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色彩検定1級 2次

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色彩検定1級の2次試験に関する記事です。
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記事一覧

色彩検定1級 2次 Vol.07 PCCS トーン その5

前回から引き続きトーンのイメージについてお話します。 トーンのイメージ前回までにvからdkまでの紹介をしましたので今回は残りの低彩度のトーンと無彩色のイメージについて紹介します。 *マークがついているのは対になる反対語があるという意味です。 p:pale 低彩度で高明度であるpのイメージは以下の通りです。 薄い *d 軽い *g あっさりした 弱い 女性的 *h 若々しい 優しい 淡い *d 可愛い 全トーンの中で最多のイメージがあり、全体的に優し

色彩検定1級 2次 Vol.06 PCCS トーン その4

今回は前回にお伝えした通りトーンのイメージについて説明します。 このイメージも実際の試験ではよく出ます。 トーンのイメージもともとトーンを表す記号はそのトーンのイメージを表す単語から取られています。 例えばvはvivid(鮮やかな)、bはbright(明るい)。 しかし、それ以外にも例えばbなら「健康的な」、「陽気な」と言ったbrightの意味とは違いますがそこから連想されるイメージも持っています。 各トーンについては以下の図の通りのイメージが設定されています。 一部のイ

色彩検定1級 2次 Vol.05 PCCS トーン その3

前回のトーンの話はさらに続きます。 以前、PCCSの色相を手がかりにした配色について解説しましたが、トーンでも同じような配色の考えがあります。 トーンを手がかりにした配色トーンを手がかりにした配色はおよそ3種類あり、これもまたよく試験に出ます。 数が少なくわかりやすいので覚えてください。 同一トーン配色 pとp、またはltとltなど、同じトーンの色の組み合わせの配色を同一トーン配色と言います。 明度と彩度の差が少ないのでまとまりやすいです。 次回で解説予定ですが、トー

色彩検定1級 2次 Vol.04 PCCS トーン その2

前回からさらにPCCSのトーンの説明を続けます。 トーンと白と黒の割合前回ご紹介したトーンの有彩色は純色と白と黒の配合により区別があります。 以下の図を御覧ください。 純色は赤、黃、緑、青などのもっとも鮮やかな色のことで、PCCSのトーンではvになります。 これに白や黒が混ざることで明清色、暗清色、中間色に分類されるその他のトーンに分かれます。 また、明清色と暗清色はまとめて清色と呼ばれます。 「明清色から選びなさい」の様にこれらは試験で必ず出るので覚えてください。 純

色彩検定1級 2次 Vol.03 PCCS トーン その1

前回まではPCCSの色相環について解説しましたが今回からPCCSのトーンについて解説します。 PCCS トーンPCCSでは色の三属性(色相、明度、彩度)のうち、色相は色相環で表しますが明度と彩度はトーンによって表します。 トーンは色調とも呼ばれ、「鮮やかな」「明るい」「暗い」など色の印象によって分類が分けられPCCSでは明度が高いものは上、低いものは下、彩度が高いものは右、低いものは左に配置されます。 以下の図ではトーンの配置に「トーンの略記号」「英語のによるトーンの名称」

色彩検定1級 2次 Vol.02 PCCS 色相環 その2

前回から引き続きPCCSの色相環のお話です。 今回は試験でよく出る色相を手がかりにした配色についての解説を行います。 色相を手がかりにした配色PCCSでは、ある2色の配色を決めるにあたってPCCSの色相環での色相差、つまり色相番号の差や角度により〇〇色相配色と分類されます。 色相環は24分割なので各色相は15度差になります。 また、色相環は連続しているので1:pRの一つ前は24:RPとループして考えます。 試験ではある色Aに対してある色Bを〇〇色相配色で配置した場合の色を聞

色彩検定1級 2次 Vol.01 PCCS 色相環 その1

これまで色彩検定1級1次の記事をいくつか書いてきましたが、これからは2次の記事を書いていこうと思います。 2次は実際に色を見極める目も必要ですが、これまで3級、2級で学んだことを総動員しないと合格できません。 逆に言ってしまうと上記の事項を完璧にマスターしていれば1級の教科書の内容を全部忘れても2次は合格できてしまいます。 それほどまでに大事な3級と2級の、基本的なことや覚えておくと理解の助けになることをいくつか書いていきます。 PCCS 色相環2次試験では何をおいてもPC