癌剤投与も当初通り5月7日。
アルコールは、缶ビール1本くらいならOK‼︎
嬉しいね。
ただし、毎日はダメ。
赤く腫れた腕は、腫れはおさまって、血管がゴム管のように固くなった。
先生曰く、血管の硬化は、徐々に良くなっている。
もう、マイザー軟膏はつけなくて良い。
まだ固いから、もっと治療するのかと思っていたら、肩透かしだった。
4月26日 (金) 定年退職・再雇用
今月一杯で60歳の定年。来月より嘱託として再雇用。
業務内容は全く変わらないが、役職は平社員で収入も大幅ダウン。
だが、身体が動けるうちは、働こう。
5月7日 (火) 外来治療2
8時過ぎに病院到着。
採血後、血圧測定、129の高めが出る。
9時30分過ぎから診察。
白血球数が少なめだけど、何とかボーダーライン上なので、予定通り投薬。
今回は、血管が硬くなるのを防ぐ手立てをやってみる。
10時前に外来治療室に。血圧70:110、体温36.9度、酸素量95。
10時過ぎから吐き気止め点滴。
11時15分からトレアキシン点滴開始。
今回は、入れる血管を決めるのに苦労した。
1本目はうまく入らず、別の血管に。
看護師さんが、「こうやって入れやすい血管が死んでいって、針を刺すのに苦労するのよ。」と言っていた。
針を刺されるこちらも、同じ気持ちです。
点滴している間、保温材をあてて血管を温める。
まあ、初めての血管だから大丈夫ですが。
16時50分終了!
5月8日 (水) 外来治療2
2日目、直接外来治療室に行き、受付を通るように言われる。
やってしまった。ややこしい。
10時点滴開始。
今日は、昨日と違い、右腕に点滴。
10時55分トレアキシン開始。
同時にソルデムも、これは、抗癌剤をなるべく薄めて血管を保護するため。
12時30分終了。
出社してしばらくすると、顔が火照った感じになる。
でも、体温は36.5度だった。
また、今朝から軽いムカつきが出ている。
夕方から便秘も始まったようだ。
夜中の1時に便通。
必死で気張って何とか出たが、硬い。
5月9日 (木) 副作用?
朝一のトイレでも、便通あり。
硬めだけどそれほど気張らなくてもそこそこ出て、一安心。
昨日から、疲れやすい。
会社からの帰りの一駅歩きで消耗感。連休で体力落ちたか?
5月12日 (日) 倦怠感
妻のバレエ発表会。
朝から会場まで送って行く。
見に来るなということなので、家で家事を一通りやる。
まだ、ムカつきが取れず、身体はだるい。
軽い風邪をひいた時みたいに、頭が重痛い感じ。
抗癌剤が、癌細胞が少なくなって、正常細胞を攻撃してるのか?
便秘気味も続いてるし。
5月19日 (日) 回復
やっと便秘がおさまり、元の柔らか便通に戻った。
時間がかかる。
ムカつきも無くなった。
便秘で腹の調子が良くないからムカついてたのかな?
5月28日 (火) 診察
白血球数は少ないが、これから回復するだろう。
他は、特に問題なし。
肝臓、腎臓共に正常。
また、腫瘍マーカーも正常範囲に降りてきた。
経験上、マーカーが正常範囲に入ってからも2,3回、抗がん剤投与するのが良い。
最初の計画通り、6回投与する。
6月4日 (火) 外来治療3
8時来院。血圧71:119今日はいい感じ。
9時過ぎ診察。白血球数が少なめ。段々回復具合が遅れてきているので、次回は延びるかもしれない。
9時30分に外来治療室に。体温36.5度、酸素量97
10時15分、吐き気止め開始。今日は、いろいろ探して左腕の手首近くに。
12時20分からリツキシマブ。
16時15分終了。
6月5日 (水) 外来治療3
体温36.8度、血圧57:117、酸素量96
昨日投薬した左腕は、やっぱり痛みが出て赤く腫れてきたので、先生の判断で今日は右腕。
また、CVポートという処置方法の資料もくれたが、ここまで大げさな事はやりたくない。先生も、参考程度にと渡してくれただけ。
9時45分開始。10時45分からトレアキシン開始。12時25分終了。
血管に痛みを感じたので、途中からソルデムと同滴する。 痛みはましになった。
ソルデム12時50分終了。
風呂で洗う際、両腕とも静脈の所が痛い。
昨日の左腕の静脈は、腫れてきて前の黒く変色したところも腫れて色が抜けてきた。
6月6日 (木) 腕の痛み
左右とも腕を下げると痛みが出る。靴紐を結ぶ時とか。
便秘も始まったようだ。なかなか出てこない。
排便しようと手を膝の上に置いて、気張ると両腕が痛む。
熱が出て来た時のように、息が熱いような、喉の奥が熱を持っているような感じがする。
ちょっと倦怠感もある。
6月7日 (金) 副作用
抗がん剤の影響が今日くらいが一番強いのか?
熱っぽい時のように、息が熱い、喉の奥も熱い感じがする。で、顔が火照った感じも。
便秘で便は出ないし。
右腕の痛みは少しマシになった。
6月8日 (土) 便通あり
朝少し便通、昼過ぎに溜まっていた便が出て、少しスッキリ。
吐き気止めが切れてからの金土がしんどいという事か。今日もダルい。
夜になって少しマシになった気がするが、相変わらず喉の奥が熱い感じがして、こめかみをジンワリと押されているような感覚がある。
抗がん剤の味というか匂いがまだまだ残っている。
6月15日 (土) ビールが不味い
ムカつきはほとんどなくなった。
けど、週末のビールは美味しくない。苦味が勝つ。
腕は、どちらもまだ痛い。血管が黒めに色付いてきたし、死んだね。
どんどん点滴できる静脈がなくなっていく。どうする?
6月22日 (土) 歯痛?
右奥歯上下とも、ひと月ほど前から痛いような痒いような感じだったので、行きつけの歯科に診てもらう。レントゲンも撮ったが、分からないとの事。まずは、虫歯でなくて良かったけど。何なんでしょう?
レントゲンで、親知らずを取った所の下顎の骨もしっかり再生していたのを確認できた。ひと安心。
6月25日 (火) 診察
診察。血液検査の結果、白血球数の戻りが遅い。
来週の検査で増えていなければ、投薬は延期。
日経新聞に、抗がん剤が心臓病の原因になるという記事が載っていたので、先生に聞いてみる。
これは、薬の種類によるそうだ。R-B療法の薬ではならない。R-CHOPの薬の一つは可能性があるとのこと。
こういう記事のか書き方だと、抗がん剤全てが心臓病の原因になると誤解される。
もっと責任をもって正確に書いてもらいたいものだ、と先生が憤慨していた。その通りだと思う。
腕の静脈がやられていく。治療が終わるまで大丈夫か心配。
先生は、静脈はいくらでも代わりができるので心配ないと軽く言うけれど、点滴できる血管が無くなるじゃん。
7月2日 (火) 外来治療4
白血球数が2800と少し少なめだけど、予定通り抗がん剤治療。
先生の話では、通常、4回目くらいからしんどくなってくる。
確かに、前回の治療後からつらくなってきている。
高齢者は耐えられないので、ここでやめることが多いが、4年後くらいに再発する。
マントル細胞リンパ腫は、消えたように見えて再発しやすいタイプ。
最初にR-CHOPやっているので、それも1回と考えるか、検討しますとのこと。
静脈は、死んでも新たに出来るので、問題はない。腫れや変色の見た目の問題だけ。
死んだ静脈は、しばらくすると消えてしまうから、放っておいて大丈夫。
いやいや、点滴しやすい血管がなくなっていくって言ったら、「まあ、それは看護師がちゃんとやるから。」って、現場の苦労を分かってないな。
9時45分、体温36.5度、酸素量97
10時15分から吐き気止め点滴開始、11時15分からトレアキシン。
12時50分よりリツキシマブ開始。血圧52:122、体温36.5度、酸素量96
16時35分終了。今日は、温めながらやって、最後の方で少し痛くなった程度。さて、大丈夫かな?
7月3日 (水) 外来治療4
今日は朝から顔が上気したような感じで、だけど体温は平常。喉の奥の方で抗がん剤の匂いを微かに感じる。
9時前に外来治療室に行って、先生の簡単な診察で、今日もOK。
腕の静脈痕は、段々と色が落ちていく。薬が新しいので対策が確立されていないらしい。
昨日点滴した静脈は、痛みも変色、腫れもなく大丈夫。
体温36.4度、酸素量97
今日は右腕、ちょっと痛みが違う、怪しい感じだ。
9時20分、吐き気止め開始。
10時20分、トレアキシン開始、ソルデムも同滴して、なるべく薄める。ホットパックも当てる。
トレアキシンは11時50分終了。
ソルデムが残ったのでこれが終わってから、生食流し。12時5分終了。
抗がん剤を入れると、てきめんに便秘になる。本日、便通なし。
7月4日 (木) 便秘とふらつき
便秘が続く。朝一のトイレで少し出ただけ。硬くないから、すぐ後ろまで来ているのが続けて出て来ればいいのに、胃腸の活動が弱まっているみたいで出てこない。ま、いつものトコロテン式だね。
昨夜は、なかなか寝付けなくて、ちょっと眠い。
10時30分、頭がボーとした感じがする。ムカつきは無い。
昼から、顔が上気して頭のボーとした感じが強くなってくる。フラつく感じも。
何か危なそうなので、土曜日のディーラーでの車の整備は1週間延ばした。
午後になって2回目の便通。コロコロのウンチが一食分って感じ。
7月6日 (土) 掃除でダウン
掃除機がけで体力使ってダウン。少し寝たら楽になった。
今回は、ムカつきはいつもより軽い気がするけど、身体がだるい。
食べるとムカつきが出てくる。
朝食後に便通は、少しだけ。昼過ぎの便通でやっと一人前に出てスッキリした。
顔の火照りと息の熱さの、いつもの感じが出ている。
今日はしんどい1日だ。
7月7日 (日) 夕方ダウン
今日も調子悪い。ムカつきと倦怠感と顔に上気した感じ。
便通は朝と昼。昼の方が多いけど、スッキリ出ないね。
久々に散髪して、スッキリした。
夕方、体力切れ。布団に横になる。
前回まで大丈夫だったのに、なんか急にしんどくなった。
7月8日 (月) 会社を休む
今朝も、上気した感じでダルい。もちろんムカつきもあるし。
会社は休むことにした。
掃除機かけたら、ツラくて寝る。動くとしんどい。
胸焼けのような感じで、喉の奥の方に抗がん剤の匂いと言うか、クスリ感がまだまだ感じられる。キツイ。
便通は、朝昼二回。
仕事は、メールのやり取りで同僚に片付けてもらった。
7月12日 (金) 座りたい
便通は通常通り。
まだ、ムカつきと抗がん剤の匂いがする。
会社の行き帰り、ポケモンgoのおかげで、朝夕歩けてるけど、帰りの電車は座りたくて、次の電車に並ぶようになった。ちょっと情けない。
7月13日 (土) リコール
リコールで車を持って行ったら、ブレーキオイルとエンジンオイルが漏れている。すぐ直した方がいいので、置いて帰る。出来上がりは木曜日。
ビール飲んだけど、一口目はうまいが、あとは苦い。
7月16日 (火) 声がかすれる
顔の上気した感じは、まだある。今日は、しばらく話していると、声がかすれてくる。
7月23日 (火) 診察
日焼け止めのための帽子は必要か、先生に質問したら、皮膚が薄く弱くなっているので、なるべく強い直射日光には当たらないほうが良いとの返答だった。通勤時は気を付けよう。
結構つらくなってきたと話したら、最初のR-CHOPもいれて、計6回と投薬したと考えましょうとのこと。
外来治療を4回やったので、これで合計6回。
やっと終了。
造血幹細胞移植のパンフをもらって、説明を受ける。
今、リンパ節や喉の腫れもひいて、癌細胞はほとんどいなくなったと考えられるが、最後に抗がん剤の大量投与でとどめを刺し、癌細胞をせん滅する。
しかし、その際に癌細胞だけでなく、正常な造血幹細胞もやられてしまう。
そこで、抗がん剤大量投与の前に造血幹細胞を採取する。
そして、抗がん剤大量投与を行った後に、あらかじめ採取しておいた造血幹細胞を体内に戻して、血液を造れるようにする、という治療ですと。
で、8月9日から、造血幹細胞採取のための入院決定。
以上で、4.外来治療(2019年4月9日~7月23日)は、終わりです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
もし、よろしければ、続きもどうぞ。
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