既存のコミュニティーに後から参加して自分の居場所を作る方法

このノートは、その界隈で名の知れた有名人でないモブキャラの僕が 今よくお世話になっているコミュニティーや、以前入り浸っていたコミュニティーに新参者として入った時に心がけていたことを、自分の備忘録的な意味で綴っています。(忘れそうになったら読み直すために。)

また、そのコミュニティーに新規で来る人で、「どうして自ら人に疎ましがられることをするの?」と思うことが多々あるので、それをしないように心がけるだけで全然印象違うよ、という啓蒙書のような読み方もできます。

新しい友達を作る時にも、新しい異性とごにょごにょな関係を築く時にも、様々な場面で役に立つと思います。(余談ですが、以前僕がとある講習会で解説した話と結構似ています。聞いたことのある人は復習のつもりで読んでください。)

さっそく本題です。

僕が心がけているのは、「初対面の時に嫌われない」ということ。

初対面の時に嫌われてしまうと、そのあとのリカバーはめちゃくちゃハードです。学校や会社と違い、趣味の集まりや行きつけのバーでの関係性なんて、「めんどくさい奴とは関わらない」が一番正解なのだから、初手でヘマをすると誰からも避けられてしまい、そのコミュニティーに入ることすら許されません。

嫌われないためには、出しゃばらないこと。こちらは「既存のコミュニティーに」「後から参加」しているのだから、最初アウェイなのは当たり前です。

よく「自分を出せる関係性」と言いますが、自分を出すのは後ほどです。初回は我慢と様子見、2回目は少しだけ自分を出す、3回目はさらにもう少し、という感じです。初回はビビって何もできないと困るからお酒を飲んでブーストする、という人がいますがあれは完全にダメ。初回こそ一番冷静な状況判断が必要です。酔って気が大きくなってウザ絡みをして嫌われるのが関の山です。

要するに、アウェイだからといって焦って初回から一足飛びに距離を縮めようとせず、じわじわ縮められればいいという考え方です。そうすると、出会ったその日に美味しい展開になることはありませんが、のちのち自分も相手も肩肘張らずに付き合える関係を作ることができます。(その日のうちに結果を出さなきゃいけないナンパとかとは違う考え方です。)

 

「じわじわ距離を縮める」とは

球技と同じで、自分にパスが回ってきたら打つ。それまでは打たない。自分にパスが回ってくるまでひたすら待つ。でも何もせずに待つわけではありません。自分の近くの人たちが面白い話をしていたら、みんなと同じタイミングで笑います。それだけです。集まりの端っこに一応参加しているんだよ、ということを表明できれば十分です。僕は、よく部屋の隅っこで何もしゃべらずに座っていたのでよくツッコミまれました。「すみっこぐらし」とか言われましたね(笑)

コミュニティーに先にいる人たちが自分を歓迎してくれる場合、こちらに質問をしてくれます。待ちに待ったパスです。でも浮かれて羽目を外してはいけません。脳みそフル回転で 適度に 答えます。例えば趣味のバンドサークルだったら、「ギターの経験はどのくらいあるんですか?」「かれこれ15年くらいですね。あなたは?」くらいのキャッチボールです。「ギターの経験はどのくらいあるんですか?」に対して「15年くらいですね。実はうちの両親が音楽に造詣が深くて小さい頃から英才教育されましてね、あ、その流れで大学時代はプロ活動もしていて、○○ってバンドのレコーディングに参加したこともあるんですよ。△△ってアルバム聴いたことあります?」とかベラベラしゃべってしまう人がいます。こういう人とはもう会話したくないので、避けられてしまいます。パスを1本しか出していないのにどうして5本も6本もシュートを打とうとするのでしょうか。最初の1本以外、全部空振りしてますよ。だってそこにボールはないですからね。

厳しい環境の場合、既存のメンバーがこちらに興味なさそうなこともあります。その場合は何もせずに通います。経験則ですが、3、4回通っていると、「最近よく見かけますね」と話しかけてくれます。そうこう話しているうちに質問も投げかけてくれるでしょう。そうしたら先述の「ほどよいキャッチボール」をすれば良いのです。

どちらにせよ、自分が喋っていいタイミングが来るまで喋らないということです。「雄弁は銀、沈黙は金」と言いますもんね。

結論としては、「相手が欲していることをする」だけなのです。

相手が何を欲しているか簡単にはわからないので、常に脳みそフル回転です。お酒を飲んで酔っている場合ではありません。

相手が普通に会話を楽しみたいなら、1球ずつキャッチボールをする。相手がもっと親密になりたいと思って初めて、もっと自分を出すことが許されます。そういう場合は相手も自己開示(もしくはこちらの自己開示を促す質問)してくれることが多いので、それに合わせてこちらも自己開示すれば良いので簡単です。 

余談ですが、会社で仕事をしていたら突然すでに酔っている女の子3人組から電話がかかってきて、「今どこにいるの?あなたのことをもっと知りたい!もっと仲良くなりたいから今すぐ来て!一緒に飲もう!」と言われたことがありました。こんなにわかりやすくパスを出してくれたらこちらもとても嬉しいですね。

僕はこんな風に心がけています。いろいろ気にしすぎでしんどくない?と言われますが、しんどいのは最初の数回だけです。そこをうまく乗り切れば家族みたいな関係になれます。いぇーい。


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