などらきの首・居酒屋脳髄談義

いつもの箇条書き感想文!

・初出は幽vol.26のドグラ・マグラ競作短編。
・なのでそもそもドグラ・マグラパロ。
・『京極堂トリビュート』の「朦朧記録」やモノノ怪の「鵺」を思い起こさせる雰囲気で好き。(感想)
・ドグラ・マグラあんま解ってないので、もしかするとドグラ・マグラパロを百鬼パロ?と言ってる可能性は多分にあります。

・「女は子宮で考える」は魍魎の久保竣公ネタ?
・「脳が情報を検閲する、チューナーである」の下りはドグラ・マグラベースでしょうが、姑獲鳥の夏の100ページ薀蓄の影響もあるような。
・さらに上記を掲示板とまとめサイトの関係に例え直して理解を促すのは京極堂ムーブがある。
・「小崎さんの前立腺(作中では思考する部分と仮定されている)もまたペテン師である」はドグラ・マグラであり、一方で姑獲鳥の夏の「脳は騙す」にも近い気がする。
・石坂が、同級生の女学生をカッとなって駅のホームから突き落とした件は魍魎の頼子パロかな。「酔っていた」と言い訳(酔っていたのは事実かもしれないけど)したことから考えても、時刻は夜の可能性が高いので更に頼子っぽい。
・古典をペラペラ解体し、噛み砕いて再構成する手法!
・作中に登場する(皮肉の文脈で)「京極堂さん」。
・久保竣公と似た主張の主人公、楠本頼子と同じ罪を持つ石坂、からの「罔兩です」パンチ!!!
・美馬坂先生も雨宮も一般的な殺人自体はしていないし、ちょうど魍魎の匣の殺人者たち要素が集合した感じもある。
・荘子の罔兩についての説明、これ進研ゼミで見たやつだ!
・憑き物落としと言っても過言ではない下り。一般的に不思議(例:榎木津の能力)すら不思議を解体する京極堂の様と、「記憶」を仮定して説明できる事項にする"牧野"の振る舞いも近いものがある。
・問われて揺らぐ自己という点で、姑獲鳥で京極堂に煙に巻かれて己を疑う関口巽っぽさがある。
・どちらかというと、朦朧記録っぽいですが。
・脳髄に囲われ、囚われるは脳髄屋敷が出てくることだし、狂骨ネタっぽい。