仮説と真実の間 2009年8月7日

仮説と真実の間をさまよう監査ツアー東北シリーズから無事帰還。

【お祭りコンボ】
この時期の東北はホテルも宿も確保にひと苦労。監査スケジュールを恣意的に組む立場になったら気をつけよう。

東北4大祭りのコンボで現地への移動も現地間の移動も影響されまくり。仙台七夕、青森ねぶた、秋田の竿燈、会津の花笠ですか。とりあえず拒否権を発動して青森と秋田は逃げきったものの、仙台と会津では色々と予定調整に四苦八苦。

まだまだ新米の監査人なので顔が売れておらず、初対面の方と話す機会は多くあります。アイスブレイクの意味でもトークで盛り上げたい思いは強いわけですが、初対面の相手に滑らないツカミとして「適度に整理すべし」というのがありますよね。

テ・・・テレビ
キ・・・気候
ド・・・道楽
ニ・・・ニュース
セ・・・生活
イ・・・田舎
リ・・・旅行
ス・・・スター・スキャンダル
ベ・・・勉強
シ・・・仕事

使えるはずの気候の話がかみ合わないのには笑ってしまいました。仙台で30度の温度計を同時に見た直後に現地の方は「熱いですね」私は「涼しいですね」と違う感想を同時に発しました。

【仮説と真実の間】
2年前に書いている情報の「量的」収集から「質的」収集に関する話です。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=435713905&owner_id=7016667

で、実務の監査だろうが推理ゲームだろうが同じ感覚でやるわけです。リアルの場合ネックになるのは質的情報収集の部分です。小説や推理ゲームであればある程度ご都合主義もあり、話がスムーズに進むのですが、リアル世界では「仮説は立てれど、立証できず」の事例が多く歯痒いです。(もったいつけるわけではありませんが、内容が内容なので具体例は書けませんけれど。) 自分の経験不足が大きいのですが、目星とか照準設定とかが大甘で、現場で臍をかむことが多いです。出張=遠征軍の常として、実際に動ける時間の制約や権限の限界もあります。(遠征軍に持久戦は不利ということです。必然的に短期決戦しかありません) この詰めの部分を磨き上げなければ持論が完成できないわけで。現場百回、精進あるのみですな。

いざネタが出揃えば、事実と証拠の積み重ね、出す順序のコンビネーションは自分なりに完成しつつあります。万が一、現場の方が意見や感想の断言でごまかそうとしても、追及しきるパターンが何種類か見えてきました。これは推理ゲームや将棋にも転用できそうな気がしています。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。