ペイサーズ vs バックス 2023年3月29日

この試合もハリバートン、ヒールド、ターナーが欠場。
プレーイン入りは諦めないでほしいですが、一方でロッタリー上位を狙いたい位置にもいるので、複雑ですが怪我や体調でquestionableの選手を無理に出場させる必要はありません。

1Q
マスリン、ネムハード、ウォーラを中心にシンプルなオフェンス展開。
ミスしても、あれこれ手をつけずに自分たちのメインウエポンでの攻撃を継続出来ていたのが良かったです。
マスリンは今日は一段とエースモードで、積極的にボールを要求し自分のリズムを作っていきます。必殺技・体幹レイアップも飛び出し、ポテンシャルの高さを感じます。
ディフェンス、リバウンドも集中できていて、いつもより相手に難しいショットを強いることが出来ています。ジャクソンのゴール下でのクリーンなディフェンスや、ジェイレンのフェイクに引っかからない堅実なディフェンスが光っていました。
全体的に、無茶をしてターンを無駄にする機会が少なく、良い形だったと思います。
スミスのオフェンスリバウンドやプットバック、バックスキラー・マコーネルの必殺ショートジャンパーも要所で決まり、マスリンを筆頭にオフェンス構成のバランスは良かったと思います。
30-34の4点ビハインドで1Q終了。

2Q
序盤、6～8点のビハインドとなり、ジャクソンの一人アタック失敗やニースミスのカットインへのパスミスなど、得意な形ではない高難度オフェンスが増えてリズムが狂い出します。
食らいつくべき時間帯は、メインウエポンであるウォーラによる崩しやニースミスのキャッチ＆シュートを基軸にシンプルにオフェンス展開したいところでした。
終盤は再びネムハード、マスリン、ウォーラが核となりシンプルなオフェンスをし続け、点差を2点まで詰めました。
パス回しからワイドオープンになったブリセットやスミスによるスリーの応酬タイムもあり、相手に食らいつくために正しいオフェンス選択が出来ていたと思います。

3Q
序盤にネムハード→マスリンのアリウープが決まり、跳躍力に驚嘆。やはりポテンシャルの塊です。
2Q終盤から引き続き、余計なことをせずシンプルなオフェンス展開を継続。これで負けるなら仕方がないという姿勢でやってほしい。
マスリンのドライブには自信が満ち溢れ、3Q残り6:50にはアンドワンも決めました。
ウォーラはオフボールで走り回ってからのスリーやミドルで、2ndオプションとして完璧な動きを見せています。
マスリン、ウォーラの攻撃に集中したことで、ニースミスのキャッチアンドシュートにも余裕が生まれ高確率でスリーを決めていきます。

ホリデーのスリーのミスからのオフェンスリバウンドを取られ、カーターにやり直しのスリーを決められた後、スミスの打ち急ぎスリーや強引なカットインなど慌ただしいプレーが続き、また点差が10点に開いてしまいます。どうか勝ち筋を見失わないでほしい。
残り2分を切ったあたりから、バックスの攻撃のギアが1段階上がり、ペイサーズは徐々に対応しきれなくなっていきます。
こういうときこそメインウエポンによる基本戦術を粛々と実行して食いつないでほしいところだったのですが、ブリセットのドライブなど低確率のセレクションが続いた後、ネムハード、ウォーラ、マスリンが下がったクォーター最終盤は、チームでの連携も見られず、一気に点差が20点近くまで広がっていきます。
今日しっかり仕事に集中しているニースミスが最後きっちりブザービータースリーを決めて、107-119の12点ビハインドで最終Qへ。

4Q
マスリンがレイアップからアンドワン獲得。フリースローは外れますが、エースの仕事を続けます。
流れを取り戻しかけましたが、グレイソン・アレンのスーパーダンクを皮切りに再びバックスペースになってしまいます。
残り8分を切り、ネムハードが若干攻め急ぎ気味になりマスリンやウォーラを使う形にうまく持ち込めない時間が続きます。自分で行っても決めきれず、やはりハリバートンとの差はあります。
ディフェンスの集中力も切れてしまい、点差が縮まることなく敗戦。

1Q～3Q途中までのようなシンプルな戦い方を続けつつ、もう少しうまくアジャストできれば、結果は変わっていたかも。

試合を通して、今日はマスリンに任せるというか、エースとして成長してほしいというチームの強い意図を感じました。
このチーム方針には全面的に賛成です。異次元のポテンシャルを秘めているのは間違いないので、なるべく早く、誰で点を取るのかという問いの答えになってほしいと思います。

MIL 149 - 136 IND
マスリン 29P 9REB 2AST 2STL 0TO
ウォーラ 18P
ニースミス 22P(7/9,3P:5/5) 3AST 3STL 1BLK
ネムハード 15P 15AST(career-high)
スミス 17P 6REB 4AST 1STL
(MIL)
ホリデー 51P 8REB 8AST 1STL 1BLK
ヤニス 38P 17REB 12AST 1STL