愛すること愛されること/加藤諦三
積読📚の中から、 #加藤諦三 さんの著書、
『 #愛すること愛されること 』を拝読📖しました。
本書は、著者が20代の頃に書いた哲学的な恋愛論。
あとがきには、男としての劣等感を回復しようとしつつ、他方で女性にひかれている心の葛藤をあらわすような恋愛論だろうと書かれています。
男にとっての愛、生きることとは何か、女性にはこうであって欲しいという理想が描かれているように感じとれました。
人間は、矛盾の中で生きていかなくてはいけない。
道徳心も大切ですが、そこに重点を置いてしまうと本当に自分が望むことを時には諦めなければいけなくなります。
それで平穏に生きることは出来るかもしれないですが、自分らしく生きれていることにはならないでしょう。
ここの線引きは本当に難しいと思います。
本書の中で、多く語られているのは男性の恋愛観と女性の恋愛観の違いです。
男にとっての悲劇とは、その女と一緒に生活できないということではない。
その女の心を得られなかったということが男にとっては悲劇なのだ。
女性は、相手からしてもらったことで愛を測るような所があります。
私にも思い当たる節が多々あるので、本書を拝読しながら反省した次第です。
では、男性にとっての愛とは何か。再び著者の言葉を引用します。
何かしら偉大と感じる崇高なもののために生き、そしてそのために死んでいく男の心の間隙(かんげき)をうずめるもの、それが男の恋なのだ。
私的な解釈ですが、男性にとっての愛とは支えなのだと思います。
愛のために生きるということではなく、自分の理想や信念のもとに日々頑張るための支え。
本書は、大切な人の叫びのようにも感じました。
きっと、こんな風に葛藤しながら生きているんだろうなと思うと、改めて愛しさが増したような気がします。
女性である私は、相手からしてもらったことに重点を置くのではなく、もっと自分らしく人間らしく自立して生きていくこと、日々闘っている大切な人を見守ることに重点を置くようにしたいものです。
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