老後資金貯蓄の為にやるべきことは?まずは固定費の削減から!

こんにちは!MBrosのぽんたです!

昨年、金融庁による「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書」の中のある記述が発端で世間を騒がせた「老後2,000万円問題」。

「2,000万なんてお金どうやって貯めれば…」と感じた方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。

実際「老後に2,000万円必要」というのは、報告書内の単なる一例に過ぎないのですが、マスコミの影響力も相まってこの一文だけが独り歩きし、世間を騒がせることになったのです。

しかし、老後の為に2,000万円もしくはそれ以上の金額が必要なのは間違いありません。

貯蓄を増やすためにまずやるべきこと、それは固定費の削減です!

本日はこの「固定費の削減」について、お話していきます!

老後に2,000万円もしくはそれ以上必要って本当?

本題に入る前に、老後資金として本当に2,000万円もしくはそれ以上の金額が必要なのかについてご説明したいと思います。

下記は総務省統計局の家計調査(2018年)を参考に作成した、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の実収入と消費支出の図です。

この図を見ると、実収入と消費支出の間に4万円以上の不足分があることが分かります。この状態で20年間生活するとなると、不足する生活費の合計は
4万円×12ヶ月×20年間=1,000万円程になります。

しかし趣味や旅行などをを楽しめるようなゆとりある老後生活を送りたい場合、上乗せ額として約15万円必要という調査結果もあります。 この場合は、
15万円×12ヶ月×20年間=およそ3,600万円もの老後資金が必要です。

誰しもが老後はお金の心配などせず趣味などを楽しみ、悠々自適に過ごしたいと思うのではないでしょうか。そのような生活を将来送るためには、早い段階から貯蓄についてしっかり考え行動を起こすことが大切です。

まずは固定費の削減から始めよう!

老後資金の貯蓄の為にすぐに始められること、それは「固定費の削減」です。

ちなみに家計の話になるとよく出てくる「固定費」と「変動費」ですが、違いは以下のようになります。

固定費:生活する中で必ず定期的に支払いが発生する費用のこと。例えば住居費やスマホ料金、生命保険料など。

変動費:その月ごとで支払い額が変動する費用のこと。例えば食費や交際費、娯楽費など。

ではなぜ「変動費」ではなく「固定費」を先に削減するべきなのか、それは「固定費」を削減する方が圧倒的に節約効果があるからです。

「固定費削減」の節約効果が高い理由

「固定費」を削減する方が圧倒的に節約効果がある理由2つをご紹介します。

①効果が長期間継続する

変動費は使った量が増えたり減ったりすれば、それに応じて料金も増減します。しかし固定費は毎月決まった額を支払うので、その支払い額を削減することで毎月決まった額が確実に節約出来るのです。

毎月の額が小さかったとしても結果的には、1年・5年・10年と経つにつれ累計節約額は非常に大きくなります。例えばスマホ料金を毎月1,000円削減できた場合、累計節約額はいくらになるかを以下の図で表してみました。

支払い額を1度ガツンと減らせると、たった1年でもかなり大きな削減になることが分かります。このように一度見直せば節約状態が継続するため、固定費の節約効果は大きいのです。

②家計の支出に占める割合が大きい

家計の支出に占める固定費の割合はどれくらいかご存じですか?マネー研究所の 「固定費と流動費 黒字家計に見る黄金比率」には、以下のようなことが書かれています。

・黒字家計、赤字家計を比較すると、貯蓄ができる黒字家計の平均は固定費45%、変動費35%。残る20%が自然と貯蓄額になるという結果。

・一方、赤字家計の平均は、固定費65%、流動費45%で黒字家計との違いは明らかである。

支出に占める割合が大きい分、固定費を削減すると大きな節約効果が生まれます。家計全体に対する割合が大きい箇所を削減した方が大きな節約になりますし、逆に割合が小さな箇所を節約してもなかなか効果は出ません。

固定費の具体例とその節約術

「固定費」を優先的に削減した方が良い理由が分かったところで、今日から始められる固定費の節約術をいくつかご紹介します。

住居費

まずは固定費の中でも大きな割合を占める住居費の節約術です。住居費には主に家賃と節約ローンがあるので、その2つの節約術をご紹介します。

・家賃

家賃は契約更新のタイミングで大家さんなどに交渉してみると良いでしょう。ただし、その場合は明確な交渉材料がないと家賃の減額は困難です。また、一般的に家賃は月給の3分の1の金額が理想と言われているので、もし家賃が3分の1以上の額で生活が厳しいようであれば、引越しを検討するのも一案です。

・住宅ローン

住宅ローンは「住宅ローンの繰り上げ返済」または「住宅ローンの乗り換え」を検討してみると良いでしょう。資金的に余裕があるのであれば、住宅ローンを繰り上げ返済して支払額分の利息を節約するのがおすすめです。

また、高い金利で住宅ローンを借りている場合は借り換えをすることで毎月の返済額を安くできる可能性があります。しかし、諸費用の手数料が高い、審査・契約などの準備に手間がかかるといったデメリットがあることも頭に入れてきましょう。

スマホ料金

大手3キャリアのいずれかと契約中であれば、格安SIMに切り替えるだけで節約効果があります。MMD研究所の調査結果によれば、大手3キャリア( NTTドコモ 、au、ソフトバンク)は平均月額8,451円に対し、格安SIMは音声通話対応で平均月額3,400円となってるので、格安SIMに切り替えれば毎月約5,000円の削減になります。

しかし格安SIMに切り替えた際、使用上デメリットが生じることもあるので切り替える前に一度考えてみることが大切です。

保険料

皆さんはいくつ保険に加入されていますか?医療保険や生命保険、火災保険に自動車保険…ほとんどの方が複数の保険に加入されているかと思います。保険をかけすぎてしまい生活が圧迫されている、というケースも少なくないのです。

一度保険の見直しをして、今の自分にとって不要なものを見つけそれを無くすことで固定費の節約につながります。

光熱費

電気やガスは、契約している会社を変更することで固定費を削減することが出来ます。

・電気

電気は2016年4月から始まった「電力自由化」により、電力会社を自身で選択し変更することができるようになりました。

実際に私も東京電力では無く他の電力会社にしたことで、年間12,000円ほど削減することが出来ました。

・ガス

ガスも電気と同じくガス会社を切り替えることで、固定費削減になります。

電力会社もガス会社も切り替える際は、インターネットで申し込みをするだけです。解約手続きは現在契約中の会社が行ってくれるので、申し込むだけのワンステップで簡単に切り替えることが出来ます。

老後資金貯蓄の為に今日から始めてみよう

老後資金の話、そしてその為の「固定費削減」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?もちろん老後資金貯蓄の為に他にも様々な方法がありますが、現在資金を持っている持っていないに関わらず、誰でもすぐに始められるのがこの「固定費削減」です。家計について今一度見直して、将来の為に今日から「固定費削減」を始めてみましょう!

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