年金についてどれくらい知ってる?しっかり理解して将来に備えよう!

こんにちは!MBrosのぽんたです!

最近知人からこんなことを聞きました。

「年金ってどうせ将来貰えないんでしょ?払わなくていいよね~。」

確かに年金の受取額が年々減少しているというのはよく聞く話ですよね。

今回はそもそも年金とはどのような仕組みなのか、そして老後の資金づくりにおすすめなiDeCoについてお話していきます!

年金には「公的年金」と「私的年金」の2種類がある

まず年金には「公的年金」と「私的年金」の2種類があります。それぞれ簡単にまとめてみました。

公的年金:日本に住む20歳以上60歳未満全ての人が加入する「国民年金」と企業などに勤務している人が加入する「厚生年金」の2つ

私的年金:公的年金(国民保険・厚生年金)に上乗せの給付を保障するもの、企業年金・国民年金基金・iDeCoなど

公的年金は強制加入、私的年金は任意加入となっています。それぞれについて、次で詳しく説明していきます。

公的年金のおおまかな概要

公的年金はそもそも5種類ある公的保険のうちの1つです。公的保険5種類は以下の画像のようになっています。

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公的年金である国民年金の被保険者は1号・2号・3号の3つの区分に分かれています。

1号は自営業の方など、2号は会社員や公務員の方、3号は2号(会社員や公務員の方)の被保険者に扶養されている配偶者です。

そこに上乗せとして、会社員や公務員の方(2号被保険者)が加入する厚生年金があります。

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国民年金の保険料は原則全員が同じ定額16,900円です。

しかし、厚生年金は保険料が月ごとの給料に対して定率となっているので、納付額は人によって異なります。

私的年金のおおまかな概要

私的年金は、公的年金に更に上乗せできる年金で、年金制度では3階部分にあたります。

私的年金には、大きく分けて「企業が実施する年金」「個人が加入できる年金」の2種類があり、条件を満たすことで誰でも加入することが出来ます。私的年金は、公的年金だけでは老後の生活が不安な人や、転職などで生じた空白期間を補填するために加入するのが一般的です。

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私的年金2種類には以下のようなものがあります。

企業が実施する年金:企業型確定拠出年金、厚生年金基金、確定給付企業年金

個人が加入できる年金:iDeCo、国民年金基金

ゆとりある老後生活のための私的年金

冒頭でも触れましたが、年金の支給額は年々減ってきています。

厚生労働省が2017年12月に公表した「2016年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、年金支給額の平均は国民年金が月額平均5万5,464円、厚生年金が14万7,927円となっています。

しかし、厚生年金は収入や加入期間によって支給額に差が生じるようになっていて、男女間の平均受給額に大きな差があるのです。

先程の報告書によると、男性は16万6,863円、女性は10万2,708円と両者間で6万円以上の差があることがわかっています。

よって、国民年金だけで老後の生活を送るのは苦しいと言えます。

つまり老後にゆとりのある生活を送るには、私的年金にも加入した方が良いということです。

ここで、私的年金で個人が加入できる年金の「iDeCo」について解説していきます。

iDeCoってなに?

個人型確定拠出年金(通称iDeCo)とは、国民年金や厚生年金などの公的年金に上乗せできる、老後資金づくりを目的とした年金制度の1つです。

加入者が自ら拠出した掛け金を、自分で選んだ商品で長期的に運用することで、老後資金を効率よく準備できる仕組みとしてつくられました。

加入者は、まず毎月一定の掛け金を積み立てて、保険・投資信託・定額預金などの運用商品から好きなものを選び、掛け金を元手に自ら運用します。

そして、60歳以降に運用して得た利益分を含む金額を、年金または一時金として受け取ることが出来ます。

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iDeCoの加入条件

iDeCoの加入条件は、日本在住の20歳以上60歳未満、公的年金に加入している人であれば加入することが出来ます。

雇用形態に関する条件はなく、学生や主婦・派遣社員・パートやアルバイトでも年齢制限内であればほとんど誰でも加入できるようになっています。

しかし、自営業者で国民年金保険料の全額または一部を免除されている方、学生納付特例制度を利用していて保険料納付を猶予されている学生は、iDeCoに加入することが出来ないので注意しましょう。

また会社員の方で既に企業型の確定拠出年金に加入している場合は、勤務先が企業型年金の規約でiDeCo同時加入を認めていない場合は、加入することが出来ません。

iDeCoへの同時加入をお考えの方は、勤務先に確認してみてください。

iDeCoは5,000円から始められる

iDeCoは月々5,000円の掛け金から始めることが出来ます。それ以上だと、1,000円単位で上乗せしていきます。

申し込み時に掛け金の額を設定しますが、その後掛け金の額を変更できる機会は年に1回のみです。

掛け金の額には上限があり、加入者の国民年金の被保険者種別や、加入している年金制度などによりその額は異なります。

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iDeCoは早いうちから始めておくべき

将来的な資産を増やすことが出来るiDeCoですが、利益を実感できるのはかなり先なので今はまだ今の生活を優先させた方が、と普通は考えてしまうかと思います。

しかし、早いうちから始めておく方が今の生活的にもメリットがあるんです。そのメリットが以下のものです。

・掛け金全額が所得控除の対象となる

・運用で出た利益は非課税

・受け取る際に税制優遇がある

・年金として受け取る際は「公的年金等控除」が適用される

・一時金として受け取る際は「退職所得控除」の対象となる

・転職・退職しても持ち運びが可能

もちろん、積み立てた掛け金を60歳まで引き出すことが出来なかったり、価格変動のリスクがあったりとデメリットもありますが、早めに始めるに越したことはありません。

iDeCoの手続きの流れ

iDeCoを取り扱う金融機関を運営管理機関といい、加入する際その運営管理機関を1社選びiDeCo専用の口座を開設する必要があります。開設手続きの流れは以下の通りです。

①申込書類の取り寄せ

②運営管理機関を1社決定

③運用商品を決定

④加入申出書に記入し提出

⑤会社員または公務員の場合は勤務先記入の「事業主証明書」を提出

⑥国民年金基金連合会の審査

⑦初回掛け金の引き落とし

ここまでいくと、口座開設が完了です。その後専用サイトにログインしiDeCoの運用がスタートします。

年金についてしっかり理解して将来に備えることが必要

ここまで年金とはどのようなものなのか、そして将来の資金作りにおすすめなiDeCoに関してざっくりとご紹介しました。

実際に私の周りにも、年金についてあまり理解しきれていない方たちが多くいました。今しっかりと年金について理解することで、将来の自分自身の生活を豊かにすることが出来るんです。

是非みなさんもこの記事を参考に年金についての理解を深め、今から賢く老後の資金づくりをしていきましょう!

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