我が一族の棋風 レーダーチャート評価
元奨励会員である友人Hが私を含めた家族全員と対局後、棋風をレーダーチャートで表現していた。いつもの話とは少し違う。個々の能力の話ではなくて、レーダーチャートの表現傾向の話なので少し面白い。
レーダーチャートとは高校野球とかで出てくる能力評価みたいな手法で六角形の頂点に「攻撃力」とか「機動力」とかパラメーターがあって面積がでかいほど総合的に優秀というものだ。友人Hは別の友人を例えただけであり、うちの家族の棋風を例えたわけではないのだが、私の脳内では勝手に変換して話を聞いていた。
友人H「お父上は実直に面積を広げるタイプ。確実性があり、穴が無い」「勝つ手より負けない手」という感じ。対局していると自分が軽々しくく感じる。どっしりとした重いイメージ。
友人H「お母上は純粋に強みを活用し、弱点を争点にしない。軸がしっかりしてる」「やられる前にやれ」「先手必勝」という感じ。対局していると自分が受動的になっていると感じる。積極性のイメージ。
友人H「レーダーチャートは本来2次元なのに、なぜか高さの概念があって厚みがある。」これはH氏に唯一勝利した長兄のものだ。奇を衒っているわけではないが、バランスに優れ、将棋に厚みがある。対局していると自分の「薄さ」を思い知らされる。もっとも「格の違い」を感じさせられる。
友人Hが私を評価する流れになった。私は「ハナーさんはレーダーチャートの面積は変わらないまま、相手や状況の応じて変形するタイプ」とか言われるのを予想していた。「わしゃ、アメーバかい!」というツッコミまで準備していた(笑)。
実際の例えは以下の通り。
友人H「ハナーさんはチャートに他人にはない項目が1つ2つ余分にある」なるほど、そうきたか。一見全く無関係の能力が増えているってのはおもしろいかもしれない。
そこに増える項目は「思考の転用」をした内容によるのだろう。皆が「攻撃力」「防御力」「機動力」「精神力」「耐久力」とか並んでる中に唐突に「奇抜力」(?)とか「撹乱力」とか増えてる。いいイメージだ。棋風評価に追加するとしよう。
CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。