見出し画像

ウェンバンヤマという人 | Game 7 vs スパーズ | 2023年11月6日

ヴィクター・ウェンバンヤマがインディアナポリスにやって来た。
ちゃんと観てはいないが、開幕戦のウォーリアーズ戦でコートを席巻する姿はインパクトがあった。
こういう超人を相手にどんなプレーをするのかは興味があった。そして、スパーズはチームとしては決して格上ではないので、きちんと勝ちたい試合であった。

試合は予想外にもペイサーズが終始試合を圧倒。FG57.9%、3P52.6%で計152点をもぎ取るという何とも大味なものとなった。

この試合は、中々のインパクトを世間に与えたようだ。
無敵のディフェンス力を持つと思われたウェンバンヤマを擁しながら152点取られたこと、ウェンバンヤマはオフェンスでもFG3/12(25%)の13点に抑えられたこと、そしてペイサーズの3番手センター、アイザイア・ジャクソンにダンクをブロックされたこと。
怪物クラスのサイズと、それに似合わぬ高いスキルとスピードを持つウェンバンヤマも、結構普通に止められるんだ、ということを証明したペイサーズ。これは中々誇らしいことだ。

気付いたらペイサーズファンだった自分だが、伸びしろがある若いチームだからとか、ジャイアントキリングが見たいからとか、スモールマーケットのチームが性に合うからとか、そういう理由でファンになったのではない。
僕がファンになった頃のペイサーズは、ジャーメイン・オニール、ロン・アーテスト、レジー・ミラーを擁し、選手層も厚く優勝候補筆頭レベルの強豪だったし、華々しさもあった。
自分がペイサーズに魅せられた理由、それはたぶんバスケットボールチームを応援する姿勢が、やや根底的(内面的)な方だからではないかと思う。
メディアから聞こえてくるニュースは、いつも表面的である。表面的な強さを崩すために、いまある戦力でどう戦うか、もしくはどういう風に鍛錬し強化していくかを考え、実行し、表面しか見えていない人々に気付かせるのが楽しい。大部分の人が表面的なニュースを信じ込み、間違った理解をしているということを証明することができると思えたチームがインディアナ・ペイサーズだったのだ。
チームが迷走していた時期もあり、そのときはもはやペイサーズを応援する楽しさも見失っていたが、ハリバートンを中心に正しくパワーアップしていくチーム、そしてチームとの長期契約に迷いもなくサインしてくれたハリバートンの存在が、ポール・ジョージ時代、ヴィクター・オラディポ時代とは異なる次元のワクワク感と、ペイサーズファンになった当初抱いていた純粋なバスケットボール哲学に基づいた、応援する動機を僕に与えてくれている。
このスパーズ戦を観ていて、そんなことを考えてしまった。


SAS 111 - 152 IND
ハリバートン 23P 2REB 8AST 1STL 1BLK
ヒールド 19P(FG:7/8, 3P:5/6) 1STL
トッピン 19P 2STL
ターナー 15P 12REB 2AST 1BLK
ニースミス 15P 2STL
(SAS)
ウェンバンヤマ 13P(3/12) 10REB 1STL 2BLK
ジョンソン 16P 3REB 3AST
マクダーモット 17P 4AST

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?