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G1ななめうえ予想皐月賞2024

桜花賞の回顧記事を読みふけっていると、有力馬が枠順的に固まったレースは見ごたえがあって面白いというものがありました。今回の皐月賞も有力馬が真ん中あたりの枠に固まっているのできっと見ごたえのあるレースになるでしょう。
まずはジャンタルマンタル川田騎手の視点から皐月賞を予想していきます。独断的な有力馬の塊のなかでは内寄りの8番枠に入っていますので、血統的に距離延長に限界がありそうな同馬にはプラスでしょう。前走共同通信杯でスローペースに折り合わせようとしたところ、馬がかなり行きたがるそぶりを見せましたが、今回は前に行きそうな馬が内側にいるのでそれらを行かせて内1頭分を空けた内寄りのルートを取れそうです。前走の後半は上がり32.6秒と伸びていますが、今回は1ハロン延長で相対的に同じくらいの脚が使えるかは不明です。前走は一足先に抜け出したジャスティンミラノと同じ上りタイムだったので逆転はできなかったので、少なくともミラノよりも良い位置を取る必要があります。
そのミラノですが少し外目の13番枠ですが、両隣をモレイラ騎手と坂井騎手に挟まれています。彼らの馬に対して行き脚は付く方ですのですっと出してホウオウプロサンゲのうしろにつけて進出していきたいところです。ミラノを有力と見て、モレイラ・坂井両騎手はその後をピッタリ追走します。レガレイラ、アーバンシックは行き脚が悪いタイプなので後方からとなり、前を横切る形でミラノらが内に入り、ジャンタルの横につけていきます。
さて川田騎手ですが、ミラノに斜め前に入られるとついてきたモレイラ・坂井騎手ら3名からプレッシャーを掛けられ、先週の桜花賞の様に内に閉じ込められてしまいます。それでなくとも3~4コーナーでは外目がベストポジションの皐月賞で内に閉じ込められるのは最悪です。逆にミラノ戸崎騎手はそれが分かっているのでやってくるでしょう。川田騎手はミラノより前に出して阻止するか、グッと抑えてレガレイラくらいの位置まで下げるかですが、この列には先週ずっと邪魔だった横山武騎手のアーバンシックがいます。ジャンタルマンタルにスタミナの不安が無ければ先行したり発馬後内へ行かず外を回すという選択もできますが、それも難しいので苦しい展開を強いられます。
シンエンペラーはコスモキュランダを内に押さえながらミラノの斜め後ろで進めます。この馬もミラノほどの瞬発力は無いので、戸崎騎手に先んじてスパートをかける必要がありそのタイミングを計ります。坂井騎手からすれば自身が乗って強い勝ち方をしたメイショウタバルも気になります。前走は重の阪神の1800mの後半5ハロンを58.6秒で走り切っています。しかも前半に11秒台が2つあるペースで逃げてのものです。同馬は残り400m地点からの1ハロンを10秒台で走っており、しかもあまり馬場が良いところを選んでいるとも言えずなので、今回実績上位の馬に乗っているとはいえ焦りは感じるでしょう。この2つが相まって仕掛けどころを早くして掴まえに行く競馬をしてきそうです。モレイラ騎手は捲りを封じられて、シンエンペラーより一息遅れた仕掛けでは勝てませんので恐らくイン突きを模索することになりそうです。
メイショウタバルはこれらのし烈な有力馬の塊とは少し離れた2番枠です。逃げて好結果を出してきた同馬ですが、前走のラップは逃げ馬のそれではありませんでした。他馬に絡まれるのを嫌がる性格のようで馬ごみで我慢するのが苦手のようです。そんな同馬にとって少なくとも両サイドを他馬に挟まれる事のない内ラチ沿いのポジションを取るには絶好の枠に恵まれました。前走で他馬には対応できそうもないラップを見せつけているのですが、人気薄の同型がイチかバチかで絡んでくる可能性もありますが、荒れ馬場を苦にしない走りもありますので、ラチ沿いの最短コースを逃げていきます。後半要素が強い馬なので、別に逃げにこだわる必要はなく、前目のポジションであれば十分差し届くだけの脚もあります。コーナー回り切るまではこういう馬を無理に交わそうとはしないものですが、向こう正面に入って交わしに来る馬がいるかもしれません。その場合は抵抗せずマイペースを保とうとします。逆にここで馬がエキサイトするようだとかなり厳しくなります。そのままラチ沿いを緩め過ぎないペースで進めると3コーナーあたりで後続の恐らくシンエンペラーが仕掛けてくると思います。直線のトップスピードではこの馬には負けないので並ばれるまで現状維持の仕掛けでも間に合います。しかし、仕掛けてきたのがミラノの場合は交わす脚を使える可能性があるのでピッチを上げていく必要があります。ミラノはこちらが何もしなくても荒れた馬場を嫌って直線では外目に持ち出すはずです。タバルは多少荒れた馬場でもラチを頼って左鞭で走って前走は直線で伸びる脚を使いましたので、インを進みます。このコース取りの差で再度リードが広がります。このまま直線をまっすぐ走らせればタバル1着でゴールです。浜中騎手は高松宮記念ではナムラクレアでロスの多い騎乗でしたが、今回は内枠からピッタリラチ沿いを逃げるという単純な騎乗です。追いだしてからのクレアの伸びは凄まじいものがあったので、最後の直線ではもうひと伸びあると思います。シンエンペラーとジャスティンミラノは馬場の具合次第で荒れが進んでいればシンエンペラー、芝が残っているようであればミラノが次点に来るでしょう。3着争いには4コーナーから進出のレガレイラがビザンチンドリームを引き連れて飛び込んでくるでしょう。昨年のソールオリエンスのような競馬になるかと思いますが、少し離された3着争いになると思います。
◎メイショウタバル
〇シンエンペラー
▲レガレイラ
△ジャスティンミラノ
△ビザンチンドリーム
☆ダノンデサイル


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