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編集者からみた原稿執筆の一工夫

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医療者の方、特に医師は、論文や雑誌・書籍の原稿をはじめ、学会などの発表用資料、施設内の配布物、患者配布用の紙媒体、ホームページのコンテンツやブログなど、執筆する機会が多いと思いま…
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記事一覧

編集者からみた、原稿執筆の一工夫:3-4.言葉足らずにならないように

日本語は主語や主部がなくても大丈夫など、文脈上、言葉が足らなくても通じることができます。…

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編集者からみた、原稿執筆の一工夫:3-3.メインの読者は誰なのか

これは書籍や媒体のコンセプトにも関する重要なことなのですが、メインの読者・読み手が誰なの…

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編集者からみた、原稿執筆の一工夫:3-2.「具体的な説明」は何をもって具体的という…

「具体的」という解説もなかなか難しいテーマだと思いますが、ある程度やりかたはあると思って…

編集者からみた、原稿執筆の一工夫:3-1.読む相手がどこまで知っているのか、知りた…

編集作業をする際、読者対象が誰で、企画の目的は何なのか、ということを意識して原稿内容を編…

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編集者からみた、原稿執筆の一工夫:2-4.一般向けは文章を短くする

文章が長く文字ばかりなので一目見ただけで「読みたくない」と思ったことはありませんか。 し…

編集者からみた、原稿執筆の一工夫:2-3.図表で解説した方がわかりやすいものは図表…

2-3-1 医学書の場合原稿として図・写真・表をいただくことは多いのですが、編集作業として、…

編集者からみた、原稿執筆の一工夫:2-2.箇条書きにして見やすく・わかりやすくする

箇条書きにする(提案する)ことは、理解度を上げるためによく行う編集作業です。 通常、文章を書いていると、箇条書きにしないで文章で繋げてしまいがちだと思います。 例えば、1つ前の原稿に以下の記載があります。 ●箇条書きアリ Wordなどで原稿を執筆されるときは、 ・Wordの機能のスタイルで見出しを選択する ・番号をつけて見出しをつける ・自身で大・中・小の3つ程度の見出しスタイルを作成し使用する などを推奨します。 箇条書きをとると、以下のようになります。 ●箇条書

編集者からみた、原稿執筆の一工夫:2-1.階層構造を意識して見出しをつける

2-1-1 見出しの重要性について 2-1-1-1 見出しをつけることの意味 なぜ見出しをつけるかとい…

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編集者からみた、原稿執筆の一工夫:1-8.出す順番を一緒にする

「出す順番を一緒にする」とはどういうことかと言うと、例えば、 「~以上のことから、①静脈…

編集者からみた、原稿執筆の一工夫:1-7.( )の入れ方

例えば、 「~は目を閉じながらうなずいた。その後、あの人は・・・」 という文章を、「目を閉…

編集者からみた、原稿執筆の一工夫:1-6.文末を「ですます」調か「である」調に統一…

文末を「~です。」「~ます。」(「ですます」調)にするか、「~である。」(「である」調)…

編集者からみた、原稿執筆の一工夫:1-5.医学用語・専門用語はしっかりと表記する

編集作業をしてると、医学用語・専門用語の変更をお願いすることが多々あります。 主に、以下…

編集者からみた、原稿執筆の一工夫:1-4.漢字を統一する、表記を統一する

前回は「漢字にする/しない」の統一でしたが、こちらは、「同じことについて漢字を統一する、…

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編集者からみた、原稿執筆の一工夫:1-3.漢字にする/しない、を統一する

細かいことですが、「漢字にする/しない」を統一することも編集作業としてあります。 この作業は、極論を言えば、文章の内容や理解度に影響はなく、編集としてのプロの仕事をしてるかどうか、の作業だと思っています。ただし、「教科書」や「正しい用語を伝えたい」場合は、必要な作業になります。 各出版社や媒体などで規則みたいなものがあると思いますので、原稿を外部業者が編集する場合はその規則で修正されますが、ご自身で執筆し完成させる場合は、ご自身のルールを決めて統一する、というのがよいかと思