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ペイサーズ @ セルティックス 2023年3月24日

ボコボコ。
目を背けたくなるような実力の差を感じました。

攻めで乗ってきた時ほど、守りの圧力を上げるセルティックス。すごかったです。もともと地力で劣るこちらの戦意は喪失してしまいました。チャンピオンの戦い方だなという感じがしました。詰め将棋モードに入った時の集中力が段違いでした。

このブログでいつも、ペイサーズはディフェンスが悪いって書いてますが、正直どう悪いのかがはっきりわかってません。強豪との差は何なのかを分析するべくもう一度試合を観てみましたが、やはりあまり理解できず・・・ヘルプが遅いのか、そもそもヘルプのポジショニングが悪いのか、そんなところなのでしょうか。詳しい人に論じてほしいです。
ターナーがディフェンスに絡む場面では、結構抑えることができていますが、チーム全員、ペリメーターでのヘルプポジショニングを特訓してほしいです。
サイズも小さいので、一度抜かれると体格のある選手に押し込まれるパターンもかなり多いです。遠回りしてもいいので、まず鉄壁のディフェンスを構築してほしい。元々インディアナのアイデンティティはそこにあったはずです。

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セルティックスを見ていて思ったのが、各選手のタレントをダブらせずに戦術がプレイされているということです。
テイタムとブラウンの二枚看板のスコアリング、スマートのディフェンス、ホワイトの牽制球としての存在感、ホーフォードのリバウンドと経験値、という感じで個性のあるメンバーが、Aプラン、Bプラン、Cプランと形を変えて襲ってくる感じに、手のつけられなさを覚えました。

それに対してペイサーズは、「ハリバートンからの決定的なパスを受けて決める」、「ハリバートンが自分の力で切り開いて決める」、この2つ以外のオプションが、無いに等しい、もしくは選んではいけない空気がある、という現状があると思います。
この試合、ネムハードは空気でしたが、ここ最近のハリバートンが欠場している試合では、ハリバートンとはまた違う形でゲームを作っていけることを証明したはずです。それなのに、ハリバートンが戻ったとたん普通のキャッチアンドシューターみたいになってしまうのは、選手のタレントのダブつきを黙殺するチーム戦術を採っていると言わざるを得ません。

例えばマスリン。マスリンは明らかに才能を秘めた選手ですが、基本的にはある程度ボールを占有してアイソレーションから得点するのが得意な選手なように見えます。この場合は、チームとしては彼が出場している間はオフェンスの1stオプションにするぐらいの思い切りが必要だと思います。
キラーパスが売りのハリバートンが同じフロアに立っていることでリズムが掴めないのであれば、それは才能のダブつきなので、出来るだけ別のユニットとして出すか、ハリバートンの方にマインドを切り替えてもらうしかないと思います。

現実世界では、テレビゲームのように能力の足し算では強いチームは作れないし、各選手の自己実現欲求を満たすことや、周りの選手との相性を見極めながら、たくさんの掛け算や割り算を組み合わせて、最高のチームバランスを作っていくことが必要だと思います。

ハリバートン、若干キラキラし過ぎかもしれない。
二つの太陽をどう活かすか、チームの調整力が問われていることに気付いてほしいです。

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その他気になったことをメモ。

  • やはりリバウンドが辛い。ボックスアウトしても小さすぎてぶんどられるシーンが目立つ。

  • ジャクソンのプレーが色々雑。シュートも雑だしポジショニングも雑で、見ていて不安になる。これ治るのか!?

  • ターナーのターンアラウンドシュートが達人の域?派手さは全くないけど、アル・ジェファーソンのような渋さが出てきた。


IND 95 - 120 BOS
ハリバートン 20P 9AST
ターナー 20P
(BOS)
テイタム 34P 7REB 2AST 2STL
ブラウン 27P 7REB 4AST
ホワイト 22P 4REB 9AST 1STL 1BLK

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