我々は中経協のメンバー100名ほどを集めて、笹川さんを招いたIRに関する説明会を行いました。笹川さんからは、コンパクトなIRであれば、600億円ほどでできるというお話がありましたが、ただ、地域でお金を出し合うには、リスクがありました。当初は中経協でも賛否が分かれました。どうしようかと考えているところへ、IR誘致の噂を聞きつけた世界のIR事業者4社ほどから、中経協にアプローチがきたんです。IR事業者は「IRが実現するなら、ハード整備に必要なお金は全部我々が出す」と言ってきたんです。「地元の人々にはIRのテナントなどについて協力してほしい」と。この申し出は、我々にとって、非常にありがたいものでした。