坊主憎けりゃ坊主だけを憎む

現金は安心というけれど他人が所有すると危ない・・・というSMBCのCM
冤罪だと取り返しがつかない・・・という死刑反対の意見、など。

その事象固有ではない理由を反論根拠にしている場合、正面から否定するのはよろしくない。なぜなら固有でない理由への反論は、固有ではない事象全てへの反論となってしまい、要らぬ争いを増やし、敵を作ることになるからだ。

反論にも流儀がある。「そもそもそれって固有の理由じゃないから的外れだよね」というのが正確な反論となる。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いは不要な争いを生む。

「坊主憎けりゃ坊主だけを憎む」が正しい。抜けもれなく過不足なく、その責任と権限の領域を見極め、因果関係の時系列さえ見誤らなければ、課題の大半はシンプルだ。相手の意見の求めるべきは認め、誤りは誤りとして指摘する。それを的確に行うことを意識しなければなるまい。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。