フルッタメルカダオ ナチュラル

普段飲まないようなコーヒーも飲んでみようということで、珈琲問屋で「フルッタメルカダオ ナチュラル」をシティローストでオーダーしてみました。

豆の名前はポルトガル語で果物市場を意味し、その名の通り、焙煎豆から完熟バナナのような甘い香りが漂います。
開封したとき、あまりの甘い香りに洋酒の効いたパウンドケーキと間違えるほどでした。

産地はブラジル。特殊なレシピで発酵させることで、このフルーティなフレーバーを纏わせているのだそうです。ベースのブラジル豆の香りが、フレーバーと最高の組み合わせになっているのを感じます。

「ナチュラル」というのは生豆の乾燥方法の一つで、「ウォッシュド」が果実の皮を剥いて洗ってから乾燥させるのに対して、「ナチュラル」は果実を剥かずにそのまま乾燥させる方法で、発酵が進みやすい上に気候に影響されやすいため味にクセやムラをなくすのが難しく、でもだからこそ焙煎士の腕次第でウォッシュドでは引き出せない深い味わいが実現できるのだそうです。
「ナチュラル」と「ウォッシュド」。初めて知りました。

ドリップで淹れ、最初の1杯の感想はとにかく華やかな味。派手な味。お化粧をいっぱいしたおしゃれさんなコーヒーだなと思いました。おいしいんだけど、リピートオーダーするような味ではないかな・・・と思っていたのですが、少し日にちを開けて飲んだ2杯目はそこまで派手な味には感じず、奥にあるキレのある苦みや深いコクを感じるようになりました。（人もコーヒーも第一印象で判断してはいけないなと、本当に思いました）

はちみつ紅茶を飲んでいるような、自然と明るい気持ちになれるようなコーヒーです。
カステラ、マドレーヌ、クリームパンなど卵を使ったお菓子と合いそうな気がします。

アイスコーヒーにしたら、かなり個性的な味になりそう。
原宿とかで出したら、売れるかも。