犯罪抑止(物理)

性犯罪の罰則強化「多数意見」

この手の議論で「単に厳罰化しても犯罪抑止にはならない」と言う意見がある。狭義の意味では賛同できるだけの理由が並べられている。

ただ、裏ワザと言うか、少し違う解釈で考えれば厳罰化は十分犯罪抑止となる。

まず性犯罪は再犯率が高いことで知られている。暴行などもそうだが、場合によっては本人にもどうしようもない衝動などによる「ある種の病気」に近いものがあるからだ。

上記の前提から「だから厳罰化しても無意味だ」と結論付けるものも多い。

むしろ私は逆だと思う。

死刑、あるいは去勢刑は言うに及ばず、今よりも長いこと刑務所に収監していれば、その人物は実社会で犯罪を犯せない。なので懲役刑の長期化にも意味があるという理屈だ。刑務所内で性犯罪をするという可能性は否定しないが、まあ非常にレアなケースだろう。犯罪抑止(物理)とでもいうべきか。

また、再犯してしまった場合、最初の刑罰が不十分だったという判断ミスをその弁護士や裁判官がに認識する必要があるとは思う。罰を受けろとは言わないが名前くらい出してどうかな?「あなたがたのくだした刑罰では犯罪者は更生されてないよ」ということですから。むろん、犯罪者の更生は弁護士や裁判官の役割ではないが、とはいえ現在の更生の技術レベルや再犯率の高さを見たらば、罰則は相応に重くする必要があるんじゃなかろうかね。

犯罪者に人権はない・・・とまでは言わないが、とりあえず犯罪者が踏みにじった被害者の人権と同等程度には踏みにじらなければフェアではあるまい。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。