人は話し方が9割を読んで

1.読もうと思った理由

幼い頃から話すことに苦手意識があり、「何を話して良いかわからない」「結局、何が言いたかったんだろ」と感じることがありました。話すことはビジネスでもプライベートでも必要不可欠であり、今後も付き合っていかなくてはならないものです。話が上手になって『自分自身を変えたい』と思い、この本を手に取ってみました。

2.要約

コニュニケーション能力が高い人だけが知っている人間の大原則
1.人は誰しも自分のことが大切であり、自分に一番興味ある生き物である。
2.本来誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってもらいたいと熱望している
3.人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる
話し方において一番大切なことは、聞くことである

人は誰しも自分のことを関心を持ってほしいと思っており、認めてほしいと考えている。そうした相手の自己重要感を高めるのに最も有効なのが「聞き方」をマスターすることである。

人間の大原則をうまく使える『拡張話法』
目的は相手の話を「広げる」こと

1.感嘆・・相手の話を聞いたときに受ける感銘の表現
 ↓
2.反復・・相手の話を繰り返す
 ↓
3.共感・・相手の話に感情を込めて理解を示す
 ↓
4.称賛・・相手を評価する
 ↓
5.質問・・相手の話を中心に展開させていくためにその後を追いかけていく

自然と会話が始まる鉄板ネタ

1.「食べ物ネタ」
男性ならラーメン、カレー、肉料理。女性ならパスタ、スイーツがヒット率が高い。同じ料理でもどんな系統が好きか、おすすめの店はどこかなど簡単に話を発展させることができる。
2.「出身地ネタ」
相手の出身地の名物などを尋ねるのもアリで、もし自分がその土地に行った事がある場合はその経験が相手の出身地ネタを引き出す糸口になる。
3.「ペットネタ」
日本人の7割が興味を持っており、飼っていないけれど動物が好き、いずれ飼いたいと思っている人が多いとのことでペットネタはヒット率が高いようです。

悩んでいる人にポジティブアドバイスはいらない

相談に来る人というのは「わかってほしい」「共感してほしい」であって、必ずしもプラス方向に転換したいと思っているわけではない。悩んでいる人と向き合ったときには「一緒に考えよう」と寄り添う言葉をかけてあげることが大切。

嫌われる人になってしまう4Dワード

「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」を乱用していると会話全体がネガティブトークになってしまう。言葉のクセは「人格のクセ」であるので日頃の言葉使いを気をつけることが大切。

叱られた後は「謝罪」と「感謝」で印象が変わる

叱られた後は誰しも少なからず傷付きますし、気まずい思いをします。その時に「不貞腐れる」「言い訳を並べる」と悪印象に変わってしまう。人が相手を指摘すると言うのは、相手のことを思ってすることであり、大変ありがたいことです。成長をする人は叱ってくれた人に対して「謝罪」と同時に「感謝」を伝える事ができるようです。

3.感想

この本を読んだ感想として相手の話をもっとよく聞こうと思った。これまでは話す内容を考えすぎるあまり、相手の話を聞かないで頷くことが多かった。人は誰しも自分のことを知ってほしい生き物と知り、相手が話したいことを気持ちよく話せるように「拡張話法」を上手く使いながら関係性を築いていきたい。


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