9-2 2020年第7回香港立法会選挙方式について発表
立候補表明期間や選挙区ごとの定数が明らかに
香港政府は6月12日の官報で2020年9月6日に予定されている香港立法会議員選挙の方式などについて発表しました。
それによれば立候補期間は7月18日から31日までです。
35席ある地域選挙枠では5つの選挙区に分けられ、各選挙区からの当選議席数は前回と同じで次のとおりです。
香港島6 九龍西6 九龍東5 新界西9 新界東9
全70議席のうち残りの35議席は29の職能団体から選出されます。
2020年香港立法会議員選挙をめぐる動き
2014年に起こった雨傘運動の影響を受けた前回2016年の第6回立法会選挙では従来の親中派(建政派)と民主派(泛民派)に加えて、香港民主化の急速な進展とその先に独立を見据える本土派と呼ばれる層が誕生します。
その後香港政府や中国政府による弾圧で一時民主化運動は下火にならざるを得ませんでしたが、2019年に起きた逃亡犯条例改正反対運動をきっかけに香港全市民に民主化運動の火が再燃。
同年の区議会議員選挙では民主派が8割以上を占める圧勝劇を演じ、その勢いのまま2020年の立法会選挙を迎えます。
ただし現在世界中で問題視されているように、中国共産党は今週の立法会選挙で民主派が躍進することを未然に防ぐ目的で香港に国家安全法制を適用される動きがあり、状況を注視しなければなりません。
香港立法会選挙の詳細については以下の記事をご覧ください。
今日も香港の状況は刻一刻と変わっています。そんな状況の深層を理解できるような基礎知識を得られる記事を目指しています。皆様からのサポートは執筆の励みになります。どうもありがとうございました